BTA2023受賞商品発表!

「ベビーテック元年」の実現を目指し、企業との共創を加速させる決意!

大島:私も浜本も未就学児を育てるワーキングマザーなのですが、日頃から一番よく話していたのは「子どもの食事」のことでした。安全性や栄養面のことなどを深刻に考えることもありますし、作業的にも時間のかかることですから、ある意味で一番負担に感じている分野かもしれません。今回受賞された2商品は、「待ってました!」という感覚でした。

編集部:実は「BTAJ2020」のゲストとしてお招きした芸能人の安田美沙子さんも絶賛されていました。

大島:「食事の準備の効率化」で生まれた時間は、親が子どもと遊んだり、褒めたり、向き合ったりといった関わり合いを深めることに使えると思います。しかし、「食」に関するサービスに特化した企業だけでは、「生まれた時間の有効活用」を実現するには、さまざまなハードルがあるかもしれません。そこで当社や、当社が接点を持つ企業の強みをかけ合わせていくことで、生まれた時間をさらに豊かにする手段を、一緒に生み出していくことを目指しています。子育てをひとつなぎの「面」で見て課題を洗い出し、それに必要な解決手段を企業の力をかけ合わせて生み出していく、という「共創」のあるべき姿がイメージできたのも、「BTAJ2020」の収穫でした。

編集部:おっしゃる通り、今回の「BTAJ2020」では妊活・妊娠から医療、食事、睡眠など、育児のあらゆる局面に対応する「ピース」が揃ってきた……という感触がありました。

大島:私たちは、「子育ての小さな困りごと」を大切にしています。積もり積もって大きな困りごと(=社会課題)になってしまう前にすくい上げ、解決策を提供していきたいと考えています。

編集部:ありがとうございます。ちなみに、ベビーテックで今後注目されているのは、どのような分野でしょうか。

大島:同会場で開催された保育博全体においても、「幼児保育における業務効率化」に関するITソリューションは大変豊富でした。一方、最近は長い自粛生活のなかで、「安全・安心」「何事もなく1日を無事に過ごす」という側面に親の意識が向きがちですが、子どもが感性を磨いて気づきを得たり、新たな学びをするということを止めてはいけないと思います。そのような視点でテクノロジーがどう役立っていくのか、注目したいです。

編集部:「BTAJ2020」で言うと、「学びと遊び」部門や「知育ロボット賞」の分野ですね。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって「ステイホーム」を余儀なくされている昨今、新しいソリューションが生まれそうです。

「子育ての小さな困りごと」を企業の共創によって解決する

編集部:最後に、今後のベビーテックに関する御社の動きについて伺えますか?