— 下記はプレスリリースからの内容です —
そろタッチを開発する株式会社Digika(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:橋本恭伸、以下Digika)は、蘭塾(オランダ 代表:有田千枝)が運営する蘭塾アムステルフェーン校で2023年12月からそろタッチコースを開講することを発表します。オランダにおけるそろタッチ導入は蘭塾が初となり、そろタッチは世界16カ国・地域の教室進出を達成しました。
「そろタッチ」は、子供ども達がタブレットを使ってそろばん式暗算を楽しく、短期間で習得する新しい暗算学習法です。そろタッチ教室では、生徒ごとに個別最適化されるカリキュラムによって高い暗算能力を効率的に習得できるそろタッチアプリと、計算のアウトプットアクティビティーが行われる教室体験とが組み合わさり、生徒の継続学習をサポートします。
現地の教育事情
この度の開講地域であるアムステルフェーンは、オランダ国内でも数多くの国際家庭が集まる地域であり、多様なインターナショナルスクールがあります。また、アムステルダムにある 日本人学校に通う生徒たちの多くが住む町でもあります。これらの学校に通う生徒たちからは、本帰国後の日本の学校システムへのスムーズな移行や、受験・編入試験対策のための数学学習の需要が高まっています。
一方で、オランダの教育体系では留年や飛び級が柔軟に取り入れられ、生徒たちの個々の能力に合わせた教育が重視されています。しかし、計算能力に対する教育は他の科目ほど重視されておらず、高校卒業時の計算力の低下が教育の課題となっています。
蘭塾では、このような教育環境において、そろばんの楽しさと計算力の向上を結び付ける「そろタッチ」プログラムを導入することで、生徒たちが数学をより深く理解し、楽しむための新しいクラスを開始します。これにより、生徒たちが国際社会で成功するための強固な基盤を築くお手伝いをすることを目指しています。
蘭塾のそろタッチ導入までの経緯
幼児から大学生までの、算数・数学の指導をしている蘭塾では、算数・数学において大切なことは二点だと考えています。
・数学の楽しさにつながるじっくりと考える力
・じっくりと考えるために備わっていると助かる楽に計算ができる力
在籍生徒に算数とそろばんのクラスを設けたところ、保護者の多くが、そろばん暗算ができるようになることを期待しましたが、なかなか暗算力の習得に至りませんでした。そのような背景で指導方法を試行錯誤していたところ、そろタッチを知り、まずは、塾のスタッフと共に徹底的に検討させていただきました。また、生徒たちにもテスト的にアプリを使ってもらいました。生徒たちが、試行錯誤でどんどん使い方を会得していく姿に感動したのが、すぐに導入を決めた大きなポイントです。 また、スタッフも楽しみながら暗算能力を高めるアクティビティにすぐに適応し、子供たちに毎日の数学学習に対する楽しみと喜びを見出す可能性があると判断しました。子供たちの学習意欲を促進し、そろばん式暗算を効果的かつ楽しい方法で習得するための素晴らしい手段になると考えています。
※写真は、教室・オンラインから双方から参加する生徒が一体になり授業が受けられるハイブリット形式の様子
【現地の先生紹介】山本敦子
神奈川県逗子市出身。東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了。大学非常勤講師、MIT、フライブルグ大学など研究滞在を経て、結婚を機にオランダに渡る。
蘭塾アムステルフェーン校問い合わせ先
住所:Ouderkerkerlaan 15, 1185 AB Amstelveen, SAKB Valkhof(NEMO茶房2階)
アクセス情報URL: https://www.ashitamirai.org/access/access-amstelveensakb/
電話番号:+31-6-4646-6795
メール:atorie.suugaku@gmail.com
URL: https://www.ashitamirai.org/course/math-forkids-sorotouch/
【そろタッチ教室開校のお問合せはこちらから】
https://www.sorotouch.jp/company/lp-partner/
そろタッチとは
「そろタッチ」は、タブレットを使ってそろばん式暗算を短期効率的に楽しく習得する新しい暗算学習法です。
5~8歳の子供が毎日「そろタッチ」を進めると、2年間で一生の財産となるそろばん式暗算上級レベルが身につきます。四則計算を「見て解く・聞いて解く」とバランスよく学習することで、数字を読み解く力が向上し、算数はもちろんのこと、日常生活にも役立つ実用的な暗算力が身に付きます。
そろタッチで幼少期から能力が伸びる体験を通じて「自信」ひいては「Growth Mindset(経験や努力によって自分は成長できるという考え方)」を育み、全ての学びの土台を築きます!
そろタッチ(株式会社Digika)の実績(抜粋)
- 日本e-Learning大賞の頂点となる「最優秀賞」(2017年)
- キッズデザイン賞受賞(2018年)
- 日本企業初のSXSW EDU Launch Competitionのファイナリストに選出(2019年)
- 経産省・JETROの「未来の教室」海外展開支援等事業に採択(2020年)
狙い
努力が報われ、やる気を継続させる方法を教室と家庭で試行錯誤し創り上げたのが、そろタッチ(生徒用アプリ)・そろルーム(ファシリテーター用アプリ)・そろホーム(CMS管理ツール) を包括する「そろタッチ教室システム」です。人を介在する教室(オフライン学習)とそろタッチ(オンライン学習)がシンクロする学習のしくみです。
教室と先生の役割変化
全てのインプットが自宅で取り組むそろタッチで完結するため、教室は完全なアウトプットの場として機能します。そろタッチ教室システムにより、先生は珠算式暗算の知識や技術に関らず、子ども達が集う教室を楽しくファシリテートでき、生徒のモチベーション維持向上に徹することが出来ます。
保護者と先生の視点
開発プロセスでは、保護者の教室に求める想いと現場の先生方の要望を一つ一つ形にしていきました。子供達のやる気のスイッチをどう押していくのかを保護者と先生で議論し、十人十色だからこその多様なお楽しみ機能と現場の先生の色が出せる自由度も盛り込み、子どもがドキドキワクワク楽しみながらアウトプットできる仕組みを教室で実現しました。
効果
直営のそろばん教室時代はそろばん式暗算上級レベルへの達成が4年で10%程度(2014年)であったが、そろタッチ導入後、2018年には直営校の卒業生の62%以上が暗算上級に到達しました。
特許技術を取得したそろタッチがもたらす学習効果について学習履歴データを基に実証し、国際カンファレンス(ICIET2020)で研究論文を発表しています。
<論文公開URL>
[Evaluation of Mental Calculation Educational System with Invisible Abacus]
https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3395245.3396417