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離れて暮らす家族の「つながり」をテクノロジーでサポートする「みてね」

白岩: まずはアプリの改善がメインになりますが、乳幼児の成長を家族共有するイメージが強い現在の「みてね」を、さらに成長した子どもの思い出を残していく場所・振り返ることができる場所として、今後もずっと使い続けていただけるようなサービスにしていきたいですね。

編集部:それはどのようにアプリが進化していくイメージでしょうか?

白岩:新たな機能やサービスを追加したり、バージョンアップしていくイメージですね。最近では、子ども自身が写真・動画をアップできるよう、子ども自身がアカウントを持てるような改善を行ったりもしました。また、直近では「年賀状」を作るサービスや、「父の日・母の日のギフト」を送るサービスなど、撮りためた写真を活用するサービスも追加しています。将来的には子どもたちがパパ・ママになっても使っていただくことで、世代を超えて、思い出を受け継ぐためのサービスにしていきたいですね。

 

取材を終えて

私も新型コロナの感染拡大により、4月に予定していた帰省ができなくなってしまいました。そのせいでLINEを使って実家の両親と写真を共有したりしていたのですが、当然のことながら、それらの写真をまた見たいと思っても探し出すのは困難ですし、改めて見返す機会もなかなかありません。そんな離れた家族が写真を共有するというなかなか困難なテーマを、「みてね」は鮮やかに解決してくれました。さらに紙のアルバムは災害や引っ越しなどで失われてしまうかもしれませんから、このネットで家族が画像や動画を共有するシステムは、これからの家族の記録のスタンダードになるのではないでしょうか?

 

さて、この「みてね」に関連して株式会社ミクシィは子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決を目的とした「みてね基金」を設立しています。2020年6月3日に第1回の助成団体が発表され、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で深刻な課題を抱えた子どもや、その家族に対する支援活動を行う団体が採択されました。海外と今回の寄付金を合わせると寄付額は約2.5億円とのことです。大きな視野で家族の未来を考える同社が、今後「みてね」をどのように発展させていくのか、今後も注目したいと思います。

みてね公式ホームページ
https://mitene.us/

「みてね基金」について
https://media.mitene.us/archives/1583