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保育者の負担を減らして、子どもたちとの時間をつくりだすクラウドサービス「hugnote」

本サービスのポイント
  • 保育者の業務をサポートするクラウドサービス
  • 多彩な機能で保育施設と保護者とのコミュニケーションを円滑に
  • コロナ渦の保育施設と家庭をつなぐ架け橋としての役割も

ある調査によると、保育士さんは報告連絡業務に毎日1時間弱の時間を費やしているそうです。ICTを活用することで保育の現場の事務、管理作業の効率を図り、子どもたちとふれあう時間をもっと増やしてほしい―そんな想いから生まれたコミュニケーション・業務支援サービス「hugnote(ハグノート)」は保育士の負担軽減だけにとどまらず、家庭との連携強化に役立てられています。施設と家庭をつなぐ「hugnote」について、株式会社hugmo 企画統括 マーケ・サービス企画部 本多恵さんにお話を伺いました。

(お話を伺ったのは)

株式会社hugmo
企画統括 マーケ・サービス企画部 本多恵さん

保育士の負担を軽減するクラウドサービスの核となる「hugnote」

編集部:「hugnote」のサービスの特徴についてお聞かせください。 

本多:「hugnote」は弊社が展開している複数のクラウドサービス(写真の販売サービス「hugphoto」、hugmoオリジナル商品の販売機能「hugselection」、バスの位置情報をリアルタイムで通知する「huglocation」、健康管理に関するサービス「hugsafety」)の中心となるサービスで、保育施設と保護者のコミュニケーションおよび保育施設内の業務を支援する機能を提供しています。


「hugnote」は保育施設の運営に関わるさまざまな機能をワンプラットフォームで総合的に提供するhugmo(ハグモー)の中核となるサービス

編集部:保育施設と保護者のコミュニケーション、施設内の業務を支援する機能とは具体的にどういったものなのでしょうか。

保育士さんにやさしい機能は、保護者にとってもうれしい機能に

本多:「hugnote」には緊急連絡を含めた保護者の方への一斉連絡機能と、遅刻や欠席、お迎え変更などをアプリ上でやりとりができる連絡帳機能などが搭載されています。こうしたコミュニケーションを支援する機能を柱にしつつ、それに伴う業務支援機能で保育士のみなさんの負担を軽減するサービスを提供しています。

編集部:保育士さんにとって保護者の方との連絡業務は負担になっているようですね。連絡以外の業務を支援する機能などもあるのでしょうか。

本多:2020年12月からQRコードによる入退室時間の打刻管理と連携する形で延長保育料の自動計算や請求書の自動作成機能が追加されました。また、保育計画や保育日誌といったドキュメントをクラウド上で作成、承認、管理できる機能も提供をスタートしました。こうした機能を活用することで管理業務の負担を軽減して、今まで以上に子どもたちと接する時間を充実したものにしていただきたいですね。


保護者がQRコードをかざすだけで出欠が打刻。「タッチパネルで操作が簡単なうえ、格段に保育時間の集計がしやすくなりました」(保育園管理者)

編集部:「hugnote」を導入した園からはどういった声が寄せられていますか。

本多:緊急連絡をする際など、「hugnote」のアプリだと既読か未読なのかが一目瞭然なので、電話で連絡網を回していた頃よりも飛躍的に効率化できたという感想をいただきました。また、毎月600枚もの紙のお便りの印刷をしたり、それを折りたたんだりする手間がなくなったことで時短とコスト削減が実現できたとの声も寄せられましたね。アプリなら掲示板とは違って、見落としの心配も少ないですし、後から何度でも見返すことも可能です。緊急連絡同様にご家庭でお便りが見られているかが把握できることは園として大きな安心につながっているとのことでした。

編集部:こうした効率化の波は保護者の方にもいい形で影響を及ぼしているようですね。

本多:「hugnote」はスマホで撮った写真をアプリでクラウドへアップすることができるので手軽に園での様子を共有できるようになりました。保護者の方からは園の様子がこれまで以上にわかるようになったとたいへん好評です。こうした機能は保護者の方にとっての楽しみになっているだけでなく、安心感にもつながっているようですね。

編集部:写真なら子どもたちの様子もダイレクトに伝わってきますね。

本多:そうですね。連絡帳のコメントだけでは十分に伝えきれないこともありますし、送り迎えの時も保育士さんとじっくり時間をかけて話し込むことができませんから。保護者の方からポジティブなフィードバックがあることは保育士さんのモチベーションアップにもなっているそうです。

コロナで休園中の保育園と家庭をつなぐ架け橋として

編集部:新型コロナウィルスの感染拡大によって、これまで以上に連絡の重要度が増したのではないでしょうか。

本多:緊急事態宣言が発出された頃は登園の自粛や休園、再開の連絡を保護者と対面で行いづらくなり、一斉連絡機能のニーズがたいへん高まりました。ヒアリングしたところ自粛期間中、先生からメッセージを送ったり、家でもできる遊びを紹介したりと「hugnote」を活用して、家庭と園のつながりを絶やさない工夫をされていたことがわかりました。不安が続く日々に「hugnote」が少しでも力になれたことがうれしかったですね。

編集部:今後の展望についてお聞かせください。

本多:消毒や衛生管理、そして健康管理など、コロナ以前に比べ明らかに保育士さんの負担が増えています。こうしたコロナ渦の保育現場での負担を少しでも軽減できるような業務支援系の機能を今後より強化していく必要があると考えています。

 

取材を終えて

「効率化」、「合理化」という言葉は、ともすると機械的で冷たいイメージを持たれることもありますが、「hugnote」のもたらすそれは人に寄り添い、現場の声と真摯に向き合った温かみにあふれたものだと実感させられました。多忙を極める保育士さんが疲弊してしまわないよう、これからもより便利で、より多くの人が笑顔になれる機能、サービスが生まれることを期待したいです。

hugnote
https://www.hugmo.net/hugnote