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子どもたちにとって「社会への扉」となる「ごっこランド」


「ごっこランド」に寄せられたレビュー

編集部: このレビューは「宝の山」ですね。

平田: 営業と言えば、企業の担当の方のお子さんが「ごっこランド」をやっていて、それがきっかけで依頼いただく案件も多いです。そのような担当の方たちは「ごっこランド」をプレイする子どもの様子を知っているので、打ち合わせは非常にスムーズです。それから「ごっこランド」には飲食に関係する企業のゲームが多いのですが、これはやはりゲームを通じて「行ってみたい」「食べてみたい」という意欲が湧きやすく、企業側も効果を感じておられるためでしょう。ある製菓会社の看板を見た子どもが、「あ、この店知ってる! 俺の店!」と言った……という事例も伺っています。ゲームを通じて子どもたちが企業ブランドに愛着を持ち、保護者も含めて、よりコアなファンになってくれるわけです。

編集部: 子どもたちも保護者も、企業も喜ぶビジネスモデルと言えますね。「サービスを持続可能にする」という点で、とても大切なポイントだと思います。

イベントの開催や、より企業を知るための「子ども向け会社案内」も構想

編集部: 最後に、「ごっこランド」の今後の展開について伺わせてください。

平田: 私たちは受験勉強とは違う観点で、子どもたちが自分の好きなこと・得意なことを見つけ、将来につながるような流れを作り出したいと考えています。それを表現したのが、「子どもの夢中を作る」という当社のミッションです。このミッションに基づき、今後も「ごっこランド」については参加企業を増やし、子どもたちの選択肢を増やしていきます。それから、子どもたちに「仕事」や「働くこと」は楽しそうだ、というイメージをさらに持ってもらうため、企業と協力してキャラバン的に全国を回れるリアルな職業体験イベントを開催できないか……ということも考えています。

また、働いている人たちのリアルな気持ちは「ごっこランド」というゲームでは見えない部分なので、そこをフォローするために「子ども向けの会社案内」を、数社と協力して実験的に作成する予定です。これは「ごっこランド」の中で読むことができ、働いている人たちの声や企業活動の骨子を入れていきたいと考えています。また冊子として印刷し、その企業の社員の子どもたちにも配布できたらいいな……ということも構想しています。

 

<取材を終えて>

スマホやタブレットでゲームに夢中と聞くと、なんとなく不健康そうなイメージを持っていましたが、「ごっこランド」は世の中の「仕事」に興味を持ち、自分の好きなことや得意なことを見つけるきっかけになると伺って、非常に感心しました。実際、このゲームで触れる「職業体験=仕事」を通じ、子どもと保護者はさまざまな形でコミュニケーションをとれるのではないでしょうか。ぜひ、多くの子どもに体験してもらいたいと思います。