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保育士さんをサポートし、保護者の安心を増やす! 乳児午睡見守り支援システム「べびさぽ」

編集部:それは具体的にはどういうことでしょう?

渋谷:保育士の皆さんがおっしゃったのは、「たしかに午睡の見守りを行なっているが、5分に1回必ずやれているかというと心もとない。ごく稀に間が空いてしまうこともある」ということだったのです。他の子がちょうどそのタイミングで泣いてしまったり、オムツを替えるなどの対応をしているうちに、気がつくと5分を過ぎてしまうこともある、ということでした。そして命を預かっている保育の現場で、自分しか子どもたちの午睡を見ている人がいないことも、精神的に大きな負担になっているということでした。当社のカメラで撮影した映像を見る限り、実際の保育の現場はうまく回っているようでしたが、保育士の皆さんがそのように感じておられるならば、保育士の皆さんを支援しなければならないのではないか……と私たちは考えたのです。

編集部:たしかに子どもたちの午睡中も保育士の先生は非常に多忙ですし、なんのサポートもなく確実に5分に1回の見守り行動を行うのは難しいかもしれませんね。


子どもたちを見守る保育士さんには、大きな重圧がのしかかっている

渋谷:そもそも、人間の脳は自然に他のことを考えてしまう性質がありますから、誰でも長時間完全に集中し続けるのは不可能でしょう。「べびさぽ」を利用いただいている保育園の方からは、「午睡中の子どもたちから目を離さないように!」という曖昧な指示ではなく、「ランプが黄色・赤色になったら子どもたちを見て回り、問題がないことを確認しなさい」という、明確な指示を出せることで喜ばれています。「病院」や「保育園」では人の生死に関わる業務が行われているわけですから、そのような職場ではヒューマンエラーを防ぐためのサポートツール、そして事故の再発を防止するために客観的な振り返りができる仕組みを導入することは不可欠だと思います。ですから「べびさぽ」は保育士さんのなり手が少ない現状で、こういうバックアップがあるなら保育士になろうかな、と思っていただけるようなツールを目指してきました。実際に、保育園事業者さんに保育士さんから「そちらの園に『べびさぽ』は入っていますか?」という問い合わせがあった、というお話も伺いましたが、このように少しでも保育士さんが働きやすい環境づくりをお手伝いできればいいと思っています。そしてそれはもちろん、子どもたちにとっても良い保育環境につながるでしょう。