編集部：おっしゃる通り、夫婦2人だけの家庭に子どもが生まれると必要なお金の内容はガラリと変わりますね。
三嶋：弊社はしっかりしたライフプランを立てて初めて、それに適した貯蓄計画や保険を検討していただくことができると考えています。そしてライフプランを立てるのは、家族が増えてから早く行うに越したことはありません。それが結局、無駄のない保険選びや保険の過剰・不足が生じている事態を防ぐことにつながるわけです。
つまり、加入されている保険が適したものであるかどうか、プロの目でチェック・検討する必要性が高いのは「小さいお子さまがいらっしゃるご家庭」だということです。そういうご家庭とマッチしやすいイベントとして、この「お子さま撮影会」を始めました。
保険の販売が目的ではなく、夫婦でライフプランを考えるきっかけを作りたい
編集部：0歳〜3歳の子供がいる家庭を引きつけるイベントとして、これほど魅力的なものはないと思います。累計でどれくらいの方が参加されたのですか？
三嶋：2018年からスタートしておりまして、１万5千人以上になります。
編集部：どのような方がいらっしゃるのですか？
三嶋：ママとお子さまだけでのご来場が、どちらかというと多いです。ただ、このイベントはライフプランに関する潜在的なニーズに気付いていただくきっかけの場なので、ママだけが来られた場合、ママの意識だけが高まった状態になってしまいます。ですから、できればパパも一緒に聞いていただいた方が、より大きなメリットがあると思います。
編集部：それはどういうことでしょう？
三嶋：たとえば、ママだけが将来のお金の準備に対する問題意識が高まってしまうと、その話を聞いたパパはママが撮影会でFPに妙な話を吹き込まれた、面倒くさいし怪しい……という印象を持ってしまいます。その結果、せっかくの機会を生かしていただけないことになってしまいます。
将来にわたって、お金の不安がまったくないという方はほとんどいらっしゃいません。多くの方は、「いつかはお金のことをちゃんと考えなければな……」と思っていらっしゃるわけです。だからこそ、この「お子さま撮影会」という機会にご夫婦一緒にFPの話を聞いていただければ、その良いきっかけになるかと思っています。
編集部：私自身の経験でも、そういうお金の話は夫婦一緒に相談した方がその場でお互いの考えをすり合わせられるので良いと思いますね……。
三嶋：ご家族が増えたタイミングのご夫婦は本当に忙しいので、なかなか保険の話などに意識が回りません。その結果、どんどん見直しが先延ばしになってしまう……という危険性もあります。
