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親が付きっきりで教えるよりも、子どもが成長する!?「スマイルゼミ幼児コース」

寺尾:最近は、小学校に入るまでにひらがな・カタカナの読み書きをできるようにしたいという保護者の方のご要望がすごく強いのですが、 「スマイルゼミ 幼児コース」は専用のタブレットとペンを使うことで、紙に書くのと同じような感覚(手のひらをタブレット上に置いた状態)で文字の練習ができるようにしています。


タブレットに手の一部が触れた状態で、文字を書く練習ができる

編集部: 普通のスマホやタブレットでは、ペンを持っているときに手の一部が触れると勝手に認識して変な動作をしてしまいますね。

鎌田:はい。ペンも三角形で持ちやすいように専用設計していますし、初めて文字を書くお子さんのために、教材では「音声」と「アニメーション」で書き方を誘導します。


赤いマーカーが移動し、それを追うと、正しい書き順で文字が書ける

編集部:これは……親よりも上手に教えてくれそうです。

鎌田:また、書いた文字のどこが間違っているのか指摘する機能があります。たとえば「ひらがな」であれば、「この部分が飛び出ているので、飛び出さないように書いてみよう」というように伝え、自発的にもう一度取り組むように誘導します。親が間違いを指摘すると、どうしても子どもは必要以上に落ち込んでしまったり、反発することがありますが、第三者であるタブレットだと受け入れやすいというメリットもあります。

編集部:あんまり子どもが間違えると、ついつい親も感情的になってしまいそうですが、タブレットなら何度間違えても冷静に教えてくれますね(笑)。

 

20年以上に及ぶ、小学校・中学校教育への取り組み

編集部:御社に対して、やはり私などは「一太郎・ATOKの会社」というイメージがあるのですが、どういった経緯でこういった幼児教育に取り組まれたのでしょうか?

寺尾:当社は1999年から「ジャストスマイル」という、小学校で使っていただくソフトウェアを開発・販売しており、多くの先生方とコミュニケーションを取る機会がありました。そして2010年代初頭に「学習指導要領」が改訂され、学習項目が大幅に増加したのですが、授業時間はそれほど増えなかったために、学校教育だけでは全ての内容を教えきれない……というお話を先生方から伺うことが増えたのです。

編集部:いわゆる「ゆとり教育」の終わりですね。最近の小学校では、もう「ひらがな」や「数字」は丁寧に教えておらず、ほぼ最初から知っているものとして授業が進む、という話を聞いたことがあります。