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保育園や幼稚園の「タイヘン」を「カンタン」に。「保育士バンク!コネクト」の魅力

編集部:「保育士バンク!コネクト」を開発する上で、大切にされたポイントがあれば教えていただけますか?

森川:一番重きを置いた点は「本当に現場で使えるサービス」という点です。先行の類似サービスを導入した園のなかには、導入がゴールとなってしまい使われていない保育施設があることなどヒアリングを通じて知ることができました。また、目的の画面を開くまでのステップが煩雑で、ストレスになってしまっているケースや、現場の方の負担は軽減しても園長先生や主任の先生といった管理職の方のケアができていないものもあります。「保育士バンク!コネクト」では、しっかりと保育の現場を見た上で、そういった問題を解決できるようなサービスにしております。

編集部:詳しくうかがえますか?

森川:はい、まずは「2段階認証機能」です。現場では、複数の保育士さんが1つの端末で様々な機能にアクセスします。この時に、セキュリティ観点からユーザー切り替えの度にログアウトと再ログインの作業が必要となります。しかし、保育業務が忙しいことや、IT機器の利用に慣れていない職員の方がいらっしゃることから、切り替えの度に再ログインすることは実運用的に難しいことがわかりました。そのような状況でセキュリティと可用性を確保するため、まずIT機器の利用に慣れた方が一段階目認証を行った後に操作が容易な二段階目認証を行うことで、この課題をクリアしています。

編集部:他にもありますか?

森川:あとは、システム全体として2クリックで使いたい機能にアクセスできるような設計にしています。こういったルールを決めることで、操作にかかるストレスを軽減することができます。また、画面を作る際、デザイナーも一緒に保育園にお伺いし、保育士の方や園長先生にフィードバックをいただき、使いやすい画面を目指しました。

編集部:素晴らしいですね! 開発において大変だったことについても伺えますか?

森川:保育園経営において重要なシフト・勤怠・労務管理に関する機能面の開発に苦心しました。労働基準法や配置基準という基本ルールをシステムとして反映し、また法定改正にも準拠していくのはもちろん、そのサービスを「事務作業に余裕をもって触る時間が物理的に少ない」園長先生や主任先生でもすぐに操作に慣れて頂け、簡単に操作出来るように、プロダクト開発・運営していくバランスにずっと悩んでいます。もう一度やり直すとなると「やりたい!」とは言えない領域です(笑)
この苦心の日々があったからこそ、導入園からの声はもちろん、保育園に入られる社労士さん・コンサルの方から「保育業界のシフト・勤怠管理だったら、保育士バンク!コネクト」だとお話し頂けるのはやりがいを感じています。
まだ発展途上の部分もあります。これからも大変なことが多いですが、未知なる壁に立ち向かっていきたいです。