BTA2023受賞商品発表!

画期的なサービスが集まった「BabyTech® Awards 2022」授賞式レポート

本記事のポイント
  • BabyTech® Awardsとは、子育てに関わる人の負担をテクノロジーで軽減するサービスの中から優れたものを表彰するコンテスト
  • 2022年は前年より規模を拡大して開催!9つの部門と特別賞で優れたサービスを表彰
  • イベント会場では、大賞、優秀賞、特別賞をとったサービスや商品の展示も行われ、大盛況となった

秋の気配漂う2022年11月21日、東京国際フォーラムにて、「BabyTech® Awards 2022 授賞式」が開催されました。2019年から始まったBabyTech® Awards (旧名称 BabyTech Award Japan)は、育児に関わるすべての人が抱える負担をITの技術を用いで解決する画期的な商品やサービスを表彰するもの。この記事では、「BabyTech® Awards 2022」の様子を、参加者のお話や受賞者のコメントとともにお伝えいたします。

健やかな子どもたちの未来のために。ITで育児をサポートするサービスを厳正な審査を行い表彰

「本日は、たくさんの方にお集まりいただき、誠にありがとうございます!今年で4回目となるBabyTech® Awards。株式会社赤ちゃん本舗様をはじめとする、スポンサーの方々に支えられ、例年より、規模を拡大して開催することができました。今回も、素晴らしいサービスや商品のなかから、特に優れたものを審査員とともに選ばせていただきました」

社会におけるベビーテックの大切さについて語る永田代表

開会の挨拶を務めるのは、「BabyTech® Awards」を主催する株式会社パパスマイルの永田哲也代表。永田代表は、ベビーテックの意味やその重要性について、こう語ります。

「ベビーテックとは、赤ちゃんを意味する“ベビー”と、ICTやIoTなどの“テクノロジー”をかけ合わせた造語です。妊娠から小学校に入るまでの期間、子供や保護者の方だけでなく、親戚や幼稚園の先生など育児に関わるすべての方に向けて、育児の負担を軽減するサービスや商品を指します」

過去に自身が育児に際して、その大変さや関わる人の苦労に驚き、少しでも負担を軽減できないかと思ったことが現在の活動につながったという永田代表。BabyTech® Awardsを開催することで、より多くの人に向けてサービスが認知され、それを取り入れることで、自分がしたい子育てにつながります。

ベビーテックが広まることが、より健やかな子どもの未来につながる

「育児とは本当に大変なものです。ICTやIoTを活用することで、ただ負担を減らすのではなく、育児をより安心安全なものにし、できた時間や労力で、生活の中でご自身が大切にしたいところに注力できる仕組み作りが出来たらと考えています。このアワードを通して、各企業の素晴らしいアイテムが、より多くの方に認知していただけますと幸いです」

多くのサービス・製品の中から、大賞に選ばれた受賞者の喜びの声

カテゴリー別に9つの部門で選考を行った今年の「BabyTech® Awards」(※ここに「アカチャンホンポ賞」「特別賞」「コミュニティ賞」が加わります)。42件の募集のなかから、見事大賞を受賞したのは、下記のサービスです。

部門名サービス名受賞企業
授乳と食事部門ごかんごさいFUNFAM株式会社
子供の学びと遊び部門coemo(コエモ)株式会社タカラトミー
安全対策と見守り部門CuboAi 赤ちゃんねんね
見守りセット
Yun Yun AI Baby Camera Co.,Ltd
妊活と妊娠部門「妊娠・授乳期に!あすママコース」
(AI食事管理アプリ『あすけん』内
アドバイスコース)
株式会社asken
健康・毎日のお世話部門母子モ 子育てDX
小児予防接種サービス
母子モ株式会社
記念・記録・思い出部門柱の記憶mui Lab株式会社
保護者支援サービス部門もったいないを未来につなぐ
「コドメル」
株式会社JPホールディングス
保育ICT部門gifted・発達障害支援者向け
動画メディアincluvox
《インクルボックス》
株式会社voice and peace
家事の効率化部門育児・家事共有サポートアプリ
「我が家のトリセツ」
ピジョン株式会社
アカチャンホンポ賞スマホ&LINEで使える
一時保育検索・予約サービス
「あすいく」
株式会社grow & partners
特別賞CuboAi 赤ちゃんねんね
見守りセット
Yun Yun AI Baby Camera Co.,Ltd
コミュニティ賞柱の記憶mui Lab株式会社

ここからは、見事大賞を受賞した、各部門の大賞企業の受賞コメントをご紹介します。

● 授乳と食事部門大賞受賞(FUNFAM株式会社・代表取締役 藤岡康代さん)

「ごかんごさい」

専用レシピサイト閲覧可能、オンライン離乳食教室に参加できる離乳食・幼児食の会員制定期宅配BOXを提供。

「『ごかんごさい』は、離乳食を始める5歳から55ヶ月の間をサポートするサービスです。小児科、管理栄養士といった専門家が、安心安全でかつすぐに調理できるメニューをお届けするサービスとなっています。また、子供のための400ものレシピを閲覧できたり、全国で繋がれる料理教室なども開催していきます。サービスを通じて、子育てや育児が不慣れなパパやママでも、すべての人が取り残されない社会を作っていけたらと考えています」

● 子供の学びと遊び部門大賞受賞(株式会社タカラトミー・Hitsビジネス本部 ベビー・エデュテイメント事業室 ベビー・エデュテイメント事業部 マーケティング課廿樂花蓮さん)

coemo(コエモ)

パパやママそっくりのコエ(合成音声)でたくさんのおはなしを読み聞かせしてくれるアイテム。

「本日は、栄えある賞をいただきまして、ありがとうございます!私たちのサービスは、最新のAI技術を使って、お子さまの身近な方の声(合成音声)で読み聞かせをするものです。声の登録が簡単なのも魅力の一つかと思っています。この受賞を通して、多くの方にサービスを知っていただけると嬉しいですね」

● 安全対策と見守り部門大賞受賞(Yun Yun AI Baby Camera Co.,Ltd・日本市場カントリーマネージャ Komi Fuさん)

CuboAi 赤ちゃんねんね見守りセット

かわいい小鳥型の本体にAI人工機能技術を詰め込んだ高機能な「CuboAi スマートベビーモニター」と、マットレスの下に敷くだけで赤ちゃんの連続した細かな動きを検知し、CuboAi スマートベビーモニターと連動してより高度に赤ちゃんを見守る「CuboAi ベビーセンサーパッド」のセット。

「日本の皆様、こんにちは。私たちのスマートモニターを評価いただき大変うれしく思います。『CuboAi 赤ちゃんねんね 見守りセット』は、AI技術を駆使し、赤ちゃんの成長にともない、あらゆる動きを察知するアイテム。展示コーナーにもありますので、ぜひ見てみてください。この賞をきっかけにして、今後もより便利な商品開発をしていきたいと思います」

● 妊活と妊娠部門大賞受賞(株式会社asken・取締役 あすけん事業統括責任者 管理栄養士 道江 美貴子さん)

「妊娠・授乳期に!あすママコース」

AI食事管理アプリ『あすけん』内に新しく誕生した、妊娠・授乳期の栄養や体重の管理をサポートする妊娠中・授乳中の方向けのアドバイスコース。妊娠・授乳中の体重と栄養の管理を一度に行うことができる。

「既存のサービス『あすけん』は、ダイエットや食事管理に取り組む方に向けて、食事を記録すると、食べたものの栄養バランスやカロリーがわかり、AIからアドバイスを貰えるものでした。とてもたくさんの方にご利用いただいているのですが、その中で『妊娠したときはどういった栄養をとったらいいのか知りたい』というお声をたくさんいただいており、新たに開発したのが、『妊娠・授乳期に!あすママコース』です。妊娠は、初期、中期、後期と必要な栄養が変わっていきますので、そちらにも対応した内容となっています。これからも、妊娠に必要な食事のサポートをしていけたらと思います」

● 健康・毎日のお世話部門大賞受賞(母子モ株式会社・取締役 帆足和広さん)

母子モ 子育てDX 小児予防接種サービス

子育て世帯、自治体、医療機関を対象にした乳幼児期の予防接種に係る手続きのオンライン化を支援するサービス。

「この度は、素敵な賞をいただきありがとうございます。我々は、全国の自治体さん向けに母子手帳アプリを提供している会社で、500以上の自治体さんにサービスを提供しております。今回は、自治体さんの負担が大きい、予防接種の手続きをデジタル化することとなりました。特徴としては、自治体の担当者だけでなく、医療機関や保護者の方も使い勝手の良いシステムを目指しました。多くの方にご利用いただけると嬉しいです」

● 記念・記録・思い出部門大賞受賞(mui Lab株式会社・クリエイティブ・ディレクター 廣部延安さん)

柱の記憶

世界で共通する子供の身長を柱や壁に刻む習慣をデジタル化し、過去の記憶や思い出に触れ、家族の絆を深めるような媒介になることを願って生まれた製品。

「大賞をいただき、ありがとうございます。私たちは、テクノロジーと人の関係性を良くしていくことをモットーにサービスを提供してきました。私には子どもが3人いるのですが、子どもたちが描いた絵や、私たち親が子どもたちに宛てたメッセージなどを記録できる方法がないかと思ってたどり着いたのが『柱の記憶』です。ぜひ、展示ブースにもお立ち寄りいただき、サービスを体感してみてください!」

● 保護者支援サービス部門大賞受賞(株式会社JPホールディングス・経営企画本部 事業開発部 部長田中信一郎さん)

もったいないを未来につなぐ「コドメル」

子育て世代を中心に、ベビー用品・衣料品などの子育て関連用品を中心としたリユース品を、Web上でユーザー同士が個々に出品・購入し合うマッチングサービス及び子育て世代にとって需要の高い商品や子育てに関する情報・サービスを提供するもの。

「私たちは、働くお父さんやお母さんのお困りごとを解決することを大切にサービスを展開しております。『コドメル』は、その事業のなかの一つとして、お子さんの成長に合わせて、着れなくなった服や遊べなくなったおもちゃを、WEB上で出品・購入できるサービスです。今後も、保護者の方を支援するサービスづくりに取り組んでいけたらと考えています」

● 保育ICT部門大賞受賞(株式会社voice and peace・代表取締役 アナウンサー・ナレーター・講師 赤平 大さん)

gifted・発達障害支援者向け動画メディアincluvox《インクルボックス》

子育て世代を中心に、ベビー用品・衣料品などの子育て関連用品を中心としたリユース品を、Web上でユーザー同士が個々に出品・購入し合うマッチングサービス及び子育て世代にとって需要の高い商品や子育てに関する情報・サービスを提供するもの。

gifted・発達障害の支援者に向けた動画メディア。動画は、辞書のように使える「1分でわかる支援方法の動画(300本)」と「週2回配信される専門知識・最新情報の約10分動画」の2種類。

「素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。実は、私は本業でアナウンサーをしておりまして、子どもの発達障害をきっかけに、自分の本業で培った技術を使って何か出来ないかと考え『インクルボックス』を開発することにしました。これは、gifted・発達障害の支援者に向けて支援方法や最新情報を届けるものになっています。発達障害は、当事者だけの問題ではありません。周りの方や、社会の認知を高めていくことが重要だと考えています。サービスを通して、多くの方に発達障害について理解を深めてもらえたら嬉しいです」

● 家事の効率化部門大賞受賞(ピジョン株式会社・ベビーケア事業本部 販売戦略部 コミュニケーショングループ 川合陶子さん)

育児・家事共有サポートアプリ「我が家のトリセツ」

我が家ならではの育児や家事のやり方を簡単にシェアすることで、“家族がもっとチームになる”ことをサポートするモバイルアプリ。

「大賞という栄えある賞をいただき、関係者一同、感謝しております。『我が家のトリセツ』は、育児や家事の共有サポートアプリ。我が家ならではの育児と家事を共有することで、家族がもっと親身になってサポートしあえる社会を作っていけたらと考えています。どうもありがとうございました!」

「BabyTech® Awards 2022」の特別賞は3つ。ダブル受賞も!

9つの部門の大賞表彰式の後に行われたのは、スポンサーでもあり、全国的にマタニティ・チャイルド・ベビー用品のチェーン店を運営するアカチャンホンポの従業員が選んだ「アカチャンホンポ賞」と、「ママをもっと自由に」というスローガンのもと、自分らしく生きるママを応援する動画メディア『mamatasu(ママタス)』による「mamatasu賞」、ベビーテックコミュニティ会員が選ぶ「コミュニティ賞」の3つの特別賞の授与式。こちらも受賞サービスと、コメントを見ていきましょう!

● アカチャンホンポ賞(株式会社grow&partners・代表取締役 幸脇啓子さん)

スマホ&LINEで使える一時保育検索・予約サービス「あすいく」

子どもをちょっと誰かに預けたいとき、安心して預けられる一時保育先をスマホ&LINEから24時間365日検索・予約できるサービス。

「本日はこのような素敵な賞をありがとうございます。現場で、多くの保護者の方に接しているアカチャンホンポの皆さまに選んでいただけたことがすごく嬉しいです!『あすいく』は、明日行ける一時保育のためのアプリ。コロナによる突然の休園や、仕事の都合、たまには夫婦二人でゆっくりしたいと言う時に、一時保育という選択肢もあるとうことを多くの方に知っていただけると嬉しいです。今後も、全国で多くの方に使っていただけるような仕組みづくりに取り組んでいきたいと思います」

● mamatas賞(Yun Yun AI Baby Camera Co.,Ltd・日本市場カントリーマネージャ Komi Fuさん)

CuboAi 赤ちゃんねんね見守りセット(安全対策と見守り部門大賞とダブル受賞)

「今回は、mamatasさんの賞をいただき非常に嬉しいです。今後も育児生活をサポートするより便利なサービスを開発していきたいと思います」

● ベビーテック コミュニティ賞(mui Lab株式会社・クリエイティブ・ディレクター 廣部延安さん)

柱の記憶(記念・記録・思い出部門大賞とダブル受賞)

「記念・記録・思い出部門とあわせて、こちらの賞もいただき、嬉しいです。ベビーテックコミュニティというベビーテックを盛り上げている方に選んでいただけたのが、非常に心強く感じております。チーム全員を代表してお礼を申し上げます。ありがとうございます!」

当日は、授賞式に加え、実際に受賞したサービスを体感できるブースも設置され、こちらも賑わっていました。ベビーテックに対する関心の高さが感じられます。

受賞商品がずらりと並んだ展示ブース
受賞企業による受賞商品プレゼンテーションも行われました

大盛況のうちに幕を閉じた、「BabyTech® Awards 2022」表彰式。今回も、画期的なサービスが沢山出揃いました。今後も、BabyTech® Awardsにより素晴らしい商品が多くの人に知れ渡れたらと思います。皆さんも、気になるアイテムやサービスがありましたら、ぜひ体験してみてください!

(終わり)