永田:たしかに、太陽光に似せた光を出すランプで睡眠リズムを整える商品、子供が一人で眠るトレーニングをしてくれるスマホアプリも登場しています。さらに、これから睡眠時のさまざまなデータが蓄積されることにより、今まで知られていなかった「赤ちゃんの睡眠の真実」のようなものも発見されるかもしれません。私たちもベビーテック専門メディアとして、さらにパパ・ママをサポートできるような情報を伝えていきたいと思います。
BTAJ2021では、多くの開発メーカーとの出会いに期待
永田:続いて、今回BTAJ2021のプラチナスポンサーになられた理由について伺えますか?
味志:私は今年の3月から代表取締役社長に就任したのですが、その際の経営方針の中に、今後はより新しい製品やサービスに取り組んでいくことを掲げました。その一つが、このベビーテックという領域だったわけです。ですから、この分野で情報収集や具体的な取り組みをスタートさせることは、年初から考えていました。その上で6月に「BabyTech TOUCH」というイベントを開催するという段階を踏むことができたので、当社の役員会議でも満場一致でBTAJ2021のプラチナスポンサーをさせていただくことが決まりました。
これはまさに、当社がベビーテック分野に取り組んでいくことの意思表明になると考えています。また最新のベビーテック製品・サービスがこのイベントに集まるということで、開発メーカーとの接点やくわしい情報が得られること、いち早く流通経路に乗せ、子育てをされている一般のご家庭にお届けしたいと強く願っています。
永田:御社からスポンサー就任のご連絡をいただいたときは、本当にうれしかったです。私たちがベビーテックに取り組み出したばかりの4年前は、当社のサイトも海外事例ばかり紹介していましたが、こうして振り返ると素晴らしいタイミングで御社や大日本印刷様とご縁が繋がり、少しずつベビーテックが日本に普及し始めた実感があります。ベビーテックに携わる企業の皆様には、自分たちの取り組みが認められつつあること、お客様に届けるための道筋が明確に見えてきたことを知っていただきたいですね。
「アカチャンホンポ賞」はベビーテックについて考えるための全社的な取り組み
永田:さて、12月1日にBTAJ2021の授賞式が行われ、製品の展示会も行われます。今回は「アカチャンホンポ賞」という特別賞が用意されており、これは御社の従業員の皆さんの投票で決まると伺っております。
味志:この賞を設けるにあたっては、対外的な宣伝よりも社内に対する効果を狙いました。当社はベビーテックに取り組むと言っていますが、まだまだ社員にベビーテックがどういうものか浸透していない面があります。今回は非常に良い機会ですので、全員でベビーテックの優れた製品・サービスを学び、それらがお客様に喜んでいただけるかどうか、赤ちゃんの暮らしのお役に立ち、楽しいものにしてくれるだろうかといったことを思い描く時間にしたいと考えています。このような時間を持つことが、これからベビーテックを取り扱っていく実感につながると思っています。各店舗を含めた全従業員による投票制を取り、その順位からアカチャンホンポ賞を決めることで準備を進めています。