BTA2023受賞商品発表!

ウェアラブルIoT技術を用いて、園児の安全を見守る「cocolin(ここりん)」の魅力

本サービスのポイント
  • cocolinは、専用の肌着にトランスミッターを取り付け着用することで、子どもの正確な体温や心拍数などの変化を知らせてくれるサービス
  • 開発を行っている株式会社キムラタンは、老舗の幼児向けアパレルメーカー。着心地のよい肌着でストレスゼロ
  • 正確なデータ採取とアラートによるプッシュ型の通知で、保育士さんの負担を軽減するとともに、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防につながる

子どもたちと接し、その成長と安全を見守る保育士さん。小さな体で体調が変わりやすい子どもたちの安全管理は、仕事の中でも重要度が高いものです。そんな保育士さんの仕事をテクノロジーの力でサポートするのが今回ご紹介する「cocolin(ここりん)」です。見た目では分からない体温や心拍数の変化をいち早く察知し、アラートを出してくれます。そこで今回は「BabyTech® Award Japan 2021」の「安全対策と見守り部門」で見事、大賞を受賞したcocolinの魅力について、開発を行っている株式会社キムラタン・ウェアラブル事業課に所属する幸田則夫さんと、嶋澤宏信さん(以下、敬称略)に取材を行い、cocolinのコンセプトや開発の経緯、今後の展開について伺いました。

(お話を伺ったのは)

株式会社キムラタン
ウェアラブル事業課
幸田則夫(こうだ・のりお)さん

嶋澤宏信(しまざわ・ひろのぶ)さん

子どもたちのバイタルデータで安全を守る

編集部:本日は、よろしくお願い致します。さっそくですが「cocolin」のコンセプトについて教えていただけますか?

幸田:cocolinは、ウェアラブルIOT技術を用いて子どもたちの体調不良を未然に察知する、全日型の園児見守りサービスです。午睡を含めた、登園から降園まで、お子さんの体調を把握し、問題があればアラートで知らせてくれます。

BabyTech® Award Japan 2021で見事大賞を受賞したcocolin

編集部:午睡のタイミングなどは、保育士さんが5〜10分毎に子どもの様子をチェックしていると思いますが、それとcocolinをあわせることで、どんな見守りが実現するのでしょうか?

幸田:一言でいえば、cocolinを使うことで、子どもの目に見えない体調変化を察知してくれます。具体的には、子どもの「心拍数」「体温」「加速度」などを把握するセンサーが搭載されており、「体調不良」「ストレス」「体動」「うつぶせ」の見守りをして、何か問題があればアラートを出してくれる仕組みになっています。

子どもの寝返りや心拍数、体温の変化を察知しいち早くアラートを出してくれる

編集部:たしかに、心拍数や体温、一定時間内での身体の動きは、見ただけだとわかりませんもんね。

幸田:定点観測でなく、登園から降園といった一定時間のデータを取ることで、その子の急な体調の変化やストレスの継続時間に気づきやすくなるのもメリットの一つです。乳幼児などのお子さんで怖いのが、乳幼児突然死症候群(SIDS)と呼ばれるものです。これは、何の予兆もなくこれまで元気だった子どもが睡眠中に亡くなってしまうもので、乳児期の死亡原因としては第3位にあげられ、まだ原因がはっきりと解明されておりません。