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楽しみながらプログラミングが学べるロボティック・トイ「Sphero(スフィロ)」

本製品のポイント
  • プログラミング教育の先進国・米国で生まれた球体デザインのロボット
  • 学びや表現の幅を広げる教育用ロボット「Sphero BOLT」
  • ゲーム感覚で遊びながらプログラミングが学べる「Sphero mini」
2020年度から小学校で必修となるプログラミング。関心はあるものの、子どもたちに一体どんな教材を与えてあげるべきか、お困りの保護者の方も多いのでは。「Sphero(スフィロ)」はプログラミング教育が盛んに行われているアメリカで、教育用ロボティック・トイ(以下、ロボット)の代表格として広くその名が知られています。CESでもベビーテックエリアにブースを構えていたSphero社は、幼児から楽しめる商品を展開しています。
Sphero社製品の国内総代理店でもあるSB C&S株式会社の鈴木希依子さんにお話を伺いました。

 

(お話を伺ったのは)
SB C&S株式会社 新規事業本部 IoT事業推進本部
IoT第1統括部 IoT&Robot企画部1課 鈴木希依子(けいこ)さん

 

プログラミング教育先進国で誕生したコロコロ転がるキュートなロボット

編集部:「Sphero」はどういった製品なのか、コンセプトや特徴を教えてください。

鈴木:Sphero社は2010年にアメリカで設立され、教育に特化したロボットを世に送り出してきました。現在までに約80もの国々の教育現場で採用され、アメリカ国内においては、この分野でナンバーワンの知名度を誇ります。今回紹介する教育用ロボット「Sphero BOLT(スフィロ ボルト)」(税込価格19,668円)、家庭用ロボット「Sphero mini(スフィロ ミニ)」(税込価格6,468円)を使えばプログラミング初心者のお子さんであっても楽しく遊びながらプログラミングを学ぶことができます。どちらも対象年齢は8歳からとなっています。(編集部注:プログラミング学習は8歳ごろから、幼児はリモコン操作で遊ぶところからロボットに親しんでいきます。)

編集部:世間一般の「ロボット」とは異なる愛らしいデザインが印象的ですね。

鈴木:はい。コロコロ転がる様子がかわいらしいと、女の子からも人気です。また、「Sphero」は直感的に使える操作性の高さも大きな特長となっています。無料のプログラミングアプリ「Sphero Edu(スフィロ エーディーユー)」とつなげれば、すぐに遊べるので、説明書も同梱されていません。

 

子どもたちの学び、表現、創作の可能性を広げる「Sphero BOLT」

編集部:「Sphero BOLT」はどんなロボットですか。

鈴木:「Sphero BOLT」は透明のシェル(外装)の内部に8×8LEDドットスクリーンや赤外線通信、デジタルコンパス、光センサー、ジャイロスコープ、加速度計、モーターエンコーダーなどのプログラミングで利用可能な最新機能を搭載しています。耐衝撃性に優れたシェルは水洗いできるうえ、キズが付きにくいため、室内だけでなく屋外での使用も可能です。

(紹介動画はこちら)
Sphero BOLT

 

編集部:教育用ロボットという位置づけだそうですが、実際の教育現場ではどのように用いられているのでしょうか。

鈴木:国語、算数、理科など科目の垣根を越えて取り入れられています。一例を挙げますと、図工の授業でロボットをパレードの山車に見立てて装飾し、コースを走行させるという課題に子どもたちが取り組みました。動きのパターンや速さ、光り方などのプログラミングを行い、さらにその様子を子どもたちが撮影し、映像作品として仕上げていました。それ以外に特別支援学校では、防水という特性を活かし、筆の代わりに絵の具を塗ったロボットを転がし、キャンバスに色とりどりの絵を描くという授業なども行われました。


宝仙学園小学校の5年生の児童たちが作り上げた「光のパレード」

編集部:いろいろと工夫を凝らすことで、子どもたちも楽しく学べそうですね。

鈴木:先生方からは「子どもたちの食いつきが普段と全然違う!」と驚きにも似た感想をいただきました。

 

ピンポン玉サイズに最先端の技術を凝縮した「Sphero mini」

編集部:もう一方の「Sphero mini」についてもお聞かせください。

鈴木:教育用ロボットの「Sphero BOLT」に対して「Sphero mini」は家庭用ロボットという位置づけです。LEDスクリーン、防水性などは備えていませんが、顔の表情で本体の動きをコントロールできる新機能「フェイスドライブ」を搭載しています。無料のアプリ「Sphero Edu」にはプログラミングを共有できる機能があり、これを使えば世界中のユーザー同士とコード(ボールの行動パターン)をシェアして遊べます。カラフルなカラーバリエーションも魅力ですし、大きさもピンポン玉ほどで携帯にも便利です。

(紹介動画はこちら)
Sphero mini

 

編集部:プログラミングが初めてのお子さんでもこれなら気兼ねなく手に取ってもらえそうですね。

鈴木:組み立ても不要ですし、専用アプリをダウンロードすればすぐに遊べるのでプログラミング初心者のお子さんでもゲーム感覚で楽しんでいただけると思います。ユーザーの方からは「複雑な動きやユニークな動きが簡単にプログラミングできるので時間を忘れて没頭できる」といった好意的な感想を多数いただいております。

編集部:なるほど。「Sphero BOLT」、「Sphero mini」に興味が湧いてきました。これらはどこで購入できますか。

鈴木:ソフトバンクセレクションなどのオンラインショッピングのほか、家電量販店のプログラミング商材、または子ども用プログラミング商材を扱う売り場で購入できます。

(ご購入はこちら)
ソフトバンクセレクション

 

編集部:プログラミングの必修化だけでなく、最近では新型コロナウイルスの拡大防止に伴う一斉休校など子どもたちが家で過ごす時間も増えていますが、製品について問い合わせの増加などはありましたか。

鈴木:一概に新型コロナウイルスによる休校の影響とは断言できませんが、お問い合わせは増加傾向にあります。購入される年齢層は小学校の中学年から高学年のお子さんが多いですね。「Sphero BOLT」、特に「Sphero mini」は初めてのプログラミングにはこれ以上ないツールだと思います。子どもたちには、さまざまな問題を乗り越えていくための力を楽しみながら身につけてもらえたら嬉しいですね。

 

<取材を終えて>

新型コロナウイルスの感染拡大防止策として始まった一斉休校によって子どもたちの貴重な学びの機会が失われることになりました。外出が制限され、家で過ごす時間が増えるこの時期に、ゲーム感覚でプログラミング思考を身につけてしまうのも有意義な過ごし方かもしれません。「Sphero」との出会いは、子どもたちの新たな可能性の扉を開くきっかけになるはずです。いままで誰も経験したことのないこのピンチをチャンスに変えてみてはいかがでしょうか。

Sphero
https://sphero-edu.jp/what/