BTA2023受賞商品発表!

「保育園の園長・主任クラス」を長年苦しめてきた「シフト表作り」の負担が激減する!?「ルクミーシフト管理」

編集部:もしかすると、保育士の離職率を下げる効果もあるかもしれませんね。

小林:これは私の個人的な理想でもあるのですが、「ルクミーシフト管理」を開発した背景には、「子どもたちの夢を大切にしたい」という思いがありました。小中学生くらいの子どもたちに「将来なりたい職業」のアンケートを取ると、保育士は女子のトップ10に入るほど人気のある職業です。それなのに現実には保育士不足が叫ばれ、潜在保育士の方たちが80万人もいると言われています。私は子どもたちが将来なりたいと思っている職業が、つらく苦しいもののままであってはいけないと思いますし、そのためには保育現場の改善や業務の効率化が必要だと考え、作業ボリュームの大きい「シフト管理」という業務に着目しました。

 

まだまだ保育園には、ITで省力化できる「アナログ作業」が多い

編集部:続いて、「ルクミーシフト管理」の概要について伺えますか?

小林:「保育園のシフト作成・管理」に時間を取られる理由は3つあります。まず1つ目は保育園の配置基準です。登園する子どもたちの人数に合わせて、配置しなければならない保育士の先生の数は決められていますから、その人数をきちんと満たすシフトを作らなければなりません。するとシフト表を作成するときに、その日の保育時間帯に保育士が何人いるかをカウントしながら作る必要があります。これが紙を使ってシフト作成している保育園ですと、「この日のこの時間帯は保育園に何人いるか……」と数えながら作業を進めなければならないわけですね。それこそ「正」の字を使って、カウントしながら作成されている保育園もあります。さらにシフト作成の途中で、保育士の先生方から「この日は休みます」と言われて、また数え直し……ということも、よくあるそうです。まず、これが時間のかかる要因の1つです。


保育園で作成されているシフト表の例

2つ目は、保育士の先生方の負担に配慮しなければならないということ。たとえば、保育時間が朝7時から夜20時に渡る保育園の場合、前日21時にお仕事が終わった方に、翌日6時45分に出勤することはお願いできないわけです。さらに早朝のシフトや夜間のシフトは負担が大きいですから、一部の先生ばかりにお願いすると不公平感が生じてしまいます。ですからシフト作成する際には、それぞれの先生方が早朝・夜間のシフトに入っている回数を数える必要があります。エクセルの関数を使えばパソコンで作業することも可能ですが、保育の現場にそのような技能を持っている方は少なく、紙を使った手計算の世界から抜け出せないという状況が続いています。