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これで「毎日の献立作り」という「隠れた重労働」から解放される!AI自動献立作成アプリ「ミーニュー」

本製品のポイント
  • 最長1週間分の献立を一瞬で自動作成し、お子さま向け調理方法などもアドバイス
  • 「食事が楽しみになった!」「食費が安くなった!」など利用者の喜びの声が多数
  • 「食材の宅配」との連携も予定され、ますます便利に!

今回ご紹介する「me:new(ミーニュー)」は、日々の献立をAIが自動作成してくれるというアプリ。最長1週間分の献立を一瞬で自動作成し、お子さま向けの年齢に合わせた調理方法もアドバイスしてくれます。管理栄養士による監修を受けた栄養バランスのよいメニューが揃い、アレルギーや離乳⾷への対応もしてくれる同アプリは「BabyTech® Award Japan 2020授乳と食事部門」で大賞を受賞しました。そこでBabyTech.jp編集部は「me:new(ミーニュー)」を開発した株式会社ミーニューの代表取締役である三宅伸之さん(以下、敬称略)に取材を行い、同アプリの概要や開発の経緯、今後の展開について伺いました。

「毎日の献立を考えること」は相当なストレスになっている

編集部:本日はお忙しいところ、大変ありがとうございます。さっそくですが、「me:new(ミーニュー)」の概要と特徴について伺えますか?

三宅:「me:new(ミーニュー)」は、利用する方の年齢・好み・栄養バランスまで考えた献立を自動作成する料理サービスアプリです。サービスの特徴は全部で4つあり、1つ目は最長1週間分の献立を自動作成できる点です。基本的に「期間」を指定するだけで、献立が自動的に提案されます。つまり、日々の献立が自動的に決まるので、毎日レシピを考えたり、探さなくてもよくなるわけです。2つ目の特徴は、生成された献立に必要な食材の「買い物リスト」が自動作成される点です。買い物リストの品目はスーパーの売り場ごとに整理されるので、このリストを使えば店内を何度も行き来したり、必要なものを買い忘れてしまうことがなくなります。さらに、この買い物リストに記載される食品の分量は家族の年齢や人数に合わせて自動的に補正されるので、過不足なく購入できます。3つ目の特徴が、提案される献立はいずれも管理栄養士が厳選した「時短料理(短時間で完成する料理)」なので、料理する時間を節約できるという点です。4つ目の特徴は、栄養状態に配慮した献立が提案されるため、ご家族の長期的な健康も実現できるという点になります。

編集部:1週間分の献立を考えて提案してくれるのは最高ですね! 私も「今日の夕飯は何が食べたい?」とよく聞かれるのですが、そんなに思いつくものはありませんし、栄養バランスまで考えることはとてもできません。


「me:new(ミーニュー)」で提案される献立例

「me:new(ミーニュー)」が作成する買い物リスト例

 

三宅:一般的なご家庭では、だいたい週に140分くらいの時間が「献立を考えるためだけ」に使われています。

編集部:毎週2時間半近くですか!?  「me:new(ミーニュー)」を使うと、相当な時間の節約とストレスの軽減になりますね。

三宅:また「me:new(ミーニュー)」は、小さなお子さまがいる子育て世帯に配慮した献立提案も可能です。この特徴も4つあり、1つ目が小さなお子さまも大人も一緒に食べられる献立を提案する機能です。これにより、別々の料理を用意する必要がなくなります。2つ目がアレルギー対応の献立提案です。3つ目がお子さまの年齢に合わせた取り分けアドバイス、4つ目が月齢に合わせた離乳食のアドバイスになります。

編集部:「取り分けアドバイス」と「離乳食のアドバイス」とは、どのようなものですか?

三宅:「取り分けアドバイス」とは、事前にお子さまの誕生日を登録していただくと、年齢と食材に関して表示されるアドバイスです。たとえば3歳児には、「この食材はこういう調理の仕方で与えてください」といった内容が表示されたり、2歳児には「この食材はまだ与えないでください」といった内容が表示されたりします。具体的な例で言うと、1〜2歳のお子さん向けメニューには、「おろし生姜は肉の臭み取りには使用しますが、食べさせないでください」という内容が表示されるわけです。この表示は3〜5歳のお子さま向けメニューでは、また内容が変化します。これらは全て、一般社団法人母子栄養協会の監修のもと作成されています。

「離乳食アドバイス」は、お子さまの誕生日を登録していただくと、自動的に月齢に合わせた離乳食に関するアドバイスが表示されるというものです。離乳食は初期・中期・後期・完了期の4つの時期に分かれており、それぞれの時期に適した離乳食の固さの目安や1回分の量、献立例、食材の選び方などの情報を提供しています。


「me:new(ミーニュー)」の離乳食アドバイス例

 

編集部:「me:new(ミーニュー)」は無料で利用できますが、有料版の「me:new(ミーニュー)プライム」というコースもありますね。

三宅:月額400円の「me:new(ミーニュー)プライム」では、「成功する子は食べ物が9割コース」というサービスを利用できます。このサービスは、『成功する子は食べ物が9割(主婦の友社)』という10万部のベストセラー書籍に基づく献立が提案されるというもので、具体的には脳や筋肉を育てるために、この栄養素をこれくらい子どもに与えましょうといった同書の内容に沿った献立が提案されます。他にも献立に含まれる詳細な栄養素をチェックできたり、食生活に関するアドバイスを受けることもできます。

「自身の育児経験」と「家族の料理を担当したこと」をアプリ開発に活かす

編集部:「me:new(ミーニュー)」を開発されたきっかけを伺えますか?

三宅:「me:new(ミーニュー)」を発想した当時から、私は夫婦共働きをしていまして、2人の子どもたちも保育園でしたから非常に手がかかりました。そして平日は買い物に行けないので、週末にまとめ買いをしていたのです。事前にレシピサイトやレシピ本を見て、献立を考えて、買い物リストを紙に書いて……ということをやっていたのですが、週末は他にもやることが多く、非常に大変な思いをしていました。

そこで、献立を自動的に作ってくれるサービスがあれば、特に小さいお子さんがいらっしゃる家庭にとって非常に便利ではないかと考えたのです。そんなサービスくらいあるだろうと思って調べたら無かったので、自分で作ることにしたのが開発のきっかけでした。

編集部:もともとアプリ開発をお仕事にされていらっしゃったのですか?

三宅:新卒でシステムエンジニアを3年したあと、広告代理店に転職しています。「me:new(ミーニュー)」を開発したのは、広告代理店で7~8年勤務していたころでした。また「me:new(ミーニュー)」がスタートした2012年頃はアプリではなく、スマホ向けのウェブサイトサービスでした。アプリが完成したのは2014年頃です。

編集部:「me:new(ミーニュー)」の開発で苦労された点を伺えますか?

三宅:まず、家で料理する人の気持ちを理解するため、サービスを開始する2年くらい前からリリース後まで、毎日、自分で家族の料理を作ってみました。そして、その内容をブログにアップして、家庭で料理をしている人とコミュニケーションを図りました。それまでは恥ずかしながら、料理は完全に妻任せだったのです。

編集部:それは面白いスタートですね!

三宅:ブログのおかげで、皆さんがどういうことに困っているのか、料理をアップしたときの反応からどういう家庭料理が求められていそうか、ということが分かりました。

編集部:まさに「me:new(ミーニュー)」の開発につながる内容ですね。ちなみに「me:new(ミーニュー)」のメニュー開発は、どのようにされているのでしょうか?

三宅:立ち上げの際に2,000レシピくらい収集しました。このときはブログで知り合った方々にお願いをして、1人当たり100〜200レシピほど頂いています。数年後に「ベターホーム」という料理教室からレシピを提供していただき、さらに2020年3月からは自社でもレシピ開発を始めています。自社開発レシピでは忙しい方でも簡単に作れ、親子で一緒に食べられる「おやこどもレシピ」というレシピを作成しています。

編集部:現在のメニュー数はどれくらいでしょうか?

三宅:4,000くらいになります。


「me:new(ミーニュー)」のおいしそうなレシピの数々

「食事が楽しみに!」「食費が安くなった!」など、育児家庭から絶賛の声

編集部:現在の「me:new(ミーニュー)」のダウンロード数と、未就学児のお子さんを持つ利用者の感想を伺えますか?

三宅:ダウンロード数は、およそ130万ダウンロードです。利用されている方からは、「子どもが小さいので、一緒に食べられるレシピはうれしいです」「食費が安くなって、買い物の時間も減り、とてもラクになりました」「マンネリから脱却できて、子どもたちが『今日のご飯は何?』と楽しみにしてくれています」といった感想を頂いています。

編集部:小さい子どもが食べられるもので、栄養のバランスも……となると、毎日の献立を考えるのはかなり大変ですから、利用者の方たちの感想はよく分かります。

三宅:子どもが小さいときは日に日に成長していきますから、私も料理を作っているときに、「食べさせているもので身体ができている」という実感がありました。もし成長が遅れたりしたら自分の料理のせいかもしれない……という責任を感じますから、小さな子どもを持つ親の皆さんにとって、献立作りは本当に大変だと思います。

編集部:ちなみに、「食費が安くなった」という感想の理由はなんでしょうか?

三宅:おそらく理由は2つありまして、1つ目が「me:new(ミーニュー)」の「使い回し機能」です。これは毎日、イチから料理をしなくてもいいような献立を提案するものです。この機能を利用すると食材を効率よく、無駄なく使い切ることができます。2つ目が、「me:new(ミーニュー)」を使うと、献立に基づく買い物リストが作成されるので、それに沿ってまとめ買いをされる方が多くなります。つまり、買うモノが決まっている上に、買い物に行く回数も減るので、自然に無駄な買い物をしにくくなっていると考えられます。

「自動献立アプリ」&「食材宅配」という最強コンビが誕生?

編集部:それでは最後に、「me:new(ミーニュー)」の今後の展開を伺えますか?

三宅:現在、食材宅配企業との連携を進めています。つまり、「me:new(ミーニュー)」で献立を立てると必要な食材が簡単に注文でき、配達までされるようなシステムですね。

編集部:「献立の自動作成」と「食材の宅配」の連携ですか……! それは子育て家庭にとって最強のコンビですね!

 

取材を終えて

共働きで小さな子どもがいると、日々の献立作りや買い物は本当に大変です。私も経験していることですが、「今日のご飯は何がいい?」と聞かれてもなかなか答えられませんし、特に子どもの献立や離乳食は栄養バランスに気を使います。そんな状況をサポートしてくれる「me:new(ミーニュー)」は、子育て家庭にとって本当に「待ってました!」というアプリだと感じました。

「me:new(ミーニュー)」 公式ホームページ
https://menew.jp/sp/index.html