BTA2024受賞商品発表

スマートデバイスを装着した赤ちゃんに話した言葉の分析を行う「Starling」

2016年のBabyTechAwardで、Finalistとなったプロダクト紹介シリーズ。赤ちゃんに対する学習プロダクトで最優秀賞を獲得したのが、Starling です。

4歳までにどれだけ多くの言葉(単語)を聞いてきたかによって、その後の会話の習得や語彙力などに影響があるという調査結果に着目し、自分の子供に毎日どれだけの言葉を聞いてもらったのかをカウントして、話しかける言葉をより多く使うことで楽しく教育が出来る、というものです。世界初の身につけることが出来る単語計測器—これがStarlingのキーコンセプトです。

Starlingの利用方法

Starlingは赤ちゃんに星型のウェアラブルデバイスを装着します。星の形をしたバッチです。あとはスイッチをオンにして、赤ちゃんに話しかけるだけです。

どうやって単語を解析しているのか

運営元のVersame社がStarlingの音声解析の仕組みのサマリーを書いてます。面白いアプローチです。

皆さんが口頭で話しかける言葉を音声信号に変換します。とは言っても音声信号は音波にすぎないので、単語のようなフォーマットがあるわけでもありません。解析を行うには工夫が必要です。また、声の大小によっても音波の形は異なります。Starlingではスマホアプリに音波解析エンジンを搭載することで、Wifiでウェアラブルデバイスと接続していれば音波解析をリアルタイムで行っているとのことです。話している言葉を音波解析によって高精度な言葉として抽出できる所にノウハウが詰まっているわけですね。

Starling Pack(デバイスと充電器)を$199で販売しています。買い切りで、アプリは無料で利用可能。iOS9以上のみに対応しており、Androidはベータ版としてリリースされています。4.4(Kitkat)以上をサポートしています。

ユーザーレビュー

Amazon.comのLaunchpadにレビューが登録されています。全てが5つ星なのが微妙なステマっぽさがありますけど、機能が「赤ちゃんに話しかけた言葉の数を集計する」だけなので好き嫌いがはっきり出ているプロダクトならではかもしれませんね。