BTA2024受賞商品発表

「BabyTech® Award Japan 2021」各部門大賞・優秀賞・特別賞 受賞商品決定!

3回目の開催となる「BabyTech® Award Japan 2021」(株式会社パパスマイル主催)の8部門別に最優秀賞となる「大賞」と2点の「優秀賞」、特別賞「アカチャンホンポ賞」「ベビーテックコミュニティ賞」を決定いたしました。一次審査通過38商品の中から、審査委員による厳正なる審査を経て選出されました。

BabyTech Award Japan 2021 プラチナスポンサーにアカチャンホンポが決定

【各部門の受賞商品】

授乳と食事 部門

大賞

NAVITIME for BABY(株式会社ナビタイムジャパン)

ナビゲーションアプリ、NAVITIMEの子育てユーザー向けWebアプリ。「ベビーカー」「抱っこひも」「一緒に歩く」といった移動手段に合わせた最適なルートを提示。例えば「ベビーカー」を選択すると階段や乗り換えが少ないルートが優先的に検索される。授乳室・オムツ替え場所までのルートも検索可能。おむつ替え台情報の検索機能は、設置場所がお手洗いの場合に、女子トイレ/多機能トイレまで詳細な口コミが掲載されているため、男性が利用できる施設を探したり、父子のみの外出でも安心して利用できる。

審査委員より
  • 検索条件で「ベビーカー」、「だっこひも」、「一緒に歩く」で選ぶことによって経路を最適化するのがかゆいところに手が届く。目的地や途中駅での授乳室やおむつ交換のベッドの場所、画像イメージが表示されるのは便利。
  • 自分がベビーカーを押している時代(8年前が最後)に欲しかった!と思いました。

優秀賞

親子で食べられる幼児食宅配サービス「homeal」(homeal株式会社)

幼児食診断から各家庭にカスタマイズされた管理栄養士推奨の冷凍幼児食を提供。優しい味付けで親子で食べられる分量で宅配。

審査委員より
  • 簡単には実現出来ないことを、ユーザーが安心して手間をかけずに利用出来る商品としてリリースしている。親子で食べられるという点は特に評価できる。毎年進化してほしい。
  • 診断から始まって、どんな幼児食プランがよいかというエントリーに安心感がある。昨年に続いてのエントリーだが、大人も一緒にとか、サブスクだけでなく、単品であるいは贈り物としてすそ野を広げて幼児食の認知を広めているいる点が評価できる。

学びと遊び 部門(エントリ多数のため優秀賞3件)

大賞

かみなしばい(株式会社unouplus)

読み手はスマートフォンから操作、聞き手はタブレットを見て物語を楽しむマルチデバイス方式の紙芝居アプリ。聞き手は作品の世界に集中でき、読み手は作品の世界を演出することができる紙芝居の特長を活かすデザインに、紙では表現できない画面をタッチするなどデジタルならではの物語参加が可能。

審査委員より
  • おやこのコミュニケーション、紙芝居のコミュニケーションのきっかけとしての潜在力、そして、デジタルデバイスを使った遊びの要素、デザイン性、シンプルではありますが、大切なエッセンスをまとめた作品だと思います。今後、クリエーターや一般のユーザーが作り手になれるようになって、広がっていくことを期待してます。
  • 意表を突かれました。端末が安価になり、テレビ受像機も含めてマルチデバイス時代を向かえる中、新しいアプローチだと思います。

優秀賞

Amazon Fire HD 10キッズモデル(アマゾンジャパン合同会社)

Amazonが提案する子ども向けタブレット端末。セットに含まれる子ども向けサブスクリプションサービスのAmazon Kids+なら、数千点のキッズコンテンツが1年間使い放題。コンテンツは専任スタッフが精査しているので安心。ペアレンタルコントロールで使いすぎも防止。

審査委員より
  • 利用者へのフォローアップが充実しており、Amazon顧客を囲い込む方策も垣間見え、商売として上手く成り立っていると感じる。合計で数千ものコンテンツはカテゴリ分けが適宜されており、デジタル端末を通じての「興味発見」には十分使えるボリュームがあると感じる。子ども自身が使いこなすことができるのならば自発的な遊びの展開に大いに活用できるであろう。また懸念事項を細かくつぶしていることも家庭に導入しやすいと思う。
  • 専任のスタッフによってコンテンツが確認されていて、学齢に合わせた利用を自然な形で実現している点はすばらしい。親が見守れる安心感、子供が自主的に好奇心を羽ばたかせる自由度を保証するためのしっかりしたバックアップ態勢がこのデバイスとその使用によって生まれる価値。

園とトライする国際交流 EN-TRY(株式会社シンクアロット)

日本の幼稚園・保育園のこどもたちと、海外園のこどもたちとがオンラインで国際交流ができるサービス。事前からお互いを知りコミュニケーションを取るワークを数回行い、理解を深めた上でオンライン交流を行う。

審査委員より
  • コロナ禍ということもあり機会が減った海外交流が幼少の早い時期からの体験に越したことはないのは勿論であり、企業が間に入る事によりきっかけを提供出来るところは素晴らしいと思う。子どもは直接対面だからこそ感じあえるものがあり、オンラインであるとどのような反応をするのか気になったがケニアとの交流の様子を見ると問題はなさそうで更に興味が広がった。
  • 手のかかる異文化交流のつなぎ役としての機能をサービスとして磨いていく姿勢に共感しました。コミュニケーションのツールはテクノロジーの進展によって進化していくと思いますが、日本、海外それぞれの園のインサイトの部分をしっかりと把握されて、園同志の国際交流は当たり前の世界を作って欲しいです。

KIKASETE(株式会社AvirityInformation)

考えて伝える力を伸ばす絵本アプリ。絵本を読みながら、内容に即した文脈問題や知識問題、子供の考えを引き出すスピーチ問題を画面内のキャラクターが対話するように楽しく投げかける。読解力、思考力、伝える力を育む。

審査委員より
  • 絵本を「考えて伝える力」を伸ばす場としてアプリ制作をしたことは非常に独自性がある。アプリとの対話が可能であることも、相手の気持ちを考えて行動することを助長する。システムやAIに依存してしまうリスクを、今後逆に必要となる能力を炙り出すことで補填する以上の効果を期待出来る。保育指針、教育要領に沿った方向性のもとに、問いに対して否定しないシステムにより学習訓練することで子どもは萎縮せず自分の思いを伝えられることが期待できる。これからを生きる子どもたちのために幼稚園の保護者にも伝えてあげたいと思えたアプリである。
  • シナリオをしっかりと組んで、会話になるように応答するキャラクターの会話は苦労が感じられました。声のトーンが少し低くて、平板なのは改善の余地がありそう。声優に声をいれてもらうか、もっとロボットぽいたどたどしさがあるなど、どちらかに振り切っていると没入感があるかも知れないと思いました。

安全対策と見守り 部門

大賞

cocolin(ココリン)(株式会社キムラタン)

ウェアラブルIoT技術による園児見守りサービス。スマートウェアと多機能トランスミッター、そして専用アプリの3ツールを活用し、園児たちの安全を終日見守り自動記録する。体温、うつ伏せ寝、体動を監視し、異常発生時は保育士に警告を発する。本年はスマート肌着の改良、アプリケーションの改良を進めた。

審査委員より
  • 肌着メーカーが着心地も考えて改めて2021年版を作ったことは魅力的。うつぶせ寝や、園児の体調変化を終日きちんととらえて初期対応でき、記録をクラウド管理できるなど、保育士サポートで働き方を変えるきっかけにもなりそう。こまかな改善点を積み重ねて進化している様子も伝わりました。
  • 正常進化していただいていることは、ニーズ顕在化が拡大していることも含めて、評価できると思います。

優秀賞

Cubo Ai Plus(Yun Yun Ai Baby Camera Co.,Ltd)

小鳥型スマートベビーモニター。寝返り、顔覆われ、泣き声を通知するアラート機能、赤ちゃんの様子を自動記録する機能、ハイハイ後の子供の立ち入ってほしくない場所への接近を警告する機能など、多彩な機能を搭載。

審査委員より
  • 一般コンシューマー向けとして、ただ赤ちゃんを監視するだけではなく、撮影された写真が結果的にわが子の成長を楽しめるデバイスとなっていることが素晴らしく感じた。新生児が在宅中に事故に合わないように見守るという点においてとてもよいデバイスになると思う。睡眠時の見守りから、よちよち歩きとなった後も危険な場所への侵入などを検知する機能などもありがたい。リモートワークの一般化にも心強い味方になりそうです。
  • 単体で高機能を詰め込んだ商品だが、それぞれの機能もしっかりと作られていると感じる。若干高価格帯の商品だが、祖父母や友人からの出産プレゼントに良いのではないかと思います。

mitete(株式会社mitete)

保育園見学と一時保育の検索から予約をスマートフォン1台で利用できるWebサービス。登録をすれば、様々な保育園の見学・一時保育が直接問い合わせることなく利用できる。施設側は、受付~予約管理業務を効率化できる。

審査委員より
  • ありそうでなかった必要とされるコンテンツであり、特に一時保育に対する保護者側の手間や不安を解消するアプリとしては目の付け所が良いと思う。ただし少々機能が簡素な為、拡張した機能を擁するアプリで追随する他企業は出てくると思った。園見学自体を当該アプリで有る程度可能にするとか園側のメリットも出していけると有償にしても参加園が増えていくのではないか。少子化により保育園の利用者が減った際に更に必要とされるであろう。
  • 本来であれば行政が対応すべき重要な領域でもあろうかと考えると、サービスの堅牢性(たとえばメンテ時間中にニーズが発生することをどう考えるか)など、民間事業者だけではやりきれないことも多いと思いますので、何らか行政との連携も将来的にご検討いただけると有難いです。

妊活と妊娠 部門

大賞

パパninaru(株式会社エバーセンス)

無料のパパ専用アプリ。プレパパ、育児中のパパのためになり、ママのサポートに役立つ妊娠・出産・育児に関する必要な情報が毎日届く(妊娠中〜3歳まで。3歳〜4歳は週1回)。ママの気持ちや先輩パパからのアドバイスも届き、今やるべきことがわかるため、初めての妊娠・育児でも安心できる。

審査委員より
  • 妻の妊娠時期に男性が知りたい情報が網羅されており、定期的に送られてくるメッセージも「パパ」の意識付けに良いと思う。アプリ内「さがす」では能動的に将来に興味をひくであろう保育園・幼稚園に関する知識など情報が探しやすくて良い。
  • ママ版アプリとの連携や、毎日配信される記事、先輩パパのひとことなど通じて、パートナーとのコミュニケーションのきっかけを作ってくれるアプリとしてとても有用だと思いました。

優秀賞

妊娠から育児期までの1000日間をサポートするスマートフォンアプリ「まいにちのたまひよ」(株式会社ベネッセコーポレーション)

同社の育児ブランド「たまひよ」の公式無料アプリ。妊娠中から2歳まで、妊娠日数や生後日数に併せて赤ちゃんの成長や専門家からのアドバイスが毎日届く。出産月が同じママが集まるコミュニティや、成長記録、パパモードも搭載。

審査委員より
  • ベネッセさんのトータルサポートの一つのコンテンツであり類似するものが多数ある。ただスマホ片手に成長記録が気軽に残せるのは良い。コミュニティ「ルーム」の機能を充実させることでさらにユーザーの同意が得られるのではないでしょうか。
  • 安定して提供を続けているサービスの安心感がありました。子育てをする同じ時間を過ごしていることを実感できることは価値が高いと思います。また、機能としての「ルーム」や「きろく」で誰でも簡単に、手間なく、情報に接触できたり、情報をまとめられたりすることができるのでサポート側と適切なやりとりができる基盤になりそう。

健康管理 部門

大賞

キッズドクター(株式会社ノーススター)

平日・休日の病院が開いていない時間の急な子供の体調不良の際に、看護師に相談できる『チャット健康相談』、スマホで提携医師による診察が受けられる『オンライン診療』、自宅に医師が来てくれる『往診』が受けられるスマートフォンアプリ。子供の健康情報もアプリ内で提供。

審査委員より
  • 病院というハードルを下げリアル診療を実施していない時間帯に限ってのサービスということで幼少期の子どもの親に安心を与えると思う。コロナ禍が収束してもリモート診療は必要であり、尚且つ診療外の日時でのサービスは需要が有り続けると考える。
  • よりライトなオンライン相談から、小児科医のネットワークを利用した遠隔医療、時間外往診のしくみを広げていけると頼もしい存在になりそう。こどもの健康、発育の不安を解決するより大きなサービスになることを期待しています。

優秀賞

ainenne(株式会社ファーストアセント)

ainenneは養育者の寝かしつけの悩みを軽減する為に開発されました。太陽光を模した光の目覚ましとAIによる推奨起床時間表示で、赤ちゃんの生活リズム形成をサポートし、寝かしつけをスムーズに。泣き声のAI解析、雑音をかき消すホワイトノイズ再生等、起床・睡眠時に役立つ機能が満載で、当社の育児記録アプリと連携も可能です。

審査委員より
  • 子育ての永遠のテーマである寝かしつけに悩む両親が多い筈で一定の評価は受けるのではないか。様々な睡眠に関わる機能を搭載しており高機能と感じる。
  • 同社のパパっと育児からのデータ収集、赤ちゃんの泣き声の機械学習による泣き声の意味解析、そして、赤ちゃんの体内時計のリセットに睡眠データから到達するなど、BabyTechの王道をいく製品開発ストーリーがすばらしい。泣き声解析もできたり、入眠補助のホワイトノイズなど、かゆいところに手が届く。さらにビッグデータ取得と製品開発のサイクルを回していってほしいと思います。

CCS SENSOR、発熱予測機能(株式会社CHaiLD/株式会社global bridge HOLDINGS/株式会社Queue/株式会社Xenoma)

同社の保育支援システム「Child Care System(CCS)」と連動し、午睡時の園児の体の向きを記録、うつぶせ寝を警告。お腹の皮膚温度を1分ごとに自動で計測・記録し、普段と異なる温度推移により翌日に「発熱」の可能性が高い場合に保育士の端末に通知する。

審査委員より
  • 以前、東京都で認めていなかった保育現場での午睡センサーの記録に関しても機能向上によりICTツールを利用している自社含む保育施設の環境で役に立つ事が出来ているとエビデンスから実証している。また発熱の予測にサポート出来る機能の考案は素晴らしいと考える。更に機能向上を期待して行くことにより保育現場での広がりを期待したい。
  • 午睡の見守りだけでなく、データを活かした、発熱予測につなげたところは先進的だと思います。より早期に体調ケアができたり、家族も予定を調整するための時間的な猶予ができたりするメリットは大きい。アラートをより精度高く、どんな健康変化の予兆なのかを判別できるようになると医療との連携もスムーズになりそうです。

記念と記録 部門

大賞

パーソナライズ絵本“BÜKI(ブーキー)”(STUDIO BUKI株式会社)

子供の名前や誕生日などから、絵本のストーリーやイラストができあがる絵本。カスタマイズ幅が広く、生年月日を元にした誕生時の夜空の星を掲載したり、登場するキャラクターが変わるなど、子供ひとりひとりにパーソナライズされた、世界で一冊の、“その子が主人公になる絵本” を、オーダーメイドで制作し販売するWebサービス。

審査委員より
  • 絵本の主人公を子ども自身に照らし合わせるという発想が面白いと思う。絵本のベースとなるお話の種類が増え、オーダーパターンが増えていけば、保育市場にも進出の可能性が有るのではないか。
  • ブーキーはセンスのよい高品質の絵本の中により没入感がある形でこどもが入り込め、大人も自身の特別な想いを乗っけられる器として使える点がすばらしいと思います。

優秀賞

おうちで簡単おひるねアート「CollageSquare(コラージュスクエア)」(一般社団法人日本おひるねアート協会/TOMOWEL Promotion株式会社)

おひるねアートとは「赤ちゃんに背景や小物をつけて撮影する、赤ちゃんと一緒に作るアート写真」でSNSで人気のコンテンツ。このサービスは、実際に撮影用の様々な小物や背景を準備することなく、スマートフォン一つで自宅で撮影し、用意されてあるおひるねアートの背景セットに合わせるだけで、簡単に楽しる。

審査委員より
  • こどものかわいい瞬間をコラージュすることのできるプラットフォームは魅力的。Instagramのハッシュタグ#おひるねアートで22.6万件は潜在力を持っていると思いました。人があつまる場所として、自己肯定感を高めることにつながる、親子のコミュニケーションが深まる機会を作っていることがすばらしい。認定講師、企業とのつながりもビジネス展開がひろがりそう。
  • コロナ禍に於いてなかなか人との交流もできない、リアルイベントにも行けないというフラストレーションをおひるねアートの公式ツールとして展開されているのが良かったです。自動切り抜きの性能の良さに驚きました。赤ちゃんのホワホワした髪がちゃんと切り抜かれているところが、専用のサービスとしての説得力を感じました。

ベビパシャ(CreativePocket株式会社)

ずいばり期やハイハイ期の赤ちゃんの動きに特化した自動移動する赤ちゃんカメラマンガジェット。本体に取り付けたスマートフォンの専用アプリが赤ちゃんの顔を認識し、カメラ内に捉え続けるように自走する。目線が来ている写真や、ハイハイする動画を赤ちゃんと一定の距離を保ちながら安全に撮影することができる。

審査委員より
  • 写真を残すことでの文化づくりという観点は非常に大切なことであると伝わってきた。子どもがスマートフォンを好きな事でそれを利用した撮影ツールというのは面白いと思う。プレゼンでも説明されていたように生活必需品ではないが彩りを飾るような商品であることは間違いない。
  • 今回の審査対象の中では一番のチャレンジングなデバイスと感じました。自動ハイハイ撮影ドローンとして、赤ちゃんのハイハイ競争といったイベント等でも中継カメラとして活躍してくれると良いなと思います。

保育ICT 部門

大賞

『はいチーズ!』をはじめとするSaaS型の総合保育テックサービスの取り組み(千株式会社)

同社が提供する集団保育施設向け写真販売サービス「はいチーズ!」を保育業務支援、写真販売、動画配信、アルバム制作システムなど、幅広い保育ICTサービスを提供する総合保育テックサービスとして刷新。
保育業務支援ツールにおいて業界初(※同社調べ)の初期費用0円、月額利用料0円の無料プランを提供する。

審査委員より
  • 補助金を活用する視点が前提となっている昨今、ICTを活用した包括的な保育支援ツールとして、未導入の保育事業者には導入が無料であることは魅力的である。
  • 保育園のICT基盤を無償で提供することから始めて、さまざまな情報を集約し、さらによいサービスにしていくという姿勢はすばらしいと感じました。取引をベースにしながら、個々の園に適したコンサルティングと、過不足ないシステム導入をアレンジしていくことで価値提供を図って支持されるサービスになることを期待しています。

優秀賞

キズナコネクト(株式会社ネクストビート)

同社が提供する保育施設の採用支援サービス「保育士バンク!」で取引のある全国20,000以上の保育施設の声を活かした「保育業界の複雑な働き方に対応する勤怠労務管理」ができるクラウドシステム。児童管理や保護者へのお知らせ配信、保育料計算(請求書、領収書発行)など幅広い機能を搭載。

審査委員より
  • 採用支援サービスで有名である保育士バンク!が運営する新たなシステムとして園とのつながりは強いため需要は高いと想定できるが後発であることから新たな試みが必要である。その期待に応える内容が園児数に対応した労務視点でのICT業務システムであったが、もう少しメリットが欲しい。
  • 保育士バンク!でのつながり、人材情報を活用した保育ICTと労務管理、その先の潜在保育士の掘り起こしによる社会地域基盤の強化を目指す点が課題解決の独自性やさまざまな周辺課題を解決することにつながり素晴らしいと感じました。

ChiReaf Space(日本ユニシス株式会社)

保育士の業務負担軽減および保育の質の向上の支援を目指した業務支援システム。登降園・出欠管理機能/保護者連絡機能/指導計画書作成機能/発達チェック・園児カルテ等の機能がある。発達チェック・園児カルテ機能ではサービスが保有する全国4万人の発達データとの比較や記録内容を可視化し、客観的指標として活用できる。

審査委員より
  • 「指導計画作成機能」「発達チェック・園児カルテ機能」の実装を特徴としており、保育者の作業の軽減化・保育の質向上に支援することが出来るところに重きを置いていることが、現代の保育現場からの需要は高いと考える。また保護者にも貢献できることは評価できる。
  • 4万人のこどものデータを基盤に保育計画の検討ができる点は興味をそそられました。安定的なサービス基盤は信頼がおけます。

リサーチ・研究 部門

大賞

子どもの発育発達を支援する「さんさんキッズシステム」のデータ活用研究(ゴレタネットワークス株式会社/株式会社クレメンティア)

乳幼児期から学童期の子どもを対象とした 日常の動きの実態と行動特性を掴む行動分析システム。個々の子どもの日々の分毎の詳細な動きや姿勢変化の解析に加え、幼稚園などの日々の現場において子ども全員の中での個々の子どもの動きといった現状評価や課題分析も行う。大勢の子どもが日々過ごす保育や学校教育場面での支援に活かすことで、 教育の質的向上につなげていくよう研究を続けている。

審査委員より
  • 運動を可視化できるシステムは面白い。データ集積の為のウェアラブルデバイスとして教育現場でのデータ集積には十分な機能が付与されている。
  • 簡便な活動量計によってこどもたちの運動解析を行い、心身の健康をモニタリングすることにつなげていくことができるといいと思いました。プレゼンにもあった、自分自身やまわりの友達の生のデータを使って、日々の活動量やある時間内の活動量を可視化することでSTEAM教育に活用することもできそう。

優秀賞

育児支援ロボットによるAI子育てレポートシステム(株式会社ChiCaRo)

0~3歳児向けの遠隔育児支援ロボット「ChiCaRo」を利用した発達支援システムにより、子どもの発達状況や発達に課題がある状況を検知し、保護者や保育関係者にレポーティングする仕組み。データからAIが子どもたちの発達状況を把握し、一人ひとりの発達の課題や成長スコアを記録、必要な育児支援方法をレポート形式で保護者や保育関係者に送付する。

審査委員より
  • 発達支援の観点からのものはこれまで数少なく、今後非常にニーズの高いものであると思う。しかし、まだ情報が少ないので、どのようなデータが抽出出来、何が基で発達の課題の有無が分かるようになると明らかになると良いと感じる。
  • 既存のロボットや玩具、Orihimeのようなソリューションをふくめた遠隔操作のイメージに重なりました。簡易につながる、そこにいる感じを出すために最低限どんな要素が必要なのかを解き明かしていってほしい。

ダンボール製ベビーベッド QUICK BASE BABYの設計に係る調査研究(株式会社エスパック)

組立てを誰でも簡単に行うことが出来る、環境に配慮したダンボール製のベビーベッド。家庭での利用はもちろん、災害時、帰省時の利用も想定。小型で運びやすく、組み立てやすい事と赤ちゃんが安全に眠るための強度を両立する設計のための利用調査、赤ちゃんの体格、一般的なベビーベッドの調査、コンピュータによる強度試験、試作品の強度試験等研究。

審査委員より
  • 保育現場での通常使用は難しいが、一般コンシューマーでは人によっては需要があると考えられる。特に少子化における家庭においてのベビーベットの必要年数は短いことからも段ボールで代用できることはSDGsの観点からも素晴らしい。またベビーベッドを購入していない家庭も多いことから安全面でも貢献できるのではないだろうか。
  • 災害用ベッドからベビーベッドという発想がいいと思います。災害時だけでなく、自宅向けで使うベッドとしても十分に使えるものになりそうです。また、子供が生まれたときのお祝いにというのもいい考えです。

特別賞

アカチャンホンポ賞

絵本読み聞かせアプリ「みいみ」(東京ガス株式会社/株式会社オトバンク)

絵本読み聞かせアプリです。プロのナレーターによる絵本の読みきかせ音声が楽しめる他、セリフの一部を吹き替え自分だけの本を作って遊ぶことができ、子どもが能動的に物語の世界を楽しむことができます。有名出版社の市販の絵本を多数配信しており、有名作品や、英語音声の絵本、名作童話まで80冊以上(2021年8月現在)を配信、更に毎月新しい本が追加される。

ベビーテックコミュニティ賞

産婦人科オンライン・小児科オンライン(株式会社Kids Public)

自治体との連携を重視したオンライン相談や、住民への定期的な医療記事配信やライブ配信を行う、自治体と一体となったオンライン総合母子保健サポート事業。オンライン相談ではスマートフォンから現役の産婦人科医・助産師・小児科医に動画やテキストで相談が可能。