BTA2023受賞商品発表!

子どもたちにとって「社会への扉」となる「ごっこランド」


「イベント申し込み」など外部リンクは「保護者の確認」が必要な仕組み

編集部: 子どもたちにとても良い影響を及ぼすゲームなのですね!

平田: このようなサービスはガラケーやパソコンしかなかった時代には不可能で、やはりスマホやタブレットが普及した今の時代だからできることだと思います。「ごっこランド」にゲームを提供している企業の皆様も、子どもたちに直接情報が届けられる「ブランディング面、マーケティング面の効果」だけでなく、「職業体験」を通じて子どもたちの成長をサポートする「CSR活動の一環」と考えておられます。

「子ども向けゲーム」だからこそ、こだわるべき部分がある

編集部: 「ごっこランド」のゲームの開発は、どのように行われるのですか?

平田: 「知育要素」や「子どもの満足感・達成感」を盛り込むため、ゲームの内容にはとことんこだわっています。そのため当社ではゲームの最初のバージョンができたら、必ず子どもたちに遊んでもらい、「どこで面白くなさそうにしているか」「どこでホームボタンを押してゲームをやめているか」などを観察します。私たちが思う以上に子どもたちの感じ方・動きは大人と違いますから、この「子どもテスト」で徹底的にゲームを改修するステップは欠かせません。そのため、私や社員の子どもたち、また当社の周辺にお住まいのお子さんなど、さまざまな方たちにモニターとして協力頂いています。

編集部: 「ごっこランド」の各ゲームの開発期間はどれくらいですか?

平田: テストプレイと改修期間だけで、1ヶ月から2ヶ月はかけています。「子ども向けだから簡単な内容でいいだろう」という感覚ではダメで、「もう一度やってみたいという気持ち」や「満足感・達成感」が得られるような工夫を突き詰めないと、通用しないと思います。

編集部: 「子どもの満足感・達成感」とは、どういったものでしょう?

平田: 「自分でちゃんとやった感」があるかどうかですね。たとえば「ケーキ作り体験」のゲームであれば、「そのケーキを『自分で作った』と思えるようになっているか」、ということです。具体的な手法の一つは「カスタマイズ要素を入れる」ことですが、全部カスタマイズできるようにすると今度はゲームが難しくなりすぎて、子どもがクリアできなくなってしまうので、そこのバランスを調整していきます。特に私たちが大切にしているのは「達成感」なのですが、ゲームをクリアしたときに子どもたちが「できたー!」と言って、親に見せに行くようなら「そのゲームには達成感が十分ある」と判断できることは、開発の過程で発見しました。