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熱中する子ども達の姿がまぶしい!「YouTuber Academy」(パパスマイル掲載記事)

編集部:使用されているテキストの内容を拝見すると、大人も学ぶべきレベルですね。

中條:テキストは総務省が公表している資料や、IT各社様の資料も参考にさせていただいています。それらの資料はだいたい中高生向けなので小学生向けに修正し、かつYouTuberという動画配信の切り口で、わかりやすく伝えることを考えて作ってきました。たとえば「肖像権」という概念を伝えるためには、「公園で動画を撮っている時に『自分以外の人』が写ってしまったら、どうすれば良いか」という具体的なシチュエーションを元に教えるというようなことをしています。

編集部:写真を拝見すると、授業中の子ども達の食いつき方がすごいですね。身を乗り出して、イキイキと学んでいるのがわかります。

中條:ネットリテラシーについては難しい内容も多いのですが、動画製作をこの後にするとわかっている子ども達は、そのような知識も必要な知識と考え、まさに「前のめり」で学んでくれているように思います。そして私たちが「ネットリテラシー」について教える時に気をつけている点は、「ネットを使いこなす」という意識です。従来のネットリテラシー教育は「なるべくネットを使わせない」「フィルタリング(アクセス制限)をする」という方向性に偏っていました。しかし、これからの世代にとって「ネットから切り離す」という教育はナンセンスであり、むしろ危険やリスクをきちんと学んだ上で、「どのようにネットを使いこなし、自分の武器にできるか」を考えさせる方が大切だと思います。このような観点は学校教育も追いついていないようで、動画製作は抜きにした「ネットリテラシー」だけの出張講座を小学校からご依頼いただくこともあります。

子ども達が本当に夢中になっているもの……それは「YouTuber」だった

編集部: 「YouTuber Academy」は、いつ頃スタートされたのでしょうか?

中條:2017年3月からで、この年は「YouTuber Academy」を単発のイベントとしてワークショップ形式で行なっていました。そして2018年からは首都圏に5つの教室を用意し、いわゆる「習い事」として定期的に通っていただくスタイルを始めています。授業時間は1回あたり「1時間の教室」と「2時間の教室」があり、それぞれ年間40回と20回の開催になります。

編集部:年間40回となると、ほぼ毎週のようなイメージですね。