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「保育園」が自ら開発した「現場のニーズ」に応える保育支援システム「CCS+Pro」

編集部:保育支援システムの使い方がわからないときは、しっかり電話サポートが受けられるのですね。

田中: 弊社としてもこのような体制が整わなければ、なかなかシステムの外販は難しかったでしょう。NTT東日本様は、インターネットを新たに導入する法人が少なくなってきているなかで、まだまだ保育園はネットの導入が進んでいないのではないか……という考えから、保育業界への参入を考えられたようです。もともと弊社は保育園の開設支援もやっており(編集部注:現在は行っていない)、全国で200園くらいの開業を支援させていただいた実績があります。そのなかで株式会社ソーシャルソリューションズは、よりICT事業に特化した企業として2015年に誕生しました。

 

多彩な機能を統合する「CCS+Pro」という保育支援システム

編集部:それでは「CCS+Pro」の内容について伺えますか?

田中: 当初に開発された保育支援システムは「CCS」と言います。これまでに開発した追加機能を統合して2017年にリリースしたのが、現在販売している「CCS+Pro」になります。さらに、この「CCS+Pro」に加えて「保育支援ロボVEVO」や2019年10月1日発売の「VEVOのセンサー」という午睡チェック支援システムもあります。

編集部:それらがすべて「CCS+Pro」と連携しているのですか?

田中:その通りです。それぞれの機能ですが、まず「CCS+Pro」で一番力を入れているのが「ワークスケジューリング機能」です。これは園児の登園予定から、自治体ごとの基準を満たす「必要配置保育者数」を自動計算するものです。保育園側では、このシステムで計算された数値に沿って保育士のシフトを作成すればよく、いわばシフト作成支援機能と言えます。この技術について弊社は特許を取得しています。このほか、園児の登園・降園管理、延長保育料金の計算、保育園スタッフの出退勤管理も行えます。また保育園から自治体に提出する書類の作成支援機能もあります。

編集部:保育園を運営する上で必要な機能が、ひととおり揃っているわけですね。

田中:また、「CCS+Pro」には「MEMORU(メモル)」という写真・動画の共有ツールもあります。保育園で過ごす園児の様子を知りたいという保護者のニーズは大きいのですが、それは保育士の負担になっていました。これをより簡単に、保護者が園児の様子を知ることができるサービスとして提供しています。