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保育士の業務の4割は書類作成?! 現場の負担を軽減する「CoDMON(コドモン)」

あらゆるデータを連動させることで日々の業務が円滑に

編集部: データを連動させることが負担の軽減のポイントだったんですね。

小池: 園児ごとの午睡・検温・排便チェックを管理して個人の記録や連絡帳などに反映することもできます。 また、保育士さん、職員さんの出退勤時刻の打刻をはじめとする勤怠データとシフトを連動させることで労務管理の簡略化も実現しています。機能の幅も広く、さまざまな機能が横並びで共有できることが、コドモンの強みだと思います。

編集部: サービス開始から4年が経過しましたが、コドモンはどのくらいの保育施設で導入されているのでしょうか?

小池: 7月末時点でコドモンに毎日アクセスしている施設が3,600ほど。それ以外に無料の写真機能だけをお使いのユーザーさまを含めますと、約4,000の保育施設でご利用いただいています。保育所、幼稚園、学童といった保育施設は全国に約40,000施設あると言われていますから、全体のおよそ1割の施設で導入されていることになりますね。

編集部: 4,000もの施設で導入されることは当初から想定されていましたか。

小池: およそ想定どおりで推移しています。弊社では2021年の4月に導入実績が10,000施設に到達することを目指しています。そのためにも、ご利用料金が導入する際の障壁にならないよう、リーズナブルな価格(初期費用0円、月々5,000円~)に設定しています。

 

保育のプロの声に耳を傾けながら、問題解決のプロとして最適解を提案

編集部: システムを開発するうえで、大事にしているこだわりなどはありますか。

稲葉: すべての保育施設の方にご満足いただけるよう、幅を持って設計することを開発部門の基本理念としています。時には保育士さんたちからヒアリングを行いながら機能の充実や改善に取り組んでいますが、必ずしもお客さまの要望すべてを鵜呑みにすることが最善の解決策になるとは限りません。私たちは問題解決のプロですから、まずは現場での問題点を掘り起こし、それを解決するためにはどういった画面設定やレイアウトにするべきかと、社内で議論を重ね、最良の解決策をご提案するようにしています。

編集部: 保育施設とのヒアリングは頻繁に行っているのでしょうか。

小池: はい。電話やメールはもちろん、時には開発中の画面を見せながら直接ご意見を頂戴しています。また、近年では現場の声と同じくらいデータの重要性が高まっていると実感しています。保育施設で毎日記録されている子どもたちのさまざまなデータから保育士さんですら気づいていないことが浮き彫りになるケースも少なくありません。今後はデータ解析にも力を入れ、子どもたちの発育に必要なデータをこちらから保育施設側に提供していければと考えています。