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親が付きっきりで教えるよりも、子どもが成長する!?「スマイルゼミ幼児コース」

寺尾:そうですね。このような経緯で当社は「これからは家庭学習で基礎的な学力をつけることが大切」という多くの先生方の声をいただき、小学生向けソフトウェア開発のノウハウを活用して、学習プログラムの開発をスタートしました。それが2012年12月に提供開始した「スマイルゼミ 小学生コース」になります。さらに2013年には「スマイルゼミ 中学生コース」の提供も開始しました。


スマイルゼミ小学生コース

スマイルゼミ中学生コース

 

寺尾:そしてスマイルゼミで勉強されるお子さんが増えていくなかで、その下のご兄弟が「自分たちもやりたい!」と言い出している、幼児向けのコースはないのか、といった保護者の方の声を多数いただき、「スマイルゼミ 幼児コース」を2018年12月に開講したしたという流れになります。

 

子どもたちの成長に合わせた、きめ細やかな教材作り

編集部:御社に幼児教育に繋がるバックボーンがあったことがよく理解できました。開発する際のご苦労などはありましたか?

鎌田:リリース前に何度もユーザーテストを行い、ユーザーインターフェース設計について、幼児ならではの配慮が必要ということがわかりました。たとえば、「次の画面に行くためのボタンに気づかない」といったことです。そのために誘導のマークを大きく出すなど、学習における「動線」を見直しました。誘導のマークも同時に複数出すのではなく、1つの操作が終わったら、次の誘導のマークを表示するといったような工夫もしています。誘導のマークを同時に複数出してしまうと、両手で同時に操作しようとするお子さんもいらっしゃったので、実際に試してもらい、どのように操作しようとされるのか丁寧に確認することが非常に大切だと痛感しました。

編集部:小さな子どもは、見たままを操作するんですね(笑)。

鎌田:「ひらがな」の練習では文字を大きく書けた方が書きやすいかと思い、マス目を大きくしていたのですが、幼児の場合は手が小さいので、逆に書くのがつらいということがわかり、その大きさを調整したこともあります。

寺尾:幼児の場合、幼稚園の年長組さんにできることでも、年少組さんには難しいということがありますし、「生まれ月」によっても差が大きいので、リリース前のテストは、年齢はもちろん、生まれ月が異なるお子さんたちにも集まっていただき、お願いしました。