BTA2023受賞商品発表!

なにかと忙しい「共働き家庭の子ども」をしっかり見守る「goo of thingsいまここ」

山岸:もうひとつ、弊社のサービスの特徴は「必要な情報を分かりやすくしたシンプルさ&使い勝手の良さ」になります。他社製品でもさまざまな情報を地図上に表示したり、行動履歴の記録や各種の通知を送ることができるものもあるのですが、逆に使うまでの設定が非常に複雑だったり、情報量が多すぎて見にくい・使いにくいという面がありました。一方、「いまここ」は「GPS端末とスマホの連携方法」を簡素化したり、表示内容を「子どもの位置情報・行動履歴」という保護者にとって本当に必要な情報に絞るなどの工夫により、「簡単な設定ですぐに使える&見やすくシンプルな表示」という点にこだわっています。さらに利用料金の面でも、他社製品と比較してリーズナブルな価格に設定しました。


「いまここ」は子どもを見守る保護者をサポートしてくれる

 

スマートフォンを持たせるのは怖い……というニーズにあった「GPS端末」

編集部:「いまここ」が開発された経緯について伺わせてください。

君塚: まず、「共働き世帯」や「習い事をする子ども」が増えているという社会的背景から、子どもを見守るサービスのニーズが高まっていることは弊社の調査でも明らかになっており、それを受けてどのようなサービスを提供できるか検討し始めたのが直接のきっかけでした。その結果、小学生の子どもたちにスマートフォンを持たせるという方法だと、逆にネット上の犯罪に巻き込まれるリスクを高めてしまうので、必要最小限の機能に絞った「GPS端末」が最適という結論に至ったのです。

編集部:開発の過程で苦労された点はありますか?

君塚: GPSによる位置測定を最短90秒に1回行い、かつ5〜7日間充電不要とするのはかなり難しかったです。しかし、忙しい共働き世帯の保護者の皆さまのため、時間にゆとりのある週末に充電を行えば平日はずっと使えるようにしたいと考え、いろいろな苦労はありましたがなんとか実現させました。

山岸:ちなみにこの最短90秒に1回の位置測定は、テスト段階で保護者の方たちからいただいた要望です。3分に1回の位置測定であれば、1回の充電で7日以上バッテリーを持たせるのは簡単だったのですが、この頻度での位置測定では子どもたちの正確な位置を把握できない(=3分あればかなり移動できてしまう)ということで、最短90秒に1回の位置測定ができるようにした経緯があります。

編集部:バッテリーの持続時間に関して、他にも何か工夫はあるのでしょうか?