BTA2024受賞商品発表

【イベントレポート】「BabyTech® Awards 2024」授賞式・受賞商品プレゼン・受賞商品展示会が開催!見事大賞を受賞したアイテム・サービスは…?

本記事のポイント
  • 子育てに関わる人の負担をテクノロジーで軽減するサービスのなかで、優れたもの表彰し世に広めるためにつくられた「BabyTech® Awards」
  • 11の部門と特別賞が設けられ、それぞれ大賞と優秀賞が決定!
  • イベント会場には、大賞、優秀賞、特別賞をとったアイテムやサービスを実際に体験できるブースが設置され賑いをみせた

2024年11月21日、東京産業貿易センター浜松町館で開催された「BabyTech® Awards 2024」の授賞式。6回目を迎えた今年は11部門と特別賞が設けられ大変な盛り上がりとなりました。この記事では、授賞式当日の様子と大賞を受賞したサービス、受賞者の喜びの声など、イベントの様子をお伝えします!

「ベビーテック」をもっと身近で当たり前のものに

「赤ちゃんとテクノロジーを組み合わせた“ベビーテック”という造語には、『赤ちゃん本人をふくめて、パパとママ、保育士さん、お医者さんなど、育児に関わるすべての人をテクノロジーで支えていきたい』という思いが込められています」。

「BabyTech® Awards」を主催する実行委員会の株式会社パパスマイルの永田哲也代表の挨拶からはじまりまった授賞式。妊娠をしてから小学校に入るまで、大変な期間の育児にテクノロジーを取り入れ、任せられる部分は任せることで、忙しいパパやママの負担を減らし、そこで生まれた余裕を子どもたちの健全な成長と育成に繋がれたらと永田代表は語ります。

「ベビーテックの概念自体は2016年にアメリカで始まりましたが、現在では日本でも優れた製品やサービスがたくさん生まれています。

それを日本から世界へ発信していくことで、子どもたちの未来や親御さんに貢献できればと考えています。2026年にラスベガスで開催される、世界最大のテクノロジーの見本市であるCESでの日本のベビーテックを皆さんに見ていただけるよう、参加を準備しています。今後ともベビーテックをよろしくお願い致します!」

続いて登壇したのは、株式会社赤ちゃん本舗のアライアンス推進部・部長の高山佑一さんです。

BabyTech® Awardsをスポンサーとして長らく支えてきた、株式会社赤ちゃん本舗。1932年の創業以来、長年にわたり子育てに寄り添う中で、妊娠、出産、子育てを取り巻く環境には、いまだ多くの課題があり、社会全体で支援が必要であると高山さんは語ります。

「ベビーテックという新しいテクノロジーを子育てに取り入れることで、パパ、ママの気持ちや時間にゆとりが生まれ、多くの方が子育てを楽しめるようになると確信しています。今回のような取り組みを通じて、ベビーテックの意義が広く認識されることを願っています」

大賞を受賞したサービスと受賞者の喜びの声を紹介!

ここからは、本日のメインイベントであるBabyTech® Awards 2024大賞授与式の様子をお伝えします。カテゴリー別に部門に分けて、選考を行う「BabyTech® Awards 20243」。厳しい選考を勝ち抜き、大賞を受賞した各部門の受賞者コメントをサービス・製品と合わせてみていきましょう!

授乳と食事 部門大賞受賞(株式会社BetterDays・代表取締役 大川未央さん)

「milkmagic(ミルクマジック)」

水と粉ミルクをセットしてボタンを押すだけ。自動ミルクメーカー「milkmagic」は、国内のすべての粉ミルクに対応し、ボタン一つで簡単にミルクを調乳できる画期的な商品。厚生労働省のガイドラインに基づいて、量は30mLから240mL(10mL刻み)、温度は35度から70度(5度刻み)と調整できるポイントも魅力的です。

「このたびは、貴重な賞をいただき、ありがとうございます!milkmagicは、厚生労働省の導入ガイドラインに基づき、ミルクの量や温度も調整することができるため、一般家庭だけでなく、企業さんでもご活用いただいております。ぜひ、展示ブースにも見学に来てくださいね」

子どもの学びと遊び 部門大賞受賞(株式会社シーイーシー・橋本涼子さん)

紙のおもちゃを手軽に印刷できる子育てアプリ「at Claps」(あっとくらっぷす)

紙のおもちゃを手軽に印刷できる子育てアプリ。紙のおもちゃで、子どもとのふれあいを育み、温かい子育て支援の輪を広げることを目的としています。

「アプリ内の紙おもちゃはただの遊び道具ではなく、多くの企業さんや公共団体、博物館、動物園などの賛同を得て提供されたもの。この取り組みが実現したのは、ご協力いただいた皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。今後は、さらに多くの団体や企業と連携し、この活動を世界中に広げていきたいと考えております!本日は誠にありがとうございました」

安全対策と見守り 部門大賞受賞(シースター株式会社・広報部 課長 山藤和將さん)

「乳児用体動センサ ベビーアラーム E-202」

2023年に続き、同賞を受賞した「乳児用体動センサ ベビーアラーム E-202」。おむつ装着型乳児用体動センサ。機能を体動監視に絞ることでデバイスが苦手な方にもわかりやすく、かつ低価格で導入しやすくなるよう心掛けたSIDS(乳幼児突然死症候群)対策商品です。

「私どもはベビースマイルというブランドを展開し、主力商品としては電動鼻水吸引器などを開発している会社です。この度、2年連続で受賞の栄誉をいただき、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。ベビーアラームは、子どもの動きを感知できないときに、アラームで通知するアイテム。

不安で眠れない保護者や保育者の負担を少しでも軽減できたらと考えています。2025年のCESにも出展し、さら多くの方に知っていただけたらと考えています!」

健康・毎日のお世話 部門大賞受賞(MRT株式会社・代表取締役 小川智也さん)※2024年は2社が大賞受賞しました

「オンラインこども診療」

オンライン診療アプリ「Door.(ドア)」を使用し、クリニックが開いていない夜間帯に「子育て経験のある小児科専門医」に受診・相談できるサービス。ママ友やパパ友みたいに気軽に相談ができ、いざというときは診察できる先生にすぐ繋ぐことができます。

「現在、地域によって小児科医の不足が深刻な問題となっています。私たちはオンライン診療を通じて、病院に行かずとも安心できる環境を提供しようと努めています。このサービスを活用して、育児中のお父さんやお母さんが抱える日々の悩み不安が減り、明るく前向きに育児できる機会を増やしていけたらと考えております」

健康・毎日のお世話 部門大賞受賞(株式会社コールドクター・代表取締役 社長 合田武広さん)※2024年は2社が大賞受賞

家族のためのオンライン診療アプリ「みてねコールドクター」

24時間365日年中無休、急な体調不良でも自宅で安心して診療を受けられるオンライン診療アプリ(医療証や保険の適用もできます)。受診できるのは、内科、小児科、皮膚科などで、アレルギー関連や流行性疾患等などについても対応しています。「じょさんしonline」と提携することで、妊娠中、出産前後、子育て中、様々な疑問や不安のご相談にも対応できます!

「私たちは『みてね』ブランドを通じ、写真共有や医療面で子育て世代を支えるサービスも展開しております。この『みてねコールドクター』は、24時間365日対応が特徴で、夜間や休日など小児科が休診の際にも、迅速に医療サポートを受けられるのが大きな特徴です。これからも皆さまの育児を支えられるよう努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!」

記念・記録・思い出 部門大賞受賞(株式会社バッファロー・部長 志村太郎さん)

「デジタルフォト・アルバム おもいでばこ」

デジカメやスマホで撮影した写真・動画を保存し、テレビで誰でも簡単に見返すことが出来るデジタルフォト・アルバム。取り込んだデータは自動で日付、時間順に並び替え、重複したデータは自動で削除してくれるので簡単に整理できます。取り込んだデータは一括で整理、見ることができるため、例えばパパのデジカメ、ママのスマホで撮ったお子様の写真を一つにまとめるといった作業も、取り込みボタンを押すだけで簡単にできるのが特徴です。

「審査員の皆様には、家族全員が使いやすく、子どもから大人までコミュニケーションを楽しめる、という点をご評価いただき、大変光栄に思っております。今年の夏、『おもいでばこ』は累計20万台を出荷することができました!これもひとえにお客様のお声に支えられてのことです。今後も皆様に寄り添いながら、より良い商品をお届けできるよう努めてまいります!」

保護者支援サービス一般 部門大賞受賞(Babydoor株式会社・代表取締役 中川阿美さん)

「Share Buggy (シェアバギー)」

ベビーカーを持参せずにお子様連れの外出ができ、ベビーカーをどこでも借りられ、どこでも返すことができるサービス(多言語対応)。電車に乗るときは抱っこ紐で、電車を降りてからはShareBuggyを使って、お子様とのお出かけを十分に楽しみましょう!

「ベビーカーシェアリングサービス『ShareBuggy』は、現在、駅やホテル、商業施設など、都内を中心に設置・導入が進んでおります。今後は全国各地へと展開を広げ、より多くの方々にご利用いただけるよう努めていく予定です。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお声がけください!」

保護者支援サービス・キャリア支援 部門大賞受賞(スタンスドット合同会社・代表 川西真理子さん)

「マミット」

妊娠・子育て中でも、学びながら実務(報酬あり)にチャレンジできるママ限定コミュニティ型オンラインITスクール。現役エンジニア、デザイナー、キャリアコンサルタントのママたちが講師をつとめ、技術的な質問からキャリアの相談など幅広く対応しています。月額が2,980円と気軽にはじめられるもの嬉しいポイントです。

「昨年の優秀賞に続き、今年は大賞という素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます!マミットは、ウェブ制作やデザイン、プログラミングなどを学びながら、実際にクライアントワークに取り組み、報酬を得ることができるスクール。意欲的なママたちが集まり、切磋琢磨しながらスキルを磨いています。今後も、より多くの女性が自分らしいキャリアを描けるよう、全力でサポートしてまいります。引き続き応援をよろしくお願いいたします!」

保育ICT・一般 部門大賞受賞(株式会社エンペイ・代表取締役社長/ファウンダー 森脇潤一さん)

「集金業務支援サービスenpay(エンペイ)」

保育園や学童等のこまかな集金の手間を解消するサービス。パソコンとスマホを活用し、現金や紙を一切やり取りすることなく、請求からお支払いができます。リアルタイムでの支払い状況の確認や消し込み作業など全て自動管理が可能。集金業務だけでなく会計データを自動作成し、会計業務管理までワンストップで処理することができます。

「この度は素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。私たちのサービスは、保育園やさまざまな施設での新規業務をサポートし、特に現金での支払いが負担となる場面をテクノロジーの力で解決することを目指しています。本当にありがとうございました!」

保育ICT・保育中の事故防止 部門大賞受賞(リケナリシス株式会社・代表取締役 大関敏之さん)

「AI午睡見守りサービスhana-an®(はなあん)」

理化学研究所との共同研究により開発されたAIを利用した保育所向けの午睡見守りサービス。最大12名まで同時に検出、ボタン一つで監視開始、数々の自動化、管理アプリとタブレットアプリを独立させ担当保育士を孤立させない仕組みにより安全性と保育士負担軽減を両立しました。

「このような賞をいただき、大変光栄に感じております。理化学研究所と長年にわたり、赤ちゃんの安全性に関する研究を進めてまいりました。これを機に、赤ちゃんの安全確保と保育士さんの作業負担軽減の両立をさらに推進していきたいと考えております。引き続きご支援をよろしくお願いいたします」

育児家事向け家電 部門大賞受賞(京セラ株式会社・半導体部品セラミック材料事業本部 半導体部品セラミック材料第3営業部長 山本賴昌さん)

「CERAPHIC(セラフィック)デスクライト」

太陽光と同等の光を搭載することで、ブルーライトスパイクが無く、目に優しい光の照明。勉強や読書、お絵描きなどにも最適であり、長時間使用しても疲れにくいアイテムです。

「CERAPHICデスクライトの最大の特徴は、紫色に発光するLEDを使用している点。一般的な青色LEDが持つブルーライトスパイクによる目への負担を避けるため、紫色のものを採用し、人にも生き物全般にも優しい光を実現しています」


最後に行われたのは、「BabyTech® Awards」のスポンサーである株式会社赤ちゃん本舗のお店で実際にお客さまと接しているスタッフを含む約1,100名の投票によって選ばれた『アカチャンホンポ賞』の受賞です。

アカチャンホンポ賞 部門大賞受賞(合同会社ROUNDS・代表社員 簡達也さん)

自動開閉ウエットティッシュケース「Smartru(すまーとる)」

手をかざすとセンサーが反応し自動でフタが開くウエットティッシュケース。おむつ替えの時など、手が汚れている時でもフタに触れずに清潔にシートを取り出すことができ、センサーから手を離すと10秒後には自動でフタが閉じるので、フタの閉め忘れの心配もありません。2重パッキンでしっかりとシートを乾燥から守ってくれるところや、フタの開閉音が静かな点も嬉しいポイントですね!

「この度は素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございました!私自身、1歳半の娘を育てており、育児の喜びを感じる一方で、小さなストレスが積み重なる大変さも実感しています。『Smartru』は、赤ちゃんのお尻拭きや手・口を拭くといった日常のシーンで、親御さんのプチストレスを少しでも軽減したいという思いから開発しました。この商品が多くの方々に届き、育児の負担を少しでも和らげることができれば嬉しいです」

式典の最後には、審査員の一人で、現在アメリカで活躍している株式会社 企(くわだて)の 代表取締役、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授のクロサカタツヤさんからのビデオ出演による、受賞者や参加者へのメッセージもありました。

「今回の受賞作品には、子どもの自由な発想を伸ばし、親子の時間を充実させるアイデアがたくさん詰まっていました。また、安全対策や見守りをサポートするツールが年々進化していることにも感銘を受けています。

今後は、こうした技術やサービスが日常に自然に溶け込み、誰もが豊かに生活できる社会を目指したいですね。受賞された皆様、改めておめでとうございます!」

実際にベビーテックの商品・サービスを体験できるブースも大盛況!

会場には、実際に受賞したサービスを体感できるブースも設置され、賑わいをみせていました。ベビーテックに対する関心の高さが感じられますね!

展示ブースには大賞を受賞したアイテム以外にも、子どもの好奇心を刺激する、体験型のおもちゃや、いつでも、どこでも簡単に使えるミシンなどさまざまなアイテムが。

WEB販売のみで普段は実物を見る機会が少ない商品も、この場ではプレゼンターが実演を交えながら詳しく紹介。多くの参加者が興味津々で手に取り、その性能をじっくり確認していました。

授賞式の後には、大賞受賞者によるプレゼンテーションも。各発表者の熱意がひしひしと伝わり、会場には活気が溢れていました。

このように、製品やサービスを提供する側と実際に使う側が直接意見を交わすことができるのも、BabyTech® Awardsならではの魅力ですね!

大盛況のうちに幕を閉じた「BabyTech® Awards 2024」の表彰式。今回も革新的なサービスが多数紹介され、育児を支える新しい可能性を感じさせる内容でした。気になるアイテムやサービスがあれば、ぜひチェックしてみてください。

見事大賞に選ばれたサービスはこちら!

部門商品名社名
授乳と食事 部門milkmagic(ミルクマジック)株式会社BetterDays
子どもの学びと遊び 部門紙のおもちゃを手軽に印刷できる子育てアプリ「at Claps(あっとくらっぷす)株式会社シーイーシー
安全対策と見守り 部門乳児用体動センサ ベビーアラーム E-202シースター株式会社
健康・毎日のお世話 部門オンラインこども診療MRT株式会社
健康・毎日のお世話 部門家族のためのオンライン診療アプリ「みてねコールドクター株式会社コールドクター
記念・記録・思い出 部門デジタルフォト・アルバム おもいでばこ株式会社バッファロー
保護者支援サービス一般 部門Share Buggy (シェアバギー) Babydoor株式会社
保護者支援サービス・キャリア支援 部門マミットスタンスドット合同会社
保育ICT・一般 部門集金業務支援サービスenpay(エンペイ)株式会社エンペイ
保育ICT・保育中の事故防止 部門AI午睡見守りサービスhana-an®(はなあん)リケナリシス株式会社
育児家事向け家電 部門CERAPHIC(セラフィック)デスクライト京セラ株式会社
アカチャンホンポ賞自動開閉ウエットティッシュケース「Smartru(すまーとる)合同会社ROUNDS