多彩な機能を持つ「CCS+Pro」
「CCS+Pro」の機能一覧
子どもの夢を育み、保護者の貴重な情報源の「保育ロボットVEVO」
編集部:御社の「保育ロボットVEVO」は非常にユニークな取り組みですね。
田中:VEVOにはセンサーがついており、正面に立つと子どもたちを認識します。そして登降園を管理するICチップが入ったキーホルダーをVEVOの胸にあてると、その子どもに合わせたセリフを喋ります。「おはよう」「ばいばい」といった挨拶の他、「〇〇くん誕生日おめでとう、ハッピーバースデー」とか「〇〇くん、XXcm背が伸びたね。VEVOより高いね」といった内容です。
保育ロボットVEVOと田中さん
編集部:VEVOを導入した結果はいかがですか?
田中:2019年4月〜5月の調査では、VEVOを導入している保育園は導入していない保育園よりも、保育士と保護者の会話が有意に増えるという結果が出ました。通常、保育士と保護者は5秒も会話していないことも珍しくありません。これはVEVOの一言により、保護者と保育士の間で話題が生まれたり、VEVOが話した内容以外の情報を保育士が話すためだと考えています。通常、保護者は連絡帳でしか子どもの様子を知ることができません。保育士との会話が増えれば、より詳しく子どもたちのことを知ることができるでしょう。ちなみにVEVOのセリフで特に喜ばれているのが「お昼の献立」です。お迎えにきた時に「今日は○○を食べたよ」とVEVOが言うと、それじゃ今日の晩御飯は違うものにしようか、となるようです。
VEVOとコミュニケーションを取るためのキーホルダー
子どもたちの体調の変化を予測する「VEVOのセンサー」
編集部:午睡チェック機能を持つ「VEVOのセンサー」は、センサーを子どもに取り付けるタイプですね。子どもたちをそこに寝かせるシート型ではなく、センサー型にされた狙いはどこにあるのでしょう?
田中:弊社の狙いとしては、センサー型にすることによって午睡中の子どもたちの「皮膚温度」を測定し、その検知温の変動を数値化し分析していくことによって、体調に注意した方が良い園児を相対的に把握したり、子どもへの注意喚起などにも生かしていければと考えています。また、このセンサーで記録した「午睡時間」をVEVOが保護者に報告してくれる機能もあります。保護者は言葉が話せない子どもの体調管理について、「食事」と「睡眠」から推測するしかありません。ですから、VEVOが伝えるお昼寝時間も貴重な情報源になるわけです。