BTA2023受賞商品発表!

子どもの体調データを共有し、みんなで子育てをする環境を作る「icuco」

本サービスのポイント
  • 子どもの午睡を見守るだけでなく、体温を測定して専用アプリで保護者に共有できる
  • 子どもの体調データを「可視化」し、パパとママのコミュニケーションも円滑にする
  • 保育園での利用を入り口に、「シッターサービス」や「家庭」での活用を目指している

現在、国内ベビーテック業界で最も注目されているのが、「午睡見守り」というジャンル。さまざまなメーカーが独自の方式で参入し、続々と全国の保育園に導入され大きな成果をあげています。そんな中、2020年4月から「午睡見守り」の分野に本格参入する「icuco」は後発組のサービスと言えるかもしれません。しかし、そこには先発組のサービスには無かった機能やメリット、子どもを育てる環境を大きく向上させる将来構想があったのです。BabyTech.jp編集部は「icuco(イクコ)」を開発した株式会社wkwk(ワックワック)代表取締役の柳瀬陽一さん(以下、敬称略)に取材を行い、同サービスの概要や開発の経緯、今後の展開について伺いました。


icucoを開発した柳瀬さん

(お話を伺ったのは)
株式会社wkwk 代表取締役
柳瀬 陽一さん

 

「子どもの体調の変化(体温)」をリアルタイムに保護者と共有できる

編集部:さっそくですが、「icuco」の概要と特徴について伺えますか?

柳瀬:「icuco」は午睡中の子どもたちの状態をモニタリングし、呼吸をチェックすると同時に保育士さんの負担を減らせるようなサービスです。保育士さんは子どもたちの寝ている姿勢を5分に一回チェックしていますが、そんないわゆる「午睡見守り」業務をサポートするものですね。


午睡中の子供の睡眠姿勢や呼吸をチェック・記録してくれるicuco

柳瀬:ここまでは他社サービスでも行われている内容ですが、icucoが目指しているのは、子どもの体調をみんなで共有し、みんなで子育てをする環境を作ることです。そのためicucoのセンサーは睡眠姿勢や呼吸、心拍のチェックだけでなく、体温をモニタリングし、熱が高くなってくるとお知らせする機能があります。これにより保育士さんは、たとえば午睡している子どもの急激な体温上昇による引きつけ(熱けいれん)を防ぐことができます。また、子どもを預けている保護者もそれら子どもの健康情報は知りたいわけです。だから保育園に預けている間の睡眠時間や体温の変化を、スマホアプリを使って保護者の側でも見られるサービスになっています。