編集部:赤ちゃんの場合は、どうやってサーカディアンリズムを整えるのでしょうか?
服部:毎朝起きるときに、カーテンを開け、光を浴びといったシンプルなことが重要ですが、「まだ寝ているからそっとしておこう」となって、そのまま寝かせてしまうケースも多いようですね。お昼寝で調整と考えたくなるのですが、なかなか上手くいかなくて、悩まれている方も多いのではないでしょうか。
編集部:朝、光を浴びることが重要なのですね。
服部:そうです。よく「早く寝るようになってほしい」という話を聞きますが、起きるのが遅くて、お昼寝も夕方にずれがちだったりすると、そんなに早く寝てくれないですよね。なので、順番的には「早起き、早寝」の流れが重要で、朝体内時計をリセットするために光を浴びておくことが大切です。
編集部:ainenneだと、タイマーや明るさを設定しておけば、あとは自動的に起こしてくれるので、便利ですね!赤ちゃんの寝かしつけをサポートする機能についてもうかがえますか?
服部:1つ目は、「ホワイトノイズ」機能です。ホワイトノイズとは、まんべんなくいろんな周波数の音がミックスされたもので、「サー」といった感じの音のこと。なぜこれが睡眠に良いかと言うと、静かな中でドアが閉まる「ガチャ」といった音を、かき消してくれる役割があるからです。これをつけておけば、寝室のドアが閉まる音で赤ちゃんが起きてしまう、といったケースを減らすことができます。
2つ目は、赤ちゃんの泣き声から感情を分析する「泣き声解析アルゴリズム」。これは、世界150か国、30万人の赤ちゃんの声の分析データをもとに、AIが泣き声から、「お腹空いた」とか「眠い」といった赤ちゃんの状態を教えてくれるものです。
編集部:赤ちゃんが泣いている原因がわからなくて困る親は多いと思うので、それは便利な機能ですね!
服部:赤ちゃんの泣き声は難しく、「寝言泣き」と言われる大人で言う寝言のような泣きがあって、その時は赤ちゃんの睡眠が浅い状態なんですが、それがわからないと、わざわざ起こして授乳をしてしまうといったケースも多いようですね。
編集部:そういったこともあるのですね。確かに、泣いているのかどうかとか、泣いている原因がわかれば、赤ちゃんや親にとってもありがたいことですね。
服部:あとは、夜に浴びると睡眠に悪影響があると言われるブルーライトをカットした光の色の制御もできますので、それを使って絵本の読み聞かせをして頂いたり、明るさを調整して、夜中のおむつ替えの際にご利用頂いたりと、便利機能を満載しています。