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「保育園の園長・主任クラス」を長年苦しめてきた「シフト表作り」の負担が激減する!?「ルクミーシフト管理」

編集部:従来の「勤務シフト自動作成システム」には、そういう欠点があったのですね……。

小林:そこで、本システムでは「保育士の先生方の事情を踏まえて過去に作成したシフト表」を、システムが自動的に参照・分析して、シフト表を作るようにしています。これにより精度が高まり、さらに初期設定も非常に簡単になりました。また、最初から自動作成機能でシフト表を作るのではなく、先生方のお休みや希望など、すでに決まっているシフトをある程度入力した後に、空いている部分のシフトを自動作成する使い方を推奨しています。それにより、できたシフト表を後から人間が修正する手間を極力減らせると考えています。

「ルクミーシフト管理」の操作方法について説明する小林さん

編集部:この「シフトの自動作成機能」は、使えば使うほど精度が上がっていくものなのでしょうか?

小林:精度に関しては今後検証をしながら向上していく予定です。ただ、過去に先生のシフトとして入力された内容を統計的に計算し、「この先生がよく使うのはこれ」ということを認識して、新たなシフトを作ることは現時点で可能です。なお、「ルクミーシフト管理」はいきなり「シフト作成時間をゼロ」にするのではなく、まずは今まで10時間かかっていた作業を、1時間とか2時間で終えられるようにすることを目指しています。

編集部:大変ありがとうございました。ちなみに「ルクミーシフト管理」は、保育園などでテストされているのでしょうか?

小林:実証試験を2020年1月下旬からスタートし、2020年3月頃から正式に製品をリリースする予定です。2019年12月13日に先行予約のプレスリリースを出させていただきましたが、おかげさまで非常に多くのお問い合わせをいただきました。おそらく3月のリリースの段階では、実証試験で実際に利用された保育園の皆様の感想をお伝えできると思います。

 

<取材を終えて>

ユニファ株式会社はAIなどの最新テクノロジーを活用し、子どもの安全や保護者の安心と保育業務の負担軽減を実現する次世代型保育園「スマート保育園」を推進しています。前回の「ルクミー午睡チェック」の取材から1年が経ち、今回の「ルクミーシフト管理」を始め、「ルクミーフォト」「ルクミー体温計」「キッズリー」など、同社が提唱する理念を実現するさまざまなピースが、今まさに揃いつつあることを実感しました。IT機器を使って効率化することは、保育士の先生方に余裕を取り戻し、本来の子どもの保育により力を注ぐことができるという点からも、正しい方向性だと感じます。また同社が「シフト作成」という外部からは見えにくいものの、保育園を変えるためには非常に重要な「マネジメント層の業務効率化」に着目した点も、これからの保育園運営に大きなインパクトを与えるのではないでしょうか?