BTA2023受賞商品発表!

なにかと忙しい「共働き家庭の子ども」をしっかり見守る「goo of thingsいまここ」

山岸:一例を挙げると、加速度センサーを使用して、子どもが動いていない場合はGPS端末をスリープさせるといったことです。

 

これまでの「GPS端末による見守りサービス」の欠点を克服した「いまここ」

編集部:「いまここ」を利用されている方の感想は、どのようなものがありますか?

君塚:まず、「危険エリアを設定できること」を評価していただいています。危険な場所に子どもが立ち入ることは、やはり保護者の方にとっては非常に心配なことだからでしょう。次に「いまここボタン」も評価されています。単にGPS端末で位置がわかるだけでなく、何かあったときに子どもから保護者に知らせる手段があるのは心強いという声をいただきました。それからアプリ起動時の子どもの位置表示がリアルタイムであることも評価されていまして、これは他社製品のなかには前回アプリが終了した時点(=たとえば前日の夜)の子どもの位置を表示するものがあるためのようです。「いまここ」では、アプリを立ち上げた時点におけるGPS端末の現在位置をマップに表示するようになっています。

編集部:ちなみに6月のリリース前のテスト段階では、どれくらいのモニターがいらっしゃったのですか?

山岸:数百名の方にご協力いただきました。

 

AIを活用し、より高度な見守りサービスへ

編集部:最後に、「いまここ」の今後の展開について伺わせてください。

君塚: まず、「双方向機能の搭載」を検討しております。具体的には「ボイスメッセージ」や「チャット」などで、保護者と子どもの間で連絡が取れる仕組みを目指しています。もうひとつは「AI」の活用です。弊社のAIに関する知見を使い、子どもに迫る危険を事前に察知することを目指す予定です。

編集部:AIの活用について、もう少し詳しく伺えますか?

山岸:たとえば、いつも使っている移動エリアから子どもが出ているときに自動的に通知を送ったり、あるエリアにいつもよりも長く止まっているなど、過去のデータと異なる動きを察知するところから、検討を始めようと考えております。いわば、AIを使って「一歩踏み込んだアラート」を出そう、という構想です。

 

取材を終えて

子供の周囲にさまざまな危険がある昨今、このような見守りサービスを広め、同時に社会の認知度を高めることが事故や犯罪の抑止にもつながるのではないでしょうか。私も子どもが小学校に上がったら、必ず持たせたいと思いました。そのころにはさらに高度な機能が搭載されていることが期待できそうです。