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マットが午睡を見守りクラウドに蓄積。安全性、情報検索性をトータルで提供する「hugsafety(ハグセーフティ)」

石井:「hugnote」には管理者用の画面もあり、そこで保育園全体の午睡データの確認・承認ができます。これらのデータはすべてクラウド上に保存されるので、子供たちが卒業するまで記録が残ります。紙ベースで保存すれば膨大な量となり、保育園内のスペースを取りますが、電子化されていれば省スペースかつ完全に整理整頓された状態で保存できます。自治体のチェックを受ける際にはデータを印刷することも可能ですし、検索機能が付いているので「何月何日の誰々さんのデータを出してください」という抜き打ち検査への対応も簡単です。

編集部: それは非常に便利ですね。

石井: ちなみに自治体によって定められた帳票類の記入方法が違うため、「hugsafety」では、それらに対応したカスタマイズも可能になっています。たとえば「子供たちの体の向き」を示す記号も、ある自治体では矢印だったり、他の自治体ではアルファベットだったりするので、保育園で自由に変えることができるようになっています。保育士の皆さんは大変お忙しいので、業務・システム上の効率化を進めていくことは、とても大切だと思います。

 

<取材を終えて>

石井さんによれば、導入した保育園の経営者の方から「このシステムは子供たちの安全を守るだけでなく、保育士さんのことも守ってくれるシステムだね」という感想をいただいたとのこと。きちんと対応をしたことを効率的にデータで残せる本システムは、保育士さんにとっても心強い存在のようです。また最近は保護者のIoTリテラシーが高く、「この保育園では『午睡チェック』にどんな機器を使っていますか?」と聞かれることがあり、「hugsafety」を導入していたおかげで納得していただけた……という保育園もあったとのこと。保育士不足が叫ばれる中、保育業務の効率化は避けて通れず、将来の少子化時代を見据えれば、「保育園が選ばれる」時代も必ずやってくるでしょう。そのような時代に先駆けた同社の取り組みは、非常に楽しみです。