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東京おもちゃショー2019で見つけたベビーテック商品まとめ

今年も東京ビッグサイトにて開催されている「東京おもちゃショー2019」。近年はいわゆるゲーム玩具だけでなく幅広いアイテムがIT化してきています。ベビーテックの「学びと遊び」分野の範疇に入るおもちゃたちを取材し、パパスマイルTwitterにてレポートしました。本記事はそのまとめとなります。

※全ての情報は6月14日の商談見本市(企業デー)にて得た情報となり、一般公開日(6月15日、16日)に公開となった情報は含みません。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント 「toio(トイオ)」

プレイステーションでお馴染みのSIE社が放つ、プログラミング学習用ロボット機器toio。本体セットに加え、数々の学習キットが発売されています。
その中でも「GOGO ロボットプログラミング 〜ロジーボのひみつ〜」は、命令チップを並べてエンタというロボットの行動をプログラムし、ブックレット上の課題をクリアしていくもので、幼児からのプログラミング学習入門によさそうです。
対象年齢がメーカー公称6歳となっていますが、「上の子や親と一緒に、4歳ぐらいのお子さんからでも楽しんでいただいているようです」とのことでした。
実際テキストとなるブックレットは読みやすい文字サイズと漢字総ルビになっており、ストーリーで無理なく世界観と課題を把握できるように工夫されていました。未就学児の独習は難しいかもしれませんが、親と一緒に取り組むと、夢中になってくれそうです。
またロボットの動きがとてもかわいくできていて、女の子にも人気があるとのことでした。

BabyTech.jpでは幼児とその保護者様を対象とした、toioを教材にした親子ロボットプログラム入門講座、親子ロボットハッカソンといったイベントを今後展開させていただこうと検討しております。

 

タカラトミーアイビス・株式会社ワオ コーポレーション 「FamilyApps」

BabyTech Award Japan 2019 学びと遊び部門大賞の「ごっこランド」と近いかたちのお仕事体験アプリ。11社の協賛企業のお仕事体験、協賛なしのお仕事遊びもあります。競合となる企業がそれぞれごっこランドとFamilyAppsで協賛していたり、同じ会社が両方ともにお仕事を提供していたりというところも大人目線としては面白いですね。(MUFGさんとSMBCさんがそれぞれ、JALさんが両方になど)

 

タカラトミー 「ねえUchiPika(ウチピカ)」「小学館の図鑑NEO Globe」「すみっこさがし」

タカラトミーさんは色々と面白いチャレンジの商品がありました。
「ねえUchiPika」は、音声コマンドでスマートスピーカーのように家電を操作できるピカチュウ型学習リモコン。この商品はネットには非対応で情報系の機能はありませんが、家電の赤外線リモコンを学習して家電を音声操作できるようにするものです。
スマートスピーカーは3才児でも声で操作できるという事例も多くありますので、この商品で幼児がピカチュウに話しかけて電灯をつけたりすることができるようになりそうです。

「小学館の図鑑NEO Globe」は、これまでタブレット型の「小学館の図鑑NEO Pad」が2種類(いきもの編、のりもの+くらべる編)が発売されていました。
今回はペンでタッチする地球儀がつき、情報表示、クイズ、ゲームなども搭載したスマート地球儀になりました。パッドは取り出して単体でも使えるそうです。

「すみっこさがし」は、小型の育成ゲーム系統のもので、部屋などに隠れている「すみっこ」を捕まえるために、背面に搭載されたカメラを使ってAR的な演出で探すことができるものです。簡単な写真遊びとして、幼児にもウケそうでした。

 

ジョイパレット 「アンパンマン スポーツ育脳マット」

乳幼児の鉄板IP、アンパンマンのキャラクターがスポーツで対戦する、体感操作ゲーム。体を動かしてマットを踏む操作は簡単でありますが、画面を診ながら正しいボタンを踏んだり、子供心にハラハラするような展開の演出もあり、小さなお子さんと一緒に楽しめる商品でした。アンパンマンとばいきんまんのPK対決を体験しましたが、ゲーム画面、演出、操作性ともに必要十分以上によくできていると感じました。

 

セガトイズ 「アンパンマンドライブカー」「ワンダフルチャンネル」

セガトイズさんはテック的な商品もコンスタントに企画されているメーカーです。
「アンパンマンドライブカー」は、なんと3歳からプログラミング学習ができる!と謳っていました。内容は、問題カードに書かれた目的地を目指して、碁盤の目になっているフィールドマップ上に置いたアンパンマンが乗った車をプログラムで走らせるものです。
プログラムの方法は、アンパンマンの車に搭載された進行方向ボタンを順に押していくというもの。プログラム学習というフォーカスにする前から、こういう走行をステップで指定できるおもちゃはありましたね。
アンパンマンカーの動きが間違っていた場合のデバッグがやりにくそうだというのが気になるところです。

「ワンダフルチャンネル」は、英語学習入門も謳っている、Kinect的なカメラ式体感操作ゲーム。身体を動かしての遊びがダイナミックで、体験されているお子さんも楽しく取り組めていたようです。表示されるバルーンを身体をぶつけて壊すと、バルーンの色を英語で表示、しゃべる遊びをデモしていて、パープル!パープル!グリーン!ライトグリーン!となかなかににぎやかでした。身体の認識や、当たり判定の処理などはスムーズで、システムとしてこなれていると感じました。

今後もネット連動やパッド型デバイスは数多く発売されると思います。未就学児でも楽しく遊び、学べるベビーテック商品をこれからもウォッチして参ります。