ただ、これまでは男性が育休を取るという風潮はほとんどなく、なかなか時代が追いついてこなかった……という側面もあります。それでも男性も育休が取得しやすくなるよう法制度が代わり、これから大きく利用者が伸びると考えています。
編集部:ありがとうございます。そもそも、ninaruやパパninaruのユーザー評価がここまで高い理由はなんでしょうか?
三木:当社の姿勢として、常に「ユーザーファースト」という姿勢でプロダクトの開発を進めてきました。たとえばネットのレビューやSNSの書き込みなどで、「こういうふうに変えてほしい」「こうだったらいいのに」という声を常に吸い上げ、すぐに開発・修正する体制をとっています。そんなユーザーの声を重視する文化が大きいのではないかな、と思います。
編集部:そのような姿勢が実際に反映された事例を教えていただけますか?
三木:たとえば、かつてパパninaruのメッセージの中に「飲み会などで帰りが遅くなるときは、マメに連絡しましょう!」というアドバイスがありました。これはママが臨月のタイミングで配信される内容でしたが、これについて複数のユーザーの方のSNSに「そもそも臨月のときには飲みにいくな、というニュアンスのメッセージにしてほしいなぁ……」という投稿があったのです。そこで記事の方を「なにが起こるかわからないので、いつでもサポートできるように飲み会は控えましょう」と修正したことがあります。
編集部:それはたしかに、ママとして引っかかりそうな部分です!アプリに対する高い評価は、そういう細かい部分を着実に改善してきた結果ですね。
三木:アプリ開発をすべて社内で行っているところも対応の姿勢・速さにつながっているかもしれません。ママの妊娠中、毎日異なる295日分のメッセージも社内ですべて作成しました。
パパninaruをインストールすることで、パパの行動に大きな変化が……!
編集部:パパninaruを利用されている方の感想を伺えますか?
三木:まずママがパパninaruを見つけて、それからパパにインストールしてもらうという流れが多いです。そしてパパユーザーがパパninaruを毎日見ることで赤ちゃんの情報やママの身体のことを理解してくれ、日々の行動が変わりました……というコメントを多数いただいています。これは私たちとしても非常にうれしい内容です。
ほかにも、なかなかパパ向けにまとまった育児情報というのは書籍でもネット上でも少ないようで、初めてのパパの指南書としてアプリで手軽に見られるのはとてもありがたい……というコメントもありました。