BTA2023受賞商品発表!

「人の目とITの目の安心感」でお昼寝を見守る「ルクミー午睡チェック」

本製品のポイント
  • 乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐため、睡眠中の子供たちをモニタリング
  • タブレット端末での操作やデータチェックに使うアプリは定期的にアップデートされ、使い勝手が日々向上している
  • すでに全国300ヶ所以上の保育園に導入され、3,000人の子どもたちのお昼寝を見守っている
日本国内で発売されているベビーテック製品はまだそれほど数が出ていない状況ですが、その中でも代表的な製品と言えるのがユニファ株式会社の「ルクミー午睡チェック」です。同製品はセンサーとタブレット端末が連動して、お昼寝中の子供たちの状態をモニタリングし、自動的にからだの向きを記録。異常を感知すれば、ただちに警告してくれます。2018年4月1日の発売からおよそ4ヶ月が過ぎた2018年8月、BabyTech編集部は同製品を開発・発売されたユニファ株式会社を訪問し、本製品の特長や今後の展開について伺いました。

(お話を伺ったのは)
ユニファ株式会社
マーケティング課 今村慎様
広報担当 小林美穂様
写真左から小林様、今村様(以下、敬称略)

「子供たちの命」を守りつつ、さらに「保育の質」を高めるために

編集部:本日は大変お忙しいところ、誠にありがとうございます。「ルクミー午睡チェック」は睡眠中の子供たちの状態をモニタリングし、異常があれば警告を発するセンサー・・・という風に理解しているのですが、この製品を開発された経緯を教えていただけますか?

今村: 国内ではSIDS(乳幼児突然死症候群)、つまり睡眠中に子供達が亡くなる事例が年間100件前後起きており、本製品を開発する目的の一つとして、これを防ぎたいということがありました。そこでまず保育園で、保育のプロである保育士さんに使っていただきながら、知見を高めていこうとしたのが開発の発端です。

もう一つの開発の目的は保育園における保育士さん、特に0歳〜1歳を担当する方たちの「午睡(お昼寝)タイム」における業務負担を軽くしたいということでした。今の保育士さんの「午睡チェック」の業務は年々厳しくなっており、たとえば「5分ごとに寝ている時の体の向きを確認し、記録する」とか「SIDSのリスクが高い『うつ伏せ寝』の状態になっていたら、仰向けに直す」といった内容を監査記録として残すことが求められています。こういったモニタリング業務と記録業務を効率化し、ひいては保育士の皆さんの精神的な負荷を軽減して保育の質を上げることが、本製品開発のもう一つの発端でした。