BTA2023受賞商品発表!

「保育園」が自ら開発した「現場のニーズ」に応える保育支援システム「CCS+Pro」

写真・動画の販売ツール「MEMORU(メモル)」

「VEVOのセンサー」による午睡チェックも「CCS+Pro」の機能の一つです。保育園における死亡事故の中で一番多い「午睡中の事故」です。その多くはうつぶせ寝で起こるので、子どもたちのうつぶせ寝をいち早く検知して保育士に伝え、保育士とITのダブルチェックを支援する機能です。弊社の直営保育園ではすでに導入され、十分なテストをした上での今回の販売開始になります。

「れんらくノート」というアプリは保護者の方のさまざまな保育園への連絡、たとえば「お迎えが30分遅くなります」といった連絡は「電話」で行われていると思うのですが、その役目を代わるものです。「れんらくノート」に入力すると、保育園に連絡が行き、それを保育士さんが確認すると「CCS+Pro」に反映され、お迎え時間が調整できるようになっています。もちろん、通常の保育園と保護者の「連絡帳」としての役割も果たします。これまでは主に紙の連絡帳が使われていたと思うのですが、それでは半年か1年で使い切ってしまい、過去の様子が見直せません。さらに過去の連絡帳は保護者の手元に置かれ、保育士が過去の連絡帳を確認することもできません。「連絡ノート」は、そんな紙の連絡帳の弱点を補うためのサービスでもあります。

編集部:「CCS+Pro」の特徴はなんでしょうか?

田中: 「CCS+Pro」に弊社のさまざまなサービスが統合されているのが特徴だと思います。これによりすべてのサービスの操作感が統一され、利用する側に違和感なく使っていただけます。また、機能の多さも特長です。弊社は直営保育園があるため、非常に保育の現場の声が届きやすい環境です。そこからの要望をどんどん取り入れた結果、現在のように多機能になりました。

編集部:たしかに「登降園システム」はA社製、「スタッフの勤怠システム」はB社製、「保護者との連絡システム」はC社製では混乱してしまいそうですね。特に珍しい機能はありますか?

田中:あまり他社のシステムにはない珍しい機能としては、「キャビネット機能」があります。これはいわゆる「ファイル共有サーバー」で、保育園側・本部側の双方で作成したファイルを保存すると、どちらでも利用できるようになるサービスです。例えば弊社の直営保育園は全国に56園(2019年12月1日現在)ありますが、このように園の数が増えてくると各保育園だけでは事務業務を完結させることは難しく、本部からの支援が欠かせません。そのコミュニケーションを円滑にするために、「キャビネット機能」は必要不可欠な機能です。それからセキュリティ面の特長として、ID管理で利用者がデータを閲覧・操作できる範囲を制限することができます。園長先生はこの範囲まで、主任さんはこの範囲まで、保育士はここまで、パートさんはここまで、というようなイメージです。大きな組織でもセキュリティをしっかり守りつつ、業務分担ができるようになっています。