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富山大学附属病院とジャパン・メディカル・カンパニーが「日本の小児における頭蓋変形の疫学調査」についての共同研究を開始

— 下記はプレスリリースからの内容です —

国立大学法人 富山大学附属病院(以下富山大学附属病院)と株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社)が共同研究契約を締結、「日本の小児における頭蓋変形の疫学調査」について研究を行います

  富山大学附属病院 周産母子センター(富山県富山市、センター長 吉田丈俊教授)と当社は「日本の小児における頭蓋変形の疫学調査」についての共同研究契約を締結し、日本における若年成人(15~39歳)の位置的斜頭症の罹病率を明らかにする調査・研究を進めていくこととなりました。わが国では1994年から「仰向け寝キャンペーン」が行われていますが、この調査によってこのキャンペーン前後における頭の変形頻度を明らかにすることが本研究の目的です。

 富山大学附属病院では2022年より、当社製の頭蓋矯正ヘルメットを用いた乳児の頭蓋矯正治療を行っています。乳児の頭蓋形状に心配・不安を抱いて受診される親御様がいる一方、国内における小児の位置的斜頭症の発症頻度が明らかになっていないことに着目したのが今回の研究となります。

 富山大学附属病院で頭部のCT撮影を行った15-39歳の患者を抽出し、CT画像よりCVAI(Cranial Vault Asymmetry Index、頭の左右対称度合いを表す指標)の測定を実施、データ解析を通じて年齢ごとの位置的斜頭症の発症頻度を明らかにします。今回の研究内容は無作為に抽出した患者の頭部データを分析するため、科学的な実証が及んでいない点に光を当てる画期的な研究であり、結果次第では、児の頭蓋変形に悩む保護者・養育者にとっても非常に有益な情報となることが期待されます。

富山大学附属病院: https://www.hosp.u-toyama.ac.jp/

国立大学法人 富山大学附属病院 周産母子センター
センター長 吉田丈俊先生よりコメント

  • 研究により期待されること

 これまでわが国では斜頭症や短頭症の成人における頻度が明らかではありませんでした。今回、3年分のすでに撮影されている若年成人の頭部CT画像の解析を行い、斜頭症や短頭症の頻度を明らかにすることによって仰向けによる頭蓋変形への影響が明らかになることが期待されます。

  • 研究を行うことについて

 当院では中等症以上の斜頭症や短頭症のお子さんにヘルメット矯正治療を行っています。斜頭症の自然歴が明らかになることによって、ヘルメット矯正治療を行うかどうか、今回の結果が親御さんの判断材料の一つになることを願っています。