BTA2023受賞商品発表!

いつでもベビーテックに触れられる、購入できる! 「アカチャンホンポ ららぽーと福岡店」のベビーテックコーナーの反響は?

山形:注目度が高いのは、電動スイング(ゆりかご)です。ベビーテックコーナーの入り口付近に置いてあり、お客さまが足を止めて見入っていたり、よく見るためにベビーテックコーナーに入ってきていただいたりすることが多いです。やはりテクノロジーとしての分かりやすさ、外観が際立っているためではないでしょうか。1番人気の商品はパナソニックのベビーモニターです。アカチャンホンポ全店での販売実績では、1ヶ月に約250〜300台売れています。

永田:子どもを眠らせてくれる、または眠っている子どもを見守るなど、使うシーンのイメージがつきやすいベビーテックが注目されているようですね。

山形:現時点で、分かりやすいベビーテック商品が売れているのは明らかな傾向です。分かりにくい商品は、どうしても売場スタッフによる説明が必要になります。その面について当社の体制は、まだ完璧とは言えません。たとえば「あいねんね」のような商品説明にAIやビッグデータといった言葉が出てくるアイテムには、若干の抵抗感があるようです。

実はベビーテックコーナーで「あいねんね」を扱うにあたっては、ファーストアセントの担当役員の方から売場スタッフ全員が直接研修を受けました。しかし、それでも完全に理解するのは難しかったようです。このあたりのベビーテックに関するスタッフ教育は、当社の今後の課題だと感じています。

永田:御社がベビーテックを展示されていらっしゃるもう一つ店舗(アカチャンホンポ セブンタウン小豆沢店)では、私も商品説明についてのアドバイスを御社のスタッフ皆さんにさせていただきました。パパ・ママという利用者側の目線に立つことが多い私たちであれば、よりスタッフの方たちにとってハードルの低い説明ができるかもしれませんので、いつでもご協力させてください。

スマートベッドライト「あいねんね」をはじめとした商品群

最も大きな課題は「ベビーテックとはなにか?」という疑問だった

永田:今回ベビーテックコーナーを設置されるにあたって、最もチャレンジングだったところを教えていただけますか。

山形:ベビーテックコーナーと言っても、まったく新しい商品ばかりを取り扱っているわけではありません。これまで当社で扱っていた商品が半分くらいあるなかで、それを「ベビーテック」と言って販売してよいのかという疑問が浮かぶこともありました。たとえば、これまで「育児家電」というカテゴリーで売っていた商品を「ベビーテック」という言葉で販売することについて、どのように取り組んでいくかが難しかったということです。また、「ベビーテックとは何か」という一貫した考え方を持つこと、この商品は「ベビーテック」だと自信を持って言えるのかということ、つまり「商品の選定」が難しかったです。