BTA2023受賞商品発表!

天井に設置されたカメラとタブレットのみで、午睡チェックを強力にサポートする「ベビモニ」

浦上:すでに導入いただいている保育施設の方からのコメントによると、ベビモニの特徴は大きく2つあります。まず、子供たちに何らかのデバイスを取り付ける方式ですと、本来は保育士の方の労力を軽減することが目的であるにも関わらず、このデバイスはAくんの、こっちはBくんの……といった新たな管理の手間がかかるそうです。さらに、それらをお昼寝の前に何十人もいる子供たちに取り付け、さらに起きたら外さなければなりません。それがとても手間です、というお話を伺いました。しかも1ヶ月ほどでデバイスに内蔵された電池が切れるため、その交換作業が発生したり、デバイスを取り付けようとしたときに電池切れに気づいて、あわてて交換して……という混乱も起きたそうです。

また、午睡している子供の下にマットを敷く方式は、子供の数と同じだけのマットを寝る前に全て準備し、午睡後はまた全て片付けるという作業が大変、とのことでした。折りたたむこともできないそうで、保管場所にも苦労されているようです。

編集部:それは大変そうですね……!

浦上:ベビモニは天井にカメラを取り付け、あとはタブレット端末を用意するだけで使い始めることができます。日常的な作業や電池の交換といった手間は一切発生しないという簡便さが、まず第一の特徴です。

編集部:午睡チェックシステムはマット式やデバイス式が主流だと思っていましたが、これはカメラ式が非常に有利かもしれませんね。

浦上:精度の面でも、ベビモニのようなカメラ式は優れています。たとえば、圧力で子どもの姿勢を検知するマット式の場合、子どもが右を下にして寝ていても、左を下にして寝ていても、同じ状態だと判別してしまいます。デバイスを子供たちの服に取り付ける方式も、身体は横向きだけど顔はうつ伏せで眠っているという姿勢を「うつ伏せ寝の状態」として検知できません。また、服のたるみによって、デバイスが検知した姿勢と実際が異なるということも起きているようです。さらに、デバイスを上下逆に取り付けてしまうと、正しい姿勢を検知することができません。ベビモニはカメラで撮影した画像をAIで判定しているため、上下左右・うつ伏せ・あお向け・顔の向きなども全て正確に検知・識別できるようになっています。その結果、他社の午睡チェックシステムを使われていた保育施設の方からは、誤検知・誤アラートがベビモニになってから、非常に少なくなって助かっている、というお話を伺っています。誤アラートの問題は非常に深刻で、それを止めたり、記録内容を修正するといった手間が生じるだけでなく、「オオカミ少年」の昔話のように「アラートが無視されるようになる」といった事態を招きかねません。