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有資格者100%!ベビーシッターマッチングサービス「キズナシッター」

業界初となる「保育士・幼稚園教諭・看護師100%」のベビーシッターマッチングサービス、「KIDSNA(キズナ)シッター」。2018年1月のサービス開始以来、利用数を着実に増やし、利用者からの厚い信頼と高いリピート率を獲得しています。キズナシッターについて、運営元の株式会社ネクストビートのキズナシッター 事業責任者 中村暁志さんと、広報マネージャー 百谷(ひゃくや)伶奈さんにお話を伺いました。

(お話を伺ったのは)
株式会社ネクストビート
KIDSNAシッター 事業責任者 中村暁志さん
広報マネージャー 百谷伶奈さん

シッターはすべて有資格者!細やかなシッティングサービスをスマホアプリで手軽に

編集部:ベビーシッターマッチングサービス、キズナシッターの特徴について教えてください。

中村:世の中のベビーシッターサービスは「派遣型」と「マッチング型」の2つのタイプに分けられます。弊社のサービス、キズナシッターはそのうちの「マッチング型」に該当します。キズナシッターの最大の強みはご登録いただいているシッターさん全員が保育士、幼稚園教諭、看護師いずれかの国家資格を持っているということです。料金は1時間あたり1,600円(別途手数料)から。派遣型のベビーシッターサービスですと、入会金といった名目で数万円の費用などがかかるケースが多いのですが、キズナシッターでは入会金、年会費などは一切いただいておりません。利用した時だけ料金をお支払いいただくシンプルな料金体系となっています。「こんなにリーズナブルな料金でお願いして大丈夫なんですか?」とご利用された方が驚かれることもあります(笑)。

 

潜在保育士、待機児童問題––––––保育業界が抱える課題の解決に挑む

編集部:キズナシッターを立ち上げるきっかけや経緯などについてお聞かせください。

中村:現在、保育業界には潜在保育士の増加と待機児童問題という2つの大きな課題が横たわっています。潜在保育士とは様々なミスマッチによって、保育の現場で働きたくても働けない保育士さんたちのことを指します。たとえば、保育園側としては、朝の子どもの受け入れや夕方以降のお迎えの時間帯に、保育士さんに勤務してもらいたいのですが、保育士さん自身に子どもがいる場合、その時間帯に勤務することは困難です。こうした勤務時間のミスマッチなどが潜在保育士の増加を引き起こす要因になっていて、実に有資格者のうち、約6割が潜在保育士だというデータがあります。
弊社では保育士さんなどの転職を支援する「保育士バンク!」というサービスを運営していまして、このサービスに登録している保育士さん、幼稚園教諭さんたちの数は、国内最大級の10万人以上にのぼります。保育士バンク!にご登録いただいている保育士さんたちの力で、待機児童問題に直面されている保護者の子育て負担を軽減するためのサービスを提供できないかと考えていたところからキズナシッターははじまりました。

編集部:実際にキズナシッターを通じて子どもたちのお世話をしているシッターさんからはどういった声が寄せられていますか?

中村:シッターさんからは「自分が働ける時間の範囲内で子どもたちとしっかり向き合うことができる」、「保育ってやっぱりいいですね」と、改めてやりがいを実感される方が多いですね。もともと子どもたちとしっかり接したいと保育士を志したのに、実際の集団保育になると効率性が求められてしまい、一人ひとりにじっくりと向き合えないという問題に直面される保育士さんは大勢いらっしゃいます。ベビーシッターは1対1または1対2くらいで対応するため、お子さん一人ひとりの個性に合わせて向き合うことができます。いま、この子が何に興味を持っているのか、興味に合わせた本を読んであげよう、こんな声掛けをしてあげよう、といった個々の成長や個性に寄り添いながらの対応ができるので、保護者の皆さまにも安心感が生まれるようです。

 

命を預かる仕事だからこそ安全安心は譲れない。利便性と安心を両立したサービスを実現

編集部:サービスの利用はスマホのアプリからとしているのには理由があるのでしょうか?

中村:もともとベビーシッターをご利用される方は、定期的にご利用される傾向にあります。そういった点からもスマホのアプリが利便性に優れていると考えました。ベビーシッターサービスのウェブ上でのやりとりはこれまでにも存在していましたが、iOSとandroid両方に対応したベビーシッターのマッチングサービスのアプリはおそらく弊社のサービスが初めてだと思います。

 

編集部:サービスを運用するにあたり、重点を置いたポイントは?

中村:まずは安全安心を最優先にすることを大前提に考え、シッターさんへの事前のサービスの説明をしっかり行うことを徹底しています。厚生労働省のガイドラインでは、保護者の方とシッターさんがお預け前に対面で面談を行うことが推奨されていることもあり、いきなり「お預け」ではなく、まずは「面談を依頼する」というプロセスを踏むことをアプリに施しました。

編集部:実際にサービスを依頼する場合、面談からシッティングを利用するまでにはどのくらいの日数を要するのでしょうか?

中村:面談からシッティングまでは、人にもよりますが、「この日に使いたい」というニーズありきでご登録いただく保護者の方が多いので、そんなに間隔は空かないケースが多いです。「明日利用したい」といった急なご依頼の場合は当日、まず1時間面談して、ご家庭のルールやお子さんの状況をシッターさんに共有していただいて、依頼するという流れになりますね。先ほども申し上げたとおりシッターさんに関しては、資格を保有していることが大前提です。さらに、登録時、事務局とシッターさんは必ず対面(遠方の場合はウェブシステム)で面談を実施しています。登録を希望される方は、保育にかける強い想いをお持ちの方ばかりです。

編集部:現在、シッターさんは何人くらい登録されているのでしょうか?登録をしているシッターさんの平均年齢は?

中村:1月末時点で337人のシッターさんが登録しています。最も多い年代は30代の方ですが、50代、60代のシッターさんもいらっしゃいます。希望されるシッターさんの年代はケースバイケースですが、特に0歳のお子さんを預けるといったケースにおいては0歳児クラスの担任をしていた方ですとか、ご自身でもお子さんを育てられた経験のあるシッターさんを希望される傾向にあります。また、事務局が間に入って電話でご質問を受けながら、おすすめのシッターさんをご紹介することもあります。

編集部:子どもは何歳まで対応してもらえるのですか?また、利用者からの依頼の中で多い案件は?

中村:小学生まで(0歳から12歳まで)引き受け可能です。多い依頼は送り迎えを含む、ご自宅での預かりです。参考までにですが、現状お料理などの家事代行はお受けしておらず、あくまでもお子さまの安心安全なシッティングを優先させていただいております。ごはんをレンジで温める等、簡単なお手伝いはさせていただいておりますので、食事の時間帯のシッティング依頼はもちろん可能です。

 

安全安心を強みにベビーシッターを利用することへの心理的な壁を少しでも低くしたい

編集部:シッターさんを頼むことについて躊躇してしまうことの大きな理由として、他人を家に上げることへの不安が挙げられると思いますが、こういった障壁についてどうお考えですか?

中村:実のところ、こうした壁を確実にクリアできるといった解決策はないと思っています。それでも、弊社のサービスは国家資格保持者のみが登録しているということが、不安を少しでも取り除くためのなによりの安心材料になればと考えています。「まだ使ったことがなくて、漠然とベビーシッターのことがわからないから不安だ」という方も多くいらっしゃると思います。1回使っていただければ、想像していたよりも、手軽で安心なサービスだと実感していただけるはずです。

百谷:私自身も2歳の子どもがいるのですが、この会社に入るまでシッティングに対して「なんとなく不安」と感じていた一人です。実際に利用してみると、シッターさんのプロフェッショナルさに感動して、このシッターさんだったら大丈夫だと、たちまち全幅の信頼を寄せてしまいました(笑)。幼稚園や保育園のキャリアがある方なので、子どもへの関わり方で「なるほど」と思う場面が多く、今では日常的に私の育児相談にのっていただいています。

編集部:サービス開始から1年が経過しましたが、当初想定していなかった事案や反響などがあればお聞かせください。

中村:アプリの画面の下にある「シッターを探してもらうボタン」をサービス開始後に追加したことでしょうか。これはベビーシッターを使い慣れていない方、マッチングサービスなどに慣れていない方に配慮した機能で、フリーダイヤルでカスタマーサポートにつながるようになっています。アプリをダウンロードした後の不明点や不安を和らげ、お気軽に使っていただけるよう工夫しました。お問い合わせの内容も、「使ってみたいけれど、こういうサービスには疎くて…」といったものがほとんどです。お問い合わせされた方にはサービスの概要や、アプリの使い方を丁寧にご説明しています。直接、声でやりとりをすることで皆さんホッとされるようですね。24時間いつでも依頼できるウェブの便利さと、不明点や不安なことについて人に相談することによって得られる安心感という、ふたつの要素のバランスを保っていくことがこれからのベビーシッターサービスには大事なことではないかと気づきました。

 

編集部:最後にキズナシッターを利用したことのない方々に向けたメッセージをおねがいします。

中村:まずはアプリをダウンロードしていただいて、シッターさんのプロフィールなどをご覧になっていただくことから始めてもらえればと思います。少しでもご興味があればお気軽に試していただければうれしいですね。何か疑問や不安なことがあれば「シッターを探してもらうボタン」からお問い合わせをいただければと思います。

 

<取材を終えて>

お話を伺った中村さんはかつて、派遣型のベビーシッターを利用していたことがあったそうです。当日までどんなシッターさんが来るのかわからないので、事前にシッターさんの写真やプロフィールなどがあればいいのにと思っていた。と仰っていました。そうした過去の不安や不便な経験も利用者の立場に立ったベビーシッターマッチングサービスに反映されていることでしょう。安全と安心を第一に、100%有資格者を謳っているからこそ、一度利用してみる価値はあるのではないでしょうか。キズナシッターは、お子さんはもちろん、親御さんにとっての頼りになるお守りのような存在なのかもしれません。

 

3月末までキズナシッター1周年記念キャンペーン開催中
https://sitter.kidsna.com/article/notice/1449