山形:通常の商品ポスターは一言で伝えるタイプが主流なのですが、ベビーテックコーナーのポスターは立ち止まって読んでいただくことを考え、写真と文章でしっかりと内容を伝えることを意識しています。
コーナーの主力は育児家庭に役立つ「寝かしつけ系」と「時短系」アイテム
永田:ベビーテックコーナーに置かれている商品について教えてください。
山形:大きく分けると、最も多いのが寝かしつけ関連の商品です。具体的には眠っている子どもたちを見守るモニターカメラ系の商品と体動センサー系の商品、それからファーストアセントのスマートベッドライト「あいねんね」などです。また、子育て家庭に役立つ「時短」をテーマにした商品として、調理家電や「分け洗い」に特化した洗濯機などをご用意しています。
永田:「あいねんね」のような最先端のベビーテック製品が一般の小売店で販売されるのは初めてのケースだと思いますので、ベビーテック業界として注目したいところですね! その一方で、ベビー用フードプロセッサーや分け洗い用のバケツ型洗濯機など、お客さまにとって身近で使うシーンのイメージが浮かびやすく、子育てに活かしやすい製品チョイスがベビーテックの入り口として素晴らしいと感じました。
山形:今回の製品選びは私自身の子育て経験や、周囲の子育て経験者にヒアリングした結果を踏まえています。やはり「寝かしつけ」が最も負担が大きく、ストレスがかかるところだということで、その分野のベビーテックを使うことでゆっくり子どもと過ごす時間をとっていただきたいという思いから主軸に置きました。
また、私自身の経験ですが一般的にご飯を作っているときや洗濯をしているとき、親は家にいることが多いでしょう。すると子どもたちは「遊んでもらえる!」と思うので、「これ見て!」とか「あれで遊ぼう!」と言ってきます。しかし、親としては「ちょっと待ってて!」と言わなくてはならず、それをいつも残念に思っていました。結局、家事によって子どもと過ごす時間がどんどん減ってしまっていたからです。このような思いをしなくてもよくなるベビーテックは本当に素晴らしいものだと思います。そこで、子育てにおいて「子どもを待たせている作業はなんだろう?」という観点から商品を選定しました。
永田:それは子育て経験者としては身につまされる話ですね。私もよく家事をしている時、話しかけてきた娘に「いま、お父さん手が離せないんだよ」と言ってしまい、あとで後悔しています。
ベビーテック製品は「分かりやすい」「使用シーンがイメージできる」で売れる!
永田:ベビーテックコーナーに対するお客さまの反応と、人気のあるベビーテック商品について伺えますか?