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いつでもどこでも、気軽に一時保育を利用。ワンクリックで保育園と繋がる「mitete」の魅力

本サービスのポイント
  • 急な用事やリラックスをしたい時は、保育園の一時保育を利用するのが便利
  • miteteを使えば、一時保育のための園探しや書類作成、面談などを簡潔に済ませることができる
  • 保護者が快適な環境を作ることが、結果的に子どもの健やかな成長に繋がる

急な仕事や具合が悪い時、また久しぶりのリフレッシュに、一日や数時間単位で子どもを預かってもらえる「一時保育」。一見、多忙なママやパパにとって便利な制度のように見えますが、一時保育に対応している保育園探しや、書類作成、面談など事前準備に時間がかかることが多く、使いたくてもなかなか利用できない、という方も多いのではないでしょうか?

今回ご紹介する保育プラットフォーム「mitete(ミテテ)」は、そんな手間を掛けずに誰でも一時保育や園見学の予約ができる便利なシステムです。育児をサポートする優れたサービスやアイテムを表彰する「BabyTech® Award Japan 2021」の「安全対策と見守り部門」で優秀賞に輝いたmiteteについて、運営の株式会社Connectのmitete事業部マネージャーである岩方友里恵(以下、敬称略)さんに、サービスコンセプトや、開発の経緯、今後の事業展開についてお話を伺いました。

(お話を伺ったのは)

株式会社Connect
mitete事業部マネージャー
岩方友里恵(いわかた・ゆりえ)様

スマホでの簡単操作で保育園探し

編集部:本日は、よろしくお願い致します。さっそくですが「mitete」のコンセプトについて教えてください。

岩方:miteteは、保育園を利用したい保護者の方と、受け入れができる保育園を繋ぐマッチングサービスです。急な用事や、ちょっと育児から離れてリフレッシュをしたいときに、お子さんを「ちょっと“みてて”」と気軽に一時保育を利用できたらという思いから開発しました。

スマホやPCから簡単にアクセスできるmitete

編集部:ありがとうございます。miteteの使い方について、教えていただけますか?

岩方:スマホでmiteteのサイトを開き、 現在地か住所で検索をかけると、指定された地域の一時保育施設が地図上に表示されます(※ 右上の「リストで見る」ボタンを押せば、写真付きでリスト表示にも切り替わります)。あとは、気になる園に希望日時の予約リクエストを送れば、園から返答が来る仕組みになっています。

地図上で簡単に園探しができるシステム

編集部:とてもシンプルで使いやすいですね!

岩方:はい、これまで手間のかかっていた一時保育の問い合わせがほぼワンクリックで完結するところが、miteteの大きな魅力だと考えています。保護者の方からも「急な利用でも対応してくれる園が見つかり助かった」といった喜びのお声や、「近所でスムーズに一時保育の手続きができる便利なサービス」といった感想をいただいております。

編集部:保育園ごとに、面談の有無や一時保育の対象年齢がひと目で分かるところも便利だと思いました。

保育園の情報がひと目で分かる

岩方:保育園の面談スタイルについては、事前面談の必要がなく、受入OKの返答がきたらそのまま利用できる「面談不要」と、miteteのスタッフと1回のLINE親子面談が完了すれば、利用できるようになる「mitete面談」、預ける前に保育園での事前面談が必要で、受入OKの返答が来たら、保育園と面談の日を調整する必要がある「保育園面談」の3つのタイプがあります。保護者の方の状況に合わせて、お選びいただけたらと考えております。

編集部:一時保育というと、事前登録も大変といったイメージがあるのですが、そちらについてはいかがでしょうか?

岩方:従来の一時保育の事前登録としては、保護者の方が、近くで一時保育の受け入れをしている園を探して、それぞれの園のフォーマットで書類を作成し、面談に行く必要がありました。しかし、miteteの場合は、書類を作成する必要はなく、WEB上でお子さんや保護者の方の情報登録をすれば完了となります。面談も、必要な園に預ける場合だけでよく、園の面談スタイルに応じて、LINEや保育園で面談をおこないます。

翌日の一時保育でも探しやすいのが特徴

編集部:面談ではどんな会話をするのでしょうか?

岩方:子どもを預かる上で、必要となってくる情報をカルテにまとめるイメージです。具体的には、アレルギーや離乳食・予防接種の進み具合、お昼寝の際に気をつけることなど子どもの生活面を丁寧にまとめていきます。

編集部:スマホ一台あれば、気軽に一時保育を利用できるシステムになっているのですね。保護者だけでなく、保育園の関係者にとっても使い勝手が良い印象を受けますが、実際のところいかがでしょうか?

岩方:保育士の方からも、「予約がWEB上で簡単に確認できる」「電話対応や面談に割く時間が減った」とか、「面談についても事前に詳しく聞いてもらえるため、助かっている」といったお声を頂いておりますね。

編集部:忙しい保育士の方にとっても、書類作成や面談の時間が減り、本来の業務である子どもと向き合う時間に集中できるサービスなのですね!新しく一時保育を初めてた園でも、miteteに登録すればすぐに予約が入りそうです。

岩方:はい。miteteは、保護者の方、保育園ともに、無料でご利用いただけるサービスになっておりますので、これからも多くの方に使っていただけると嬉しいですね。

保護者と園双方にとって、シンプルで使いやすいシステムを追求

編集部:ここからは、miteteの開発経緯についてお話をうかがえますか?

岩方:5年程前に始めたサービスなのですが、当時は待機児童問題で、保育園の空きがない状況が続いており、保護者の方が一軒一軒電話して空きを探すという状況に対して何か出来ないかということで、プロジェクトが始まりました。その後、待機児童問題の反動から保育園側に空きが出始め、一時的にでも入ってくれたらといった要望も増え、現在の形に落ち着いた次第です。

編集部:保護者と保育園、双方のために作られたサービスだったのですね。

岩方:弊社のmitete事業責任者が昔、保育園に勤めていた経験があり、そういった専門的な目線からも、誰もが使いやすいシステムを模索しました。

また開発のなかで、2018年には福岡市で実証実験をさせていただき、本当に保育園や保護者の方が取り入れやすいシステムとはどういったものなのかを研究していたこともございます。

サービス開始からmiteteを導入する園が増えている

編集部:開発にあたって、大切にされたポイントについて教えてください。

岩方:「いかにシンプルで、使いやすいシステムにするか」ということですね。ワンクリックで地図上に近隣の保育園が表示されるところなど、複雑性を取り除き、誰でも悩まずに使えるような画面及びシステム設計をしております。同時に「保育園側の工数をいかに減らせるか」という点についても追求しております。

編集部:なるほど、ありがとうございます。「BabyTech® Award Japan 2021」でも、審査員の方から「ありそうでなかったニーズの高いコンテンツ」や「一時保育に対する保護者側の手間や不安を解消するアプリとしては目の付け所が素晴らしい」といいった講評がありましたね。「BabyTech® Award Japan 2021」は、どういった経緯で応募したのか教えていただけますか?

岩方:「多くの方にサービスを知っていただき、子育ての負担を軽減できたら」という思いで応募しました。優秀賞をいただいてからは、加盟したいという園が増えた気がしています。

「全国どこでも、気軽に一時保育が利用できる」社会を目指して

編集部:ありがとうございます。最後に、今後のサービス展開について教えていただけますでしょうか?

岩方:miteteは現在、東京都、神奈川県、千葉県といったエリアや、東北地方は宮城県、また福岡県、熊本県、佐賀県といった九州地方の一部の、約350の園でご利用いただけるサービスとなっております。

今後は、より多くの保護者の方や保育施設が利用できるように、対象エリアを拡大していきたいと考えています。近所だけでなく、お出かけ先や旅行先などでも利用できると、さらに一時保育の可能性が広がると思っています。

miteteで広がる子育ての可能性

編集部:全国のいろんな場所で一時保育が利用できるなんて便利ですね!昔は、ネガティブなイメージもあった一時保育ですが、「親だから、ずっとかかりっきりで子どもの面倒を見なくてはならない」という社会は、居心地が悪い気がします。時には、プロフェッショナルに預けることで、大事な用事をこなしたり、リフレッシュができたりすると嬉しいですね。

岩方:そうですね。私たちも、子どもの幸せ=ずっと親が近くにいて世話をすることだとは考えていません。親が大変だったり、苦しんだりしていると、結果的に子どもも不幸になってしまうと思うんです。特別な用事がなくても気軽に一時保育を利用していただくもよし、旅行に行った際、子どもを預けて夫婦でゆっくりするといった使い方をしていただくもよしだと思います。一時保育を通して、忙しい親御さんに、「ご自身の幸せを大切にすること」を感じていただけるととても嬉しいですね。

編集部:おっしゃる通りですね。本日は、どうもありがとうございました。

取材を終えて

miteteについてお話をうかがった際、感銘を受けたのは、魅力的なサービス内容の背景にある「子育てに“あたりまえ”なんてない」といった会社としての考え方です。「子育ては女性がメインでするもの」「子どもを他人に預けるなんて良くない」といった考え方は、未だに社会に残っており、そういったステレオタイプに苦しめられている保護者も多いのではないでしょうか?miteteを使って一時保育を利用しながら、リフレッシュし自分のやりたいこともやって、輝いているママやパパが増えることで、より多くの選択肢や生き方ができる社会に繋がるのではないかと思いました。

「mitete」 公式ホームページ
https://mitete.jp/

(終わり)

取材・執筆:立岡美佐子(たておか・みさこ)

IT企業から、編集・出版業界に転職。現在は、フリーランスの編集者兼ライターとして旅やグルメ、ソーシャル系など幅広い分野で編集や執筆活動を行っております。
大事にしているのは「価値のある情報を、読者に面白く、わかりやすく伝えること」。
これまで『TRANSIT』『FRaU』『メトロミニッツ』など多数の雑誌制作に携わってきました。
ベビーテックは、「子どもの頃にこんなサービスや商品があれば!」と思うものとの出会いばかりで、毎回刺激をもらっています。趣味は、旅行と料理と合気道。