編集部:ありがとうございます。海外ということは、オンラインで開発を進めたという感じですか?
コズロブ:そうですね。弊社は9名のチームでやっているのですが、日本人は私ともう1人だけで、そのほかは外国籍になります。さらに9名のうち6名が海外在住です。
編集部:ウェブ上で全部注文してできるわけですから、それはもう国境は関係ないわけですね。
コズロブ:まったく問題ないですね。弊社の強みはこだわり抜いた絵本にテクノロジーを掛け合わせた点だと思っています。お客様が全部オンライン上で試し読みできるというのはもちろんですが、お客様が購入されたあとに実際に印刷・製本に入る際も、お客様それぞれで1冊1冊異なる内容の印刷ファイルが弊社のシステム上で自動的に作られます。それがまた自動的に印刷会社に転送され、印刷会社の工場で印刷・製本され、梱包されてお手元に届くというプラットフォームができています。ですから、すべてオーダーメイドであるけれども、製造工程はすべて自動化されているというのが大きな強みになっています。これは開発チームの力ですね。
編集部:まさにベビーテックという感じですね……!
コズロブ:本当にテックですね。日本で絵本はテックから遠いイメージがあると思いますが、弊社はテックならではの絵本を作っています。よく、テックは現代の魔法だな、と個人的に思っています。
文字通り「世界でたった一つの本」を手に入れた人たちから寄せられる感動の声
編集部:BÜKI(ブーキー)を購入されたお子さんや、保護者の方の感想はいかがですか?
コズロブ:先日も次のような感想文をいただき、本当に感動しました。
「購入をさせていただきました。私も大昔にこういった本をいただいたことがあって、自分が主人公になれるという不思議さにワクワクし、35年ほど経った今でも大事に取っています。『BÜKI』さんの絵本のいいところは、あくまで子どもを主役に作られているところです。今回いとこに子どもが生まれたこともあり、『BÜKI』さんは私の探していたものがまさにこれだったと大変感動しました」
当初に思っていたよりも、いい感想をたくさんいただけているな……というのが正直なところです。本当にうれしいです。
編集部:ありがとうございます。他にはどんな感想がありますか?
コズロブ:Twitter上でシェアされていた感想ですが、ママ&ママのカップルの方が弊社の商品を購入してくださり、ママ&ママを出せる本ってこれまでなかったよね……とコメントされていました。ああ、私たちが届けたいと思っていた人たちにもちゃんと届いたのだな!という気持ちになりましたね。また、パパ・ママからのメッセージを絵本の最初のページに入力することができるのですが、その点を評価していただいて、「普段子どもに伝えられない言葉を絵本に残すことができて大変感動しました」という言葉もいただきました。