BTA2024受賞商品発表

ユニファ、新型の午睡チェックセンサーを提供開始

~電池寿命・耐用年数を改善し、保育現場に寄り添った設計でより使いやすく~

— 下記はプレスリリースからの内容です —

 テクノロジーの力で保育や子育てに関する社会課題を解決するユニファ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:土岐泰之、以下「ユニファ」)が提供する「ルクミー午睡チェック」の「新型センサー」を2025年6月より提供することをお知らせいたします。

1.背景

 こども家庭庁発表の「保育・教育施設における事故報告集計※1」によると、保育施設における死亡事故が毎年発生しており、いまだゼロにはなっておりません。死亡事故は特に午睡中に多いことが報告されています。そのため、保育施設には乳幼児の午睡中に起きる事故を防ぐために、5分おき等に体の向きや呼吸の有無をチェックし、書類に記入するという午睡チェック業務があります。命の見守りという緊張度の高さや、施設によっては暗い室内での手書き業務など、保育者の精神的・物理的負荷が高いため、そこをテクノロジーによってサポートできないかと2018年に「ルクミー 午睡チェック」は誕生しました。

 「ルクミー 午睡チェック」は乳幼児の胸元につけたセンサーが体動を検知し、専用アプリが体の向きを自動でチェック表に矢印で記録、うつ伏せ寝が続いた場合アラートが鳴る仕組みです。保育者の目視とのダブルチェックで見守りの質を高めます。

 これまで提供していた午睡センサーのモデルについては製造開始から約6年が経過しておりますが、おかげさまで日本全国の保育施設にて利用されており業界シェアはNo.1(デロイト トーマツ ミック経済研究所調査 ※2)となりました。また、「こども誰でも通園制度」が本格化されることにより、生後6か月から3歳未満のこどもは、誰でも保育施設を利用できるようになりますが、ますます午睡中の安心安全の見守りが重要になってくることが想定されます。

 当社としては保育者にとっての利便性をさらに高めた「新型センサー」を提供開始することで、より多くの乳幼児の安心安全を見守りできる環境を提供していきたいと考えております。

 なお「ルクミー午睡チェック」はデジタル庁の「デジタル地方創生サービスカタログ(2024年冬版)※3」に、午睡チェックセンサーとしては唯一掲載されております。
https://digiden-service-catalog.digital.go.jp/child-rearing/10018/

※1「令和5年教育・保育施設等における事故報告集計」(こども家庭庁:2024年8月2日公表)
※2:デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポートMonthly」2023年10月号「午睡チェックセンサー市場における有力ベンダーの導入実績比較分析」より。2022年度における累計センサー出荷台数、累計利用園児数、累計導入施設数それぞれで一位を獲得。https://mic-r.co.jp/micit/
※3 デジタル地方創生を推進するため、優良なデジタル実装を支えるサービスをカタログ化してデジタル地方創生サービスカタログを公開しているサイトです

2.新型センサーの特徴

① 電池寿命が約2倍に

  • 「消費電力の改善」と「内部構造の見直し」だけではなく「電源のオン・オフ機能を搭載すること」で電池寿命が約4週から約8週と約2倍になりました。
    (※気温25℃・1日4時間使用の場合で理論値)

② 耐用期間が3年から4年に

  • 一般医療機器(届出番号:10B2X00011000011)として登録
  • 耐用年数がこれまで36ヶ月でしたが、筐体の素材強度改善等を行うことで48ヶ月になりました。

③ 保育現場に寄り添った設計で、より利用しやすく

  • 「電池カバー」や「ネジ」が本体から外れにくい仕様となり、パーツの紛失等を防ぎます
  • 「ランプ点滅状況」で電源オンオフ状況や電池残量の確認が可能となりました
  • 耐久性の高い「ポリカーボネート」をセンサーカバーに使用することで、強度が上がりました

3.特許について

 ルクミー午睡チェックは、園児の午睡中の寝姿勢の向きをタブレットに一括表示し、保育士の皆様が効率的に寝姿勢をチェックすることを可能にするシステムであり、センサー部分及びアプリがインストールされたタブレット部分について、特許を取得しています(方法特許 特許第6391858号)

※本品は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防や、睡眠障害(睡眠時無呼吸等)の病気の評価に用いる機器ではありません。乳児の状態は本品による体動の情報だけで判断せず、必ず保育士が確認してください。
※乳児の状態異常に気づくのが遅れ、重大な健康被害(重体または死亡)につながる可能性があります。本品との接触により、乳児の皮膚に発赤やかぶれ等の過敏症状が現れた場合は、使用を中止して医師に相談してください。
※分解、修理、改造は絶対に行わないこと。

4.業界シェアNo.1について

 「ルクミー 午睡チェック」は、デロイトトーマツミックが発刊した「ミックITリポートMonthly」(2023年10月号)「午睡チェックセンサー市場における有力ベンダーの導入実績比較分析(https://mic-r.co.jp/micit/2023/)」において2022年度におけるセンサー出荷台数、累計利用園児数、累計導入施設数、全てにおいてシェアNo.1を獲得しております。

 ユニファは引き続き日本全国のこどもたちの安全安心をお届けするために「ルクミー午睡チェック」の更なる普及・拡大に努めてまいります。

5.午睡中の事故防止の取り組みについて

 ユニファでは、保育施設における午睡中の事故防止に向けた取り組みを強化するため、新入園児の入園が多い時期である4月より、毎年「午睡事故防止の啓蒙活動」を実施しております。

 こども家庭庁の「保育・教育施設における事故報告集計※1」によると、保育施設での死亡事故は減少傾向にあるものの、依然として発生しており、その約7割が午睡中に起きています。また、特に入園後1ヶ月以内の新入園児における事故発生率が高いことから、午睡中の安全対策は保育施設における重要な課題の一つです。

 そのため、ユニファでは保育施設に対して「午睡事故の発生状況と事故防止の重要性」を改めて共有するとともに、「ルクミー午睡チェック」の正しい使い方を周知しています。具体的には、センサーの正しい取り付け方法、センサーと保育士の目視によるダブルチェックの徹底、うつ伏せ寝になった場合の速やかな体位変換、アラート発生時の迅速な園児の状況確認などを、ルクミーをご利用いただいている全ての保育施設にご案内しております。

【2025年度版】新入園児を迎える今、改めて見直す「教育・保育施設等における事故報告集計」データ
【2025新年度版】再チェックしてみよう!午睡チェックセンサーの装着方法とつまずきポイント
※1「令和5年教育・保育施設等における事故報告集計」(こども家庭庁:2024年8月2日公表)

6.事業責任者 コメント

ユニファ代表取締役CEO 土岐 泰之

 「ルクミー午睡チェック」の新型センサーの提供開始にあたり、私たちは保育現場における安全性と利便性の向上をめざし、さらなる進化を遂げました。新型センサーの開発においては、保育者の皆様が安心して利用できるよう、電池寿命の延長や耐用年数の改善に注力しました。

 当社は「ルクミー午睡チェック」のセンサー部分及びアプリがインストールされたタブレット部分について特許を取得しております(方法特許 特許第6391858号)。

 「ルクミー午睡チェック」が、午睡チェックセンサー市場調査でもシェアNo.1を獲得していることは、園児の寝姿勢を効率的にチェックできる機能が高く評価され、私たちの製品が多くの保育施設で信頼されている証です。これからも、日本全国のこどもたちの安全安心を守るために、「ルクミー午睡チェック」の普及と拡大に努めてまいります。

7.ルクミーおよびユニファについて

保育総合ICTルクミーとは (https://lookmee.jp/)

 保育者の業務は、こども達の登降園管理やお昼寝(午睡)時の見守り、保育日誌や保育計画の作成、保護者や自治体へ提出する書類作成、保育者のシフト管理まで、非常に多岐にわたります。

 「ルクミー」シリーズは、登降園状況や検温、睡眠、食事、排便等のデータや、ルクミーフォトで撮影した写真が自動で集約され、帳票や連絡帳へ自動転記されます。また、ルクミー午睡チェックにより、センサーが体動を検知、アプリが体の向きを自動記録します。なお、ルクミー午睡チェックは、業界シェアNo.1※1を獲得しています。加えて、ルクミーの『保育AI™』サービスでは、連絡帳・おたよりなどの文章作成を支援する『たよれるくん』や保護者に共有される写真にこども達が偏りなく撮影されているかのチェックを支援する『ばらつきチェック』といった機能を提供しています。
 これらにより、保育関連業務をDX(デジタル・トランスフォーメーション)し、業務負荷の大幅な削減を実現し、保育者の心と時間のゆとりの創出を目指します。また、創出できた時間によって保育者にとって重要なこどもと向き合う時間を増やし、『保育AI™』サービス等の提供により、保育者同士でこどもたちの成長に関する気づきをさらに共有しやすい環境を作り、豊かなコミュニケーションを増やします。これらを通じて、保育者のやりがいの創出や保育の質の向上にも貢献します。これまでのサービス利用数は累計で20,000超であり、約70の自治体へ導入されています※2。

※1:デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポートMonthly」2023年10月号「午睡チェックセンサー市場における有力ベンダーの導入実績比較分析」より。2022年度における累計センサー出荷台数、累計利用園児数、累計導入施設数それぞれで一位を獲得。https://mic-r.co.jp/micit/
※2:2024年9月時点。自社調べ。

ユニファ株式会社(https://unifa-e.com/

 ユニファは、保育・育児関連の社会課題解決を目指す“Childcare-Tech”領域のスタートアップです。「家族の幸せを生み出すあたらしい社会インフラを世界中で創り出す」をパーパス(存在意義)に、IoTや生成AI等の最新のテクノロジーを活用した保育支援サービス「ルクミー®」を開発・提供しています。「スマート保育園®・スマート幼稚園®・スマートこども園®」構想を通じて、子育てしながら働きやすい豊かな社会作りに貢献しています。2017年にStartup World Cup初代チャンピオンに選出を始め、これまでに著名なアワードを複数受賞している他、2021年にJ-Startup 、2023年10月にはJ-Startup Impact に選定されています。また、2022年10月に設立された一般社団法人インパクトスタートアップ協会の代表理事を務めているほか、一般社団法人こどもDX推進協会の理事も務めています。

会社概要

会社名: ユニファ株式会社
代表取締役CEO: 土岐 泰之
設立: 2013年
所在地: 東京都千代田区永田町2-17-3 住友不動産永田町ビル 1F
企業URL: https://unifa-e.com/