STEM&プログラミングスクール「STELABO(以下、ステラボ)」においてSTEM※教育に芸術などを含めた幅広い基礎教養(Arts・Liberal Arts)を取り入れた「STEAM」の2days集中講座「目指せ!クリエイターコース」の様子を前回に引き続きリポートします。
※ STEM=科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)を総合的に学ぶ教育
気分はすっかりクリエイター!「Scratch Jr」でオリジナルCM動画を制作
「目指せ!クリエイターコース」の2日目のレッスンのテーマは「お店のコマーシャルを作ろう」。コマーシャルはゲーム感覚でプログラミングの基礎が学べるタブレット専用のアプリ「Scratch Jr」を使用。1日目に習ったデザインの基礎を意識しながら動画づくりに挑みます。子どもたちの指先からどんな作品が生み出されたのでしょうか。
そもそもプログラミングってなんだろう? 意外と身近なところにプログラミングが活かされていることを子どもたちに伝えるステラボの講師・早坂凌平さん。
受講生のほとんどがプログラミングソフトに触れたことのない子どもたち。初めての「Scratch Jr」にドキドキワクワク。
あっという間に「Scratch Jr」の操作に慣れた子どもたちは、いよいよ今回のレッスンの最大のミッションでもあるコマーシャルづくりへ。4つのルールを守りながら自分だけのコマーシャル動画を完成させよう。もちろん1日目に習ったデザインの基礎も忘れずに!
制限時間は約90分。トライ&エラーを繰り返し、悩みながら細部に至るまでこだわって作り上げていきます。最後の最後まで細かい調整が行われていました。
作り手によってテーマも伝えたいメッセージも異なる自分だけのコマーシャル動画が誕生。子どもたちの柔軟な発想から生まれたコマーシャルはどれも力作ぞろいでした。
<レッスンを終えて>
(お話を伺ったのは)
SB C&S株式会社 新規事業本部 IoT事業推進本部 STEM事業推進室 早坂凌平さん
編集部:2週にわたって開催された「目指せ!クリエイターコース」のレッスンを終えた感想をお聞かせください。
早坂:今回、初めての開催だったのですが、子どもたちの知識を吸収する力が高かったことが驚きでしたね。またポスター、コマーシャルともに完成した作品についても、こちらの想像をはるかに超える素晴らしいものばかりだったと思います。
編集部:デザインの基礎など実践的で、なおかつお子さんたちが楽しめる内容のレッスンでした。ステラボでのレッスンを通して子どもたちにプログラミングが「難しいもの」ではなく「楽しいもの」として認識してもらえそうですね。
早坂:はい。デザインの基礎については意外と教えてもらう機会がありませんからね。こうしたノウハウを知っておくことで、将来的にも役立つはずです。そして、子どもたちには「STEM」そして「STEAM」の能力を磨くことで直面した問題を解決し、未来を切り開いていってほしいですね。
編集部:今回のように「STEAM」を扱ったレッスンは今後も開催する予定はありますか。
早坂:今のところ通常の年間のカリキュラムとしては未定ですが、今後も講座を増やしていければと思っています。
<取材を終えて>
アートと聞くと誰も思いつかない斬新なデザインや造形を思い浮かべるかもしれませんが、最も大事なことは何かを伝えようとする時にそれが正しく相手に伝わるということ。直感的に理解できて、しかも見た人が楽しくなるようなデザイン思考はAI時代を生き抜く大事なスキルなのかもしれません。「STEAM」を身につけ、磨くことが子どもたちのこれからに役立つものだと実感させられました。
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