BTA2023受賞商品発表!

「人の目とITの目の安心感」でお昼寝を見守る「ルクミー午睡チェック」

製品リリース後も、顧客の声を大事にし、細かい改善を繰り返しています。たとえば保育の現場からの要望で、モニタリング用アプリの文字入力方法を「ローマ字入力」ではなく、「日本語入力」に変えたり、自由に記入できるメモ欄を追加したりしました。それこそ文字が小さいところを大きくしたり、寝ている子供のからだの向きを表す矢印のデザインなども、ご意見をいただいてアプリのバージョンアップごとに改善しています。これはアプリを社内で開発しているからこそ、可能なことです。

編集部:どんどん使い勝手が良くなっているわけで、保育園側はとてもありがたいですね。

今村:IT機器に慣れている方、慣れていない方、いろいろな保育士さんがいらっしゃいますから、くわしくない方でも使えるように工夫しています。またそうでなければ、普及しませんので。

編集部:導入経費はどれくらいなのでしょうか?

今村:センサーは、1つ3万円で販売しています。あとは利用している園児数に連動して、月額利用料をいただいています。

 

「スマート保育園構想」の実現に向けて

小林:実は当社では社長からエンジニア、営業などの社員が年に1度、保育園で実習をさせていただいています。そこで現場の保育士さんの横について、さまざまな業務を間近に見つつ、ご意見を伺っています。

編集部:それは新たな開発のヒントになりそうですね。今後はどのような展開を考えておられるのでしょうか?

今村:ルクミーのシリーズとしては、2018年中に「ルクミー体温計」を発売する予定です。おでこに当てると、5秒ほどでタブレットに体温データが記録される製品です。さらにその次のルクミーシリーズも出したいと考えております。これは当社の製品で取れるさまざまなデータを、保護者にもお伝えしたい、というニーズがあるためですね。

小林:私たちの会社では、これを「スマート保育園構想」と呼んでいます。さまざまな当社のサービスをつなげて保育業務の負担軽減や保育の品質向上を目指し、家庭と保育園をもっと近づけていくという構想です。ルクミー午睡チェックやルクミー体温計、その他の製品・アプリ・サービスなども、この構想に沿って展開しています。

今村:またSIDSの9割は家庭で起きているので、ルクミー午睡チェックを一般家庭にも販売していかなければSIDSを防ぐことになりません。当社の使命として、将来的には家庭向けにも展開させていきたいと考えています。