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7割以上の女性が子育て中に「孤独・孤立」を実感|子育て経験者998名に「孤育て経験」に関する調査をPIAZZAが実施

孤独を感じる瞬間は「子どもと二人きりでいる」ときが最多、 男女差が特に大きいのは「大人と話す機会がない」で女性は男性の2.3倍。

— 下記はプレスリリースからの内容です —

地域コミュニティアプリ「ピアッザ」を運営するPIAZZA株式会社(代表取締役 CEO:矢野 晃平、以下 PIAZZA)は、子育て中および子育て経験者の「ピアッザ」ユーザー男女998 名(女性:806名、男性:172名、未回答:20名)に「孤育てに関するアンケート」調査を実施しました。

調査結果のポイント

  • 孤育て経験の割合:子育て中に孤立や孤独を感じたことがある女性は74.2%。男性(35.5%)の2.1倍。第一子が0歳の時に最も孤独を実感(57.9%)。
  • 孤独を感じる瞬間:第1位は男女共通で「子どもと二人きりでいる」とき。女性2位の「大人と話す機会がない」は男性の2.3倍(女性:48.8%、男性:21.3%)。
  • 孤独を感じない理由:男女共に「パートナーが協力的」が6割以上で多数を占める。女性の「心を許せる子育て仲間がいる」割合は男性の6.1倍(女性:38.5%、男性:6.3%)。
  • 子育てで頼りたい存在:家族以外で頼りたい人、男性は「ご近所の人(40.7%)」が最多。女性の半数以上が「行政のサービス(52.1%)」を頼りたいと回答も、現在頼れている人は2割未満。

調査の背景

2023年12月、政府は”子育て家庭の多くが「孤立した育児」の中で不安や悩みを抱えて”いる(※1)として、保護者の就労要件を問わず保育施設を利用できる「こども誰でも通園制度」の創設を閣議決定しました。2024年度中に約150自治体が試行的に事業を開始し、2026年度からは全国的に実施予定です。共働き家庭でなくても子どもを預けられる制度として、特に専業主婦(主夫)を中心に子育て世代の孤独解消が見込まれる一方で、保育現場の負担軽減や保育士の人材確保などが課題となっています。

そこで、子育て世代の孤独・孤立(孤育て)の実態を明らかにするため、地域コミュニティアプリ「ピアッザ」を利用する子育て経験者を対象に「孤育てに関するアンケート調査」を実施しました。PIAZZAは「人々が支え合える街をつくる」ことをミッションに掲げ、リアルとデジタルを掛け合わせたまちづくりに取り組んでいます。今後も、誰もが暮らしやすい地域社会の実現を目指し、地域コミュニティの声に寄り添い続けます。

※1 出典:こども家庭庁「こども未来戦略 ~次元の異なる少子化対策の実現に向けて~」2023年

調査結果(詳細)

1 孤育て経験の割合

1-1 子育て中に孤立や孤独を感じたことがある割合、女性は74.2%。男性(35.5%)の2.1倍。

子育て中または子育て経験のある「ピアッザ」ユーザー998名に、子育て中に孤立や孤独を感じたことがあるかを尋ねました。その結果、女性の74.2%が孤独を感じたことがあると回答(よく感じる:21.5%、ときどき感じる:52.7%の合計)し、孤独を感じたことがある男性(よく感じる:5.2%、ときどき感じる:30.2%、合計35.5%)と比べて、2.1倍も孤独を感じていることがわかりました。

1-2 専業主婦(主夫)は特に孤独を感じる割合が高い(78.0%)。

職業別で見ると、子育てで孤独を感じたことがあると回答する人は専業主婦(主夫)で特に高く、全体平均67.1%と比べて10.85ptも高い78.0%でした(よく感じる:27.1%、ときどき感じる:50.9%の合計)。家庭以外のつながりや社会との接点が少ない場合は、孤独や孤立を感じやすいと言えます。

1-3 子どもの年齢、第一子が0歳の時に孤独を感じている割合が最多(57.9%)。

孤独を感じたことがある人に、子どもの年齢がいくつの頃に孤独を感じたのかを聞きました。孤独を感じている割合が高いのは新生児〜未就学児の頃で、特に第一子が0歳の時は57.9%の人が孤独を感じていました。子どもが大きくなるにつれて孤独を感じる機会は減少しますが、子どもの人数に関わらず、子どもが0歳の頃は孤独を感じやすい傾向があります。

2 孤独を感じる瞬間

2-1最も孤独を感じるのは男女共に「子どもと二人きりでいる」とき。男女差が特に大きいのは女性2位の「大人と話す機会がない」は男性の2.3倍(女性:48.8%、男性:21.3%)。

どんな時に孤独を感じるかを尋ねたところ、男女共に「子どもと二人きりでいる」ときが最も多く、女性は59.4%、男性は47.5%でした。男女間で孤独を感じる瞬間に違いがあるかを調べたところ、約半数の女性が孤独を感じると回答した「大人と話す機会がない」は、男性(21.3%)よりも27.5pt高く48.8%で2.3倍もの意識差があることがわかりました。

2-2 効果的な孤独の対処法、女性は「おでかけ」や「子育て中の人と話す」。男性は「パートナーと話す」

孤独を感じた際に効果のあった対処法を尋ねたところ、半数以上の女性は「おでかけをする(53.9%)」「子育て中の人と話す(50.5%)」と回答しました。一方、男性は「パートナーと話す(47.5%)」が最も多い結果となり、男女のコミュニケーション相手に違いがあることがわかりました。

3 孤独を感じない理由

3-1 男女共に「パートナーが協力的」という回答が6割以上で多数を占める。女性は「心を許せる子育て仲間がいる(38.5%)」割合が男性(6.3%)の6.1倍。

子育て中に孤独を感じたことがない人に、その理由を尋ねたところ、男女共に6割以上が「パートナーが協力的」だと回答しました(女性:61.1%、男性:66.7%)。次いで、女性は「親(義親)・兄弟が支えてくれる(42.8%)」、男性は「自分の時間が持てている(33.3%)」が続きました。男女間で特に大きな意識差が見られたのは「心を許せる子育て仲間がいる」ことで、男性が6.3%であるのに対し、女性は38.5%と男性の6.1倍となりました。

3-2 子育てで孤立や孤独を感じている人へのアドバイス、「一人で抱え込まずに周りの人や地域のサービスを頼る」

子育て中に孤独を感じたことがない人に、孤独や孤立を感じないためのアドバイスを自由回答で調査しました。孤育てを経験しなかった175名から集まった“孤独を感じない秘訣”を一部紹介します。

  • 秘訣その1:一人で抱え込まずに周囲を頼る
    – 自分1人で抱え込まないで周りに協力を求めて欲しい。(40代女性、神奈川県)
    – 困ったら自分で抱え込まずにまわりの人に頼る!誰かと大変さを共有するだけでも心が軽くなります。(30代男性、東京都)
    – 近くの親族、周りの人を頼る事を躊躇わないで!(60歳以上男性、千葉県)
  • 秘訣その2:子育てについて気軽に話せる繋がりを作る
    – 近所のイベントに行くと同じ月齢の子が沢山。連絡先を交換しそこからイベントにどんどん参加して知り合っていき、友達が沢山できました。(30代女性、神奈川県)
    – SNSで良いので相談出来る場を作りましょう。(40代女性、東京都)
    – 公園などで相談できる人を増やすといいと思います。(30代男性、神奈川県)
  • 秘訣その3:地域で利用できるサービス、施設を活用する
    – 妊娠中の母親学級で知り合ったお友達と今でも交流があり、なんでも相談できる仲になりました。できるだけ外に出て交流できる場に参加することで、素敵な仲間に出会えると思います。(30代女性、大阪府)
    – 児童館に行ったり、かかりつけの小児科で相談に乗ってもらうと気持ちが楽になります。(30代女性、東京都)
    – 子供支援センターで先生やママたちに相談・雑談しましょう。(30代女性、東京都)

4 子育てで頼りたい存在

4-1 子育てで頼れる家族、男女共に第1位は「パートナー」で男性は約8割(79.7%)。

最後に、子育てに関して頼れる存在について尋ねました。子育てで頼れる家族は「パートナー」が最多で、女性は74.3%、男性は79.7%と特に高いことがわかりました。また、男女共に半数以上(女性:55.2%、男性:51.2%)の人が子育て中に親を頼るという一方で、10人に1人は頼れる家族がいないことが明らかになりました。

4-2 家族以外の子育てで頼りたい人、男性は「ご近所の人(40.7%)」が最多。女性は「行政のサービス(52.1%)」が最多も “現在頼れている”割合との差が最も大きい結果に。

家族以外で子育てに関して頼れる人を尋ねたところ、最も多いのが「保育園・幼稚園・学校の先生(45.6%)」で、女性は48.0%、男性は36.3%でした。一方、子育てで頼れたら嬉しい人では、女性1位は「行政のサービス(ファミリーサポートなど)」と最多(52.1%)で、男性1位は「ご近所の人(40.7%)」となりました。それぞれ、”現在頼れている”割合との差が最も大きい結果となり、行政やご近所の人など、地域内での助けを頼りたいが頼れていない実態が浮かび上がってきました。

地域コミュニティアプリ「ピアッザ」について

「ピアッザ」は、全国70自治体と連携し、東京・神奈川・愛知・大阪の都市部を中心に90以上の地域(エリア)で展開※する地域密着型のソーシャルメディアプラットフォーム。ユーザー数は15万人を超え、東京都中央区では30〜40代の子育て世代の約4割が利用しています。困った時に街の人に質問ができる「おしえて」機能や不要品をリユースできる「お譲り」機能など、ご近所さん同士による”気軽な助け合い”が実現できます。

※2024年4月現在

「孤育てに関するアンケート」調査概要

– 調査期間:2024年3月25日〜4月5日
– 調査主体:PIAZZA株式会社
– 調査方法:インターネット調査
– 調査対象:地域コミュニティアプリ「ピアッザ」ユーザーの子育て中または子育て経験者
– 有効回答数:998人(女性:806名、男性:172名、未回答:20名)
– 回答者属性

▽性別:男性:17.2%/女性:80.8%/未回答:2.0%
▽年代:20代:4.6%/30代:48.8%/40代:34.9%/50代:9.4%/60歳以上:2.3%
▽職業:会社員:48.9%/会社役員:1.3%/パート・アルバイト:13.9%/公務員:6.0%/自営業・フリーランス:6.2%/専業主婦(主夫):21.8%/無職:1.8%
▽現在の同居家族:配偶者:90.0%/子ども:92.3%/親:4.6%/兄弟、姉妹:0.9%/祖父母:0.3%/いない:2.5%
▽居住地:北海道・東北:2.5%/関東:68.5%/東海:3.5%/近畿:24.2%/不明:1.3%

※本調査における構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合があります。

PIAZZA株式会社について

“人々が支え合える街をつくる”というミッションのもと、地域コミュニティアプリ「ピアッザ」の開発・運営やコミュニティ施設を企画・運営し、地域の住民同士やそこで働くひとたちをつなぎ、リアルとデジタルを掛け合わせたまちづくりに取り組む。グローバルで進む都市化とともに、希薄化する地域内でのコミュニケーション、その受け皿となる地域コミュニティの減少を起因とした地域社会の課題解決を目指す。

・社名:PIAZZA株式会社(https://www.about.piazza-life.com/
・所在地:東京都中央区日本橋茅場町 1 丁目 10 番 8 号 グリンヒルビル 5 階 
・代表者:代表取締役 矢野 晃平
・設立日:2015年5月
・ミッション:人々が支え合える街をつくる
・事業内容:デジタルコミュニティアプリの企画・運営/エリアマネジメント/ローカルマーケティング支援/ローカルビジネス支援