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ペアチル、ひとり親家庭向け流動型レスパイトケアを本格スタート。シングルマザーとシングルファザーの休息を生み、子どもの体験格差をなくす取り組み

シングルマザー・シングルファザー向けのトークアプリと連携し、ひとり親の休息をサポート。

— 下記はプレスリリースからの内容です —

シングルマザー・シングルファザー向けのトークアプリ「ペアチル」の開発・運営をする⼀般社団法⼈(⾮営利徹底型)ペアチル(本社:東京都港区、代表理事:南翔伍)は、日本初となるひとり親家庭向け流動型レスパイトケアを本格開始します。

47都道府県のシングルマザー・シングルファザーが利用するトークアプリ「ペアチル」でアプリ利用者約1,000名に調査したところ、ワンオペの育児疲れや急な用事に合わせ子どもを預けられる場所が欲しいという回答がありました。また、当事者へのヒアリングを通じて、住まい、仕事や家庭の状況は個々に大きく異なり、送迎の難しさや預けたい時間・曜日が不定期だったり、子どもをひとりにしてしまう心苦しさなど、ひとり親の心身に余裕がない状況がありながらも周囲の支援を気軽に利用できていない現実が明らかとなりました。

一方で子どもが安心して楽しめる環境があれば預けたい、子どもにいろんな体験を提供したいとの声もありました。

そこでペアチルではひとり親家庭の親と子の休息と子どもの体験を提供すべくひとり親家庭限定のレスパイトケア事業をプレ開催いたしました。

プレ開催にて子ども5組限定で募集したところ、10日間で15組の応募があり、子どもの年齢も0歳から14歳と多様でした。

利用に対する親子の満足度も高く、ニーズの高さも鑑みてペアチルでは今後本格的に全国展開をしていくことにしました。

我々がひとり親家庭向けにレスパイトケア事業を本格スタートさせる理由は主に3つあります。

レスパイトケアに取り組む理由①:休息時間がないひとり親がいる

ひとり親世帯はふたり親世帯よりも労働時間が長いです。また、家事・子育て・仕事をワンオペで行うため「時間の貧困」に陥りやすく、子どもの虐待など二次被害にも繋がるリスクがあります。

レスパイトケアに取り組む理由②:施設に一時的に子どもを預けられるショートステイなどがあるが課題もある

児童養護施設や母子生活支援施設などに、条件に該当するひとり親家庭の子どもは一時的に預けられる事業が存在しますが、送迎が可能な範囲に施設がない、施設に預けることにはちょっと抵抗がある、子どもも預けられたというマイナス面の心理的影響が懸念されるといった背景があり、気軽に利用できないひとり親家庭があります。

レスパイトケアに取り組む理由③:ひとり親家庭の子どもとふたり親家庭の子どもでは体験格差がある

ひとり親の方の就業率は85%を超えているものの、貧困率(可処分所得が約124万円未満)がふたり親世帯と比べて圧倒的に高くなってしまっています。

この所得貧困も影響し、ひとり親家庭はふたり親家庭と比べて、「定期的な体験活動」に参加している子どもの割合が低い調査結果があります(※)。同調査では、ひとり親家庭が子どもに体験させてあげられなかった理由は、「保護者に時間的な余裕 がない」(54.7%)・「保護者に経済的な余裕がない」(53.9%)が半数を超えていると分かりました。