BTA2023受賞商品発表!

懐かしい紙芝居がデジタルで生まれ変わり、親子のコミュニケーションを促進する! 「かみなしばい」

本サービスのポイント
  • オリジナルの紙芝居を2つのデジタル端末で読み手と聞き手に分かれて楽しめる
  • デジタルならではのコミュニケーションを促進するさまざまな仕掛けが満載
  • 今後はandroid版や英語版、オリジナル絵本の作成機能なども検討されている

今回ご紹介する「かみなしばい」は、デジタル化されたオリジナルの紙芝居を楽しめるアプリ。絵を自由に動かしたり、新しいキャラクターを登場させたりするなど、紙媒体ではできないさまざまな楽しみ方が可能です。そんな同サービスは「BabyTech® Award Japan 2021学びと遊び部門」で大賞を受賞しました。そこでBabyTech.jp編集部は「かみなしばい」を開発した株式会社unouplus代表の戸田芳裕さん(以下、敬称略)に取材を行い、同サービスの概要や開発の経緯、今後の展開について伺いました。

(お話を伺ったのは)

株式会社unouplus代表
戸田 芳裕(とだ・よしひろ)さん

unouplusinc. のプロフィールアイコン

2つの端末を使うデジタル作品だからこそできる、驚きの表現やストーリー展開!

編集部:本日はお忙しいところ、大変ありがとうございます。さっそくですが、「かみなしばい」の概要と特徴について伺えますか?

戸田:かみなしばいは、いわゆる昔ながらの「紙芝居」をアプリにしたものです。当社では以前から子供向けアプリを作っていましたが、多くの子供向けアプリはひとりでも遊べるものばかりだな……と思っていました。そこで、親子でコミュニケーションを取れるようなアプリを作りたいと考えたのです。ちょうどその頃、子どもとよく図書館に行っていたのですが、そこで紙芝居をたくさん借りることができました。そのとき、「この紙芝居をアプリにできないかな……」という考えが浮かんだのです。紙芝居は必ず2人以上が必要であり、1人では遊べません。また絵本とは違い、読み手と聞き手の読む紙が違っている形式も面白いと思いました。そんな発想からでき上がったのが、スマホ1台では完結せず、タブレットやスマートフォンなどが2台以上必要になるかみなしばいでした。

かみなしばいのホーム画面

編集部:かみなしばいは必ず2台のスマホやタブレットが必要なのは、そんな紙芝居の特徴からきているのですね。

戸田:その通りです。2台の端末をBluetooth通信で連携させることにより、読み手のほうが画面上で何かを動かすと、同じように聞き手の端末でもそれが動きます。たとえば、「ももたろう」であれば川から流れてくる桃を左右に動かすことができます。

紙芝居のように2台の端末を繋いで楽しむ

ただ、それだけだと普通の紙芝居とそれほど変わりませんから、アプリだからできることをいろいろ詰め込みました。「おおきなカブ」という作品では、通常の紙芝居であれば決められたキャラクターしか出てきません。かみなしばいではおじいさん・おばあさん・犬などだけでなく、オニやお相撲さんなどのいろいろなキャラクターを選択し、登場させることができます。また、ももたろうでは読み手がオニに、聞き手が桃太郎たちになって、最後はゲームのような戦いが始まる仕掛けになっています。