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教育・通信インフラの4社のコンソーシアムが名古屋市立の幼稚園での新しい学びの実践研究事業を受託

編集部より
ベネッセ、コドモン、スマートエデュケーション、NTT西日本の4社で構成する幼児教育イノベーションコンソーシアムが愛知県名古屋市立の幼稚園での新たな学び・コミュニケーションのかたちを構築するためのプロジェクトを受託。公立幼稚園のICT活用に向けどのような取り組みがなされていくのか、楽しみです。早速リリースを見ていきましょう。

— 下記はプレスリリースからの内容です —

遊びの環境創出や活動記録の共有など、園児・園・保護者向けICT導入提案やインフラ整備までをワンストップで対応できる連携体制を構築します

株式会社ベネッセコーポレーション(代表取締役社長 小林仁、以下「ベネッセ」)、株式会社スマートエデュケーション(代表取締役 池谷大吾、以下「スマートエデュケーション」)、株式会社コドモン(代表取締役 小池義則、以下「コドモン」)、西日本電信電話株式会社(取締役名古屋支店長 安部真弘、以下「NTT西日本」)の4社による企業コンソーシアム「幼児教育イノベーションコンソーシアム」は、名古屋市教育委員会が行う令和3年度「ナゴヤ・スクール・イノベーション事業」の実践研究プロジェクトのひとつ「幼稚園マッチングプロジェクト」を受託いたしました。

今回の実践研究プロジェクトでは、「主体的・対話的で深い学び」を深化・充実させるために、名古屋市立の5つの幼稚園[第一幼稚園(東区)、第三幼稚園(西区)、吹上幼稚園(昭和区)、荒子幼稚園(中川区)、鳴子幼稚園(緑区)]に、新たな環境・コミュニケーションのかたちを構築します。

コンソーシアム参加各社は、それぞれの事業で蓄積した知見を活かしたICT活用によって、当該5園の園内に、園児の自由な発想の遊び創出と学びを振り返ることにつながる環境、そして園児一人ひとりの活動の記録を子ども・保護者・職員が情報共有する新たなコミュニケーション環境を作り、1年間その運営をサポートします。

具体的には、以下の4点に取り組みます。

  1. ICTを取り入れた新たな遊びを誘発する環境づくり
  2. ICTを活用したドキュメンテーションによる子どもの活動の記録と共有の仕組みを構築
  3. ICTを活用した園内業務省力化による時間創出
  4. 上記を実現するための、園内のICT環境整備

名古屋市教育委員会「ナゴヤ・スクール・イノベーション事業」について

社会が劇的に変化する中で「自らの可能性を最大限に伸ばし、人生をたくましく生きていく」なごやっ子を育成するために、子ども一人ひとりの興味・関心や能力、進度に応じた「個別最適化された学び」を推進する事業であり、これまで市立矢田小学校(東区)1校において実践研究が進められてきました。

そして、令和3年度は、こうした授業改善の取組をさらに広げていくため、新たな実践校(園)を公募により選定し、当該実践校(園)がめざす子ども像の実現に向けた課題・ニーズと、民間事業者のもつ専門的知識やノウハウ等の力とをマッチングさせ、「個別最適化された学び」の提供に取り組む6つの実践研究プロジェクト「マッチングプロジェクト」を新たに立ち上げました。

幼稚園から高等学校までの校種にわたり、年間を通じて市立学校(園)と民間事業者とがコラボレーションして進める実践研究は、全国的にも類を見ない取組です。

企業コンソーシアム「幼児教育イノベーションコンソーシアム」について

教材、教務、通信インフラと複数領域にわたる専門性が求められる今回の実践研究に取り組むべく、各領域で実績を積んだ4社が連携した共同事業体です。

園児が自由な発想で様々な遊びを創出することにつながるICT教材「きっつ(KitS)」を提供する株式会社スマートエデュケーション、写真付記録も活用できる園向け教務支援サービス「保育ドキュメンテーション」や登降園管理をはじめとした運営業務省力化システムを提供する株式会社コドモンおよび株式会社ベネッセコーポレーション、保育室・職員室・玄関等でのICT環境構築を担う西日本電信電話株式会社の4社で構成されています。

コンソーシアム参加各社について

  • 株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:小林仁)※コンソーシアム代表
    https://www.benesse.co.jp/
    株式会社ベネッセホールディングスの子会社であるベネッセコーポレーションは保育園向け事業を立ち上げ、育児支援・幼児教育に関する様々な知見やインフラを持つ自社の強みを活かして、株式会社コドモンとともに、CoDMONの保育園向け教務支援サービス「保育ドキュメンテーション」を共同開発してまいりました。本プロジェクトでは、コンソーシアム活動の代表社を務めるとともに、「保育ドキュメンテーション」の活用研修や運用サポートを担います。
  • 株式会社スマートエデュケーション(本社:東京都品川区、代表取締役:池谷大吾)
    http://www.smarteducation.jp/
    スマートエデュケーションは、園児の「創造力」「チームワーク力」「ICT活用力」など、21世紀型スキルや非認知スキルを育むICT教材「きっつ(KitS)」(全国500園以上で採用、公立幼稚園では今回初めて採用)を活用して、園児が自由な発想で様々な遊びを創出することや自分の学びを振り返ることにつながる環境づくりを支援します。園児の創作活動は保護者のスマートフォンやタブレットに共有でき、園児と保護者との対話を促進します。
    きっつ(KitS)利用風景
  • 株式会社コドモン(本社:東京都港区、代表取締役:小池義則)
    https://www.codmon.co.jp/全国8000園以上、全国約120の自治体で導入されているICTシステム「CoDMON(コドモン)」は、登降園管理など職員の事務業務を省力化する機能から、指導案作成や「保育ドキュメンテーション」など教務支援機能まで幅広く提供し、業務省力化と保育の質向上の両輪を支援します。また、幼稚園・教育委員会と、保護者の間での双方向連絡を可能にするスマートフォンアプリも提供し、職員がこれまで以上に園児や保護者と向き合うことに注力できる時間を創出できる働き方改革を支援します。
  • 西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市、名古屋支店:名古屋市中区、取締役名古屋支店長:安部真弘)
    https://www.ntt-west.co.jp/
    今回のプロジェクトでは、園児用・職員用iPad端末と大型提示装置、及びその通信環境等の全体的なICT環境整備とともに、NTT西日本のヘルプデスクと各会社担当との連携により、障害発生時の迅速な対応実現に向けてサポート窓口業務を担当します。NTT西日本は、未就学領域へのICT導入による園の作業効率化および、未就学児に対する保育の質向上に努めてまいりました。時短やテレワークなど人々の働き方も多様化する中、園の皆さまの柔軟な対応や業務効率化のために、ICT環境整備の需要は高まっていくと想定しており、今後一層尽力しご支援してまいります。