BTA2023受賞商品発表!

保育士がもっと働きやすい社会を。園児一人ひとりにあわせた保育をITの力でサポートする「ChiReaff Space®」

関根:あと、システムのなかで、年間、月間、週日指導計画などを作成するのですが、そのうちの全体的な計画は、敢えてフォーマットを用意せず、自由なフォーマットやファイル形式で保存できる仕組みになっているんです。

編集部:それはどうしてですか?

関根:年間、月間、週日指導計画書は具体的な繋がりが大切なので、先ほど河本の話にもあったとおり、ChiReaffの計画書フォーマットには繋がる仕組みが備わっています。ですが、全体的な計画はそれらの基となる計画の大枠を作成するものなので、
仕組みを持ったフォーマットを用意するよりも、園の自由なスタイルで作ってもらった方が作りやすいですし、いいアイデアも浮かびやすいのではないかと考えました。一方で、記録としては残しておきたいため、どんなフォーマットでも取り込みができるようにしたんです。

編集部:ただIT化で業務を効率化するのではなく、子どもや保育士の方の成長をサポートする仕組み化ができているところがChiReaff Space®の魅力なのですね!

システムの完璧さより「状況に応じた使い勝手」に重きを置く

編集部:ここからは、ChiReaff Space®の開発の経緯についてお話をうかがっていけたらと思います。どういった経緯で、開発に至ったのでしょうか?

河本:サービス自体は、6、7年前からあるものです。当時は、保育士不足が問題になっており、少人数のなかで残業時間が長く、賃金に見合っていないという問題を解決すべくシステム開発しました。現在は、保育士不足は一部地域では解消されつつあるものの、仕事の大変さからくる、定着率の低さの解決、職員様の働き方の改善などのためにChiReaff Space®を導入する保育園さんが増えていますね。

きっかけは、弊社の社内スタートアップを促す取り組みで、チームを組んで社会貢献をしようという企画があったのですが、そちらでとある社員の奥様が保育士をしており、毎日に仕事を持ち帰って大変そうだというところから始まりました。立ち上げまで2年ほどかかり、2015年7月にサービスが完成したんです。

編集部:そんな経緯があったのですね。システムの開発面で、大切にしたことについて教えていただいてもよろしいでしょうか?

関根:弊社では、ChiReaff Space®以外のシステム開発も行っているのですが、こちらのシステムについては、他と大きく違う点が一つあります。 システムとして完璧さではなく、使いやすさを重視した点です。先程、お話した全体的な計画が、好きなフォーマットでアップロードできるといったお話など、柔軟性がありすぐに実用が可能なものを目指しました。