BTA2023受賞商品発表!

アナログな「木のぬくもり」とデジタルな「スマホ」が融合したIoT知育玩具「ころぴゅーた」

横田:小学校からプログラミング教育が始まるということもあり、「ころぴゅーた」をきっかけにプログラミングの勉強をしてみたい、簡単なゲームを作ってみたいという子どもや保護者もいらっしゃいます。ですから、頑張らなければいけないけれども、そこまで高度な技術を必要としないオープンソースのプログラミングソフトを使って、ゲームを制作・シェアできないか、検討しています。

 

「アナログ」と「デジタル」の開発チームがコラボして生まれた新発想

編集部:「ころぴゅーた」を開発された経緯について伺えますか?

横田: 当社は「リプラグ」という文具・雑貨ブランドで10年以上、ステーショナリーやカレンダーなどを企画・販売してきました。そこで培ってきた「手で触れるアナログ商品」の技術に、デジタルなテクノロジーを掛け合わせて新しいものを作りたい、と考えたのが開発のきっかけの一つです。もともと当社は広告制作のデザインを専門とする会社であり、社内にはウェブサイトやアプリの企画といったデジタルの開発を担当する社員もいました。そこで「リプラグ」でアナログな商品開発をしていたチームと、デジタルの分野に関わっていたチームが一緒になって開発をスタートさせたのです。


スタイリッシュなリプラグの文具

永嶋:「ころぴゅーた」のアイデアは「言葉」を使ったもので、デジタルと真逆のイメージを持つ「手で触れられる木製アイテム」を組み合わせたらどうだろう、ということから生まれました。「自分たちにどんなものができるだろうか?」というところからスタートしたので、とにかく自分たちが好きなものを作ってみようという雰囲気でしたね。たとえば、私は「ひらがな」の書体の美しさをもっと世の中に浸透させたいと思っていましたし、デジタル側の開発チームはデジタルをもっと身近に感じてもらいたい、と考えていたのです。

編集部:だからこそ、これほどユニークなものができたわけですね。

横田:「リプラグ」の商品を使ってくださるお客様は、もともとライフスタイルにこだわりのある30代〜40代くらいの男女です。ちょうど年齢的に小さなお子さんがいらっしゃる方が多かったので、そういう面でもちょうどいい提案になると考えました。そこで「リプラグキッズ」という新しいラインのブランドを作りました。より良い未来が広がるように子どもたちの創造性を伸ばしてあげること、大げさですが「生きる力」を育むものを作ることが私たちの理想であり、顧客層にもあっていたと思っています。